表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼女達がヤラニャイと誰がヤル?  作者: 山手みなと
2/5

アイドルの闇。

[第2話] アイドルの闇。


私はアイドル。名前は三毛萌子。

元地下アイドル出身で猫耳衣装が話題で彼女は今やバラエティ番組で引っ張りだこ。

今ではMCの横で司会進行をサポートしている。

歌もヒットして最高の人生。

しかし、普段は人見知り。どちらかというとインドアな性格。

売れるまでには紆余曲折を乗り越えてきた。

そんな彼女にも任務遂行の使命が。


あるアイドルグループを監視してもらいたい。

売れる為に抜け駆けしている者がいるらしい。

夜の営業というやつだ。

グループでセンターを張るのは大変なのは分かっている。

私みたいに、きっかけがあれば

センターばかりが売れるのはそんなに気にならないんだが。

猫に変身できる彼女は、怪しいとされる人物の後をつけることにした。

首元にあるネックレス(鈴)は撮影機器となっていて本部と通信している。

アイドルライブの後、繁華街へ消えていく1人を発見。

キャバクラに出勤しているようだ。

推しを増やすため、金持ちおじさんを獲得しようという考えか。

彼女の実態を把握するため、自分もキャバクラに体験入店する。

よく見ると客の中には業界関係者

がチラホラ。

お持ち帰りの可能性もあるな。

閉店後、彼女に近づくため、猫

に変身する。

猫として近づくと、彼女に気づかれてしまった。甘えた感じで鳴いていると撫で撫でされて、最終的にお持ち帰りされてしまった。

計画には無かったが、彼女の部屋に上がり込むことが出来た。

彼女が風呂に入っている隙にスマホを見ると業界関係者のLINEがたくさん。

肉体関係を匂わす文面が多数。

証拠をつかむためLINEの文面は全て鈴に搭載した機能でスキャンした。

ここで変身のタイムリミットが。

薬は1時間しかもたないから人間に戻ってしまう。

猫は急いで窓から脱出した。


その2週間後、バラエティの収録に彼女の姿が。

全然目立たなかった彼女がいきなりスタジオに来ていた。

体を売ってまで人気になりたいのか。


数日後、また彼女はキャバクラの後お持ち帰りされていた。

その行動はエスカレートしていく。気付いたら見境がなくなっているように見えた。

ある日、接客したその客は業界人ではなく悪徳組織の人間で彼女は奴に騙されてお金を騙し取られているのが発覚する。

これをバラされたくなければ

金を持ってこい。

枕営業の写真を世間にバラすぞと脅されていたのだ。

売れるためにしていた行動が、いつしか闇に足を踏み入れていたことに彼女は気づいていなかった。

彼女を助けたいが、猫に変身してまで潜入捜査はできないな。

しかし、何か引っ掛かる所が。

私が猫として部屋に入ってLINEのやりとりを発見して、本部が調査を始め出して。

数日後には彼女が脅される。

何かタイミングが良すぎるな。

これは本部の仕業?

本部に聞いてみると、本部が依頼して悪人を演じられる役者を彼女に当てた事が判明した。

役者にしてはやり過ぎじゃない?

これぐらいしないと、悪人が本物

だったら取り返しがつかないわよ。アイドル活動すらできなくなるかもよ。

心配になった萌子は、彼女に全てを打ち開ける。

私、実は闇の捜査官なの。

で、あの悪人は役者なの。

世の中の闇を暴くために組織に雇われているの。

自分の芸能活動の傍ら、色んなアイドルを監視しているの。

人気になるためなら何でもする子をたくさん見てきたけど、闇に足を踏み入れるのはやめた方がいいわ。いつか時限爆弾みたいに破裂して終わる時が来るわ。

そんな子をたくさん観てきたからね。

長く生き残るにはやはり実力しかないのよ。

あの時を思い出すと、人気がないのにバラエティに出演出来たのは夜の営業のおかげらしいが、それは一度だけだったみたいだ。

そこから再び日の芽をみることはなかったようだ。

だから見境ない行動に走ってしまったみたいだ。


まずは、きっかけだよ。

かわいく注目される。

たまに天然でバカな発言をする。

芸人みたいに体を張る。

挨拶は一人一人しっかり。

分け隔てなく対話する。


これが出来れば、裏で営業しなくても売れるわよ。


そう対話すると彼女は夜の街から身を引くことを決意した。


萌子の言う通り彼女はスグにブレイクした。

アイドルでセンターじゃなくても観ている人は観てくれているんだね。

よかったわ。

安心したのも束の間、次の指令が入る。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ