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42.幼鬼

再投稿開始について

スマホのトラブル発生とその対応で、ログインユーザーを失い、再度、投稿開始するまで長く長くお待たせしました。

また、投稿を開始しますので、よろしくお願いします。

 ナナ子がノンの視線を無視して、未来都市計画の予備調査を読んでいる。

 ノンは、何とかナナ子の気を引こうと更に目をうるうるさせる。

 コーギー犬族の|得意技≪おねだり≫の視線である。


 しかし、ナナ子はノンの目を見ないようにレポートで視界からノンが見えないようにする。


 未来都市計画は、いくつもの段階が必要だが、先ずは空気と水、食糧、それにエネルギーをどう確保するかが重要課題だ。

 これらのうち、空気と水は工場で再生可能だが、問題はその際に使用するエネルギーが膨大に必要になる。

 自然界では太陽からのエネルギーが空気と水を循環させているが、これらを人工的に再利用するには、膨大なエネルギーが必要だ。

 もちろん食糧生産(水耕栽培)にも、エネルギーが必要だ。

 そして、ナナ子はこれらのエネルギーにはやはり低濃度原子力発電か、地熱発電を検討する必要があると思う。

 現状の原子力発電は、核兵器と同じ高濃度核物質を使用しているから、原子力発電と核兵器開発が一石二鳥になっている。

 つまり、これはエネルギー確保と破壊兵器開発がほぼ同じ技術に依存している事なのだ。

 しかし、低濃度原子力発電なら、盗まれても核兵器にはならなし、核暴走(メルトダウン)も起きない。

 もちろん発電量は少なくなるが、核暴走(メルトダウン)は、起きないので、エネルギーを使う場所に必要な数を設置すればいいとナナ子が目を閉じて考えていると、膝の上に何かがのった。


 目を開けると、そこにはノンが顎と手をナナ子の膝にのせてナナ子を見ている。

 

 「ナナ子がかまってくれないワン。」


 ノンがうるうるした目でナナ子を見る。いつまで経ってもかまってくれないので、ノンはとうとう実力行使に及ぶ。

 コーギー犬族は、甘えん坊だ。


 思わず可愛いのでなでなでしていると、ノンが目を閉じてうっとりしている。ナナ子が可愛くて抱き締めようとした時、獅子族の風音がノックして入ってくる。


 ノンはノックの音でビックリして机に頭をぶつけている。

 ノンが言う。「痛いワン。」

 ノンと表情を引き締めているナナ子に風音が怪しい施設について説明する。


 「悪い気は、とどまるものに溜まりやすいのし。」

 滅帝のいた場所が水路の終わりであることは意味があった。水は悪い気を流すが、その流れた悪い気が水路の終わりでとどまり、溜っていた。

 その溜っていた悪い気の塊(障気)から滅帝は力を得ていた。


 そこで風音は、周囲が囲まれて低くなった場所にある施設を捜していた。そして怪しい施設を風音は見つけた。


 「その上、土がほとんどないのし。」

 人は大地とつながってこそ、その力を得ることができる。この施設は、コンクリートの塊であり、大地とのつながりを絶っている。



 その頃、幼鬼は水子神教団の地下室にいた。幼鬼はさっきから教主の野狐族の銭命レイバイと話をしていた。


 「やつらは、水子生神様(幼鬼)の偉大な御業をないがしろにする天魔でありマシュ。」


 レイバイが怒っているのは、宗教団体に対する税金優遇措置の変更についてだった。

 臨時政府は、税金の見直しを行っている。その中に、宗教団体に対する税金の変更がある。

 宗教団体の必要経費としては、宗教施設とその文化財の維持、ホームレスへの炊き出しなどの活動経費を認めた上で、サービス業と同じ扱いにすることに、レイバイは激怒していた。


 「娼婦も坊主もサービス業など神をも畏れぬ愚か者の思考でありマシュ。」


 神をも畏れぬ者たちが、税金逃れの為に宗教団体を設立したり、買収したりするから、宗教団体が金儲けの手段となることを防ぐ為に税金の見直しが必要なのだが、まさに金儲けが目的のレイバイは金が減るので激怒している。 


 ここは、水子供養と称して金を巻き上げて障気を溜める教主がいるので、幼鬼はここで金と力を得ていた。


 金を多く出せと言う神などいない。言っているのは、自称神の紛い物、偽神である。その偽神にそそのかされたレイバイがここにいる。


 「あの駄犬がくる。」

 幼鬼は獅子族の風音が、この辺りを調べていたことから、ノンたちがくることを予想していた。


 「われらが叩きますマシュ!」

 さっそく、レイバイは野狐族を集める為に地下室から出ていった。

 

 


 数日後、ミツルたちは水子神教団の野狐族たちと戦闘を開始する。野狐族たちはつるはしやシャベルでミツルたちに攻撃する。カオル姫はお相撲さん用の服と下はゴムヒモで結んだふんどしで、ミツルと共にいる。

 ミツルたちには、正式に神義官の護衛となったカオル姫とマサヒロの兵隊たちもいて、彼らは剣と盾で戦う。


 ミツルが叫ぶ。

 「金儲けの口実に水子を使う人でなしを掃除するブー!」

 レイバイと野狐族たちが叫ぶ。

 「生神様をお守りするのだ!」

 「天魔どもを地獄へ落とせ!」

 激しい戦闘で、野狐族が倒され後は、レイバイだけとなる。

 ミツルとカオル姫がレイバイと戦う。レイバイが煙りを吐き、辺りが見えなくなる。ミツルの背後からレイバイが接近する。

 レイバイが背後からミツルにシャベルを振り落そうとした時、レイバイの背後からカオル姫がレイバイを突き刺す。

 レイバイが呻く。

 「このやろうマシュ・・・」

 レイバイがカオル姫にしがみつき倒れる。

 カオル姫はレイバイの霊障を感じて攻撃している。

 ただ霊障は受けているので障気の煙りが消えたら、肉団子となり、ヒモが切れて下を隠したカオル姫がいた。


 「こんなはずではなかったブヒ。」


 一方、空からはノンは飛べるようになったマサヒロに、ナナ子はサラに抱えられて空から幼鬼のいる神殿の屋上についていた。ノンたちが神殿を降りると地下室では、幼鬼がメスを投げつける。

 

 「かってに殺した女にしがみつくのが、なぜ悪い!」

 堕胎した女は、自ら祈るべきであり、お金で水子は浮かばれない。

 「物資化は駄目ワン。」

 ノンの十字剣をメスで受けて幼鬼が叫ぶ。

 「集まりたくて集まったわけじゃない!」

 「だから逝かせるワン!」

 ノンが必殺の兜割りで幼鬼を倒す。

 幼鬼から無数の肉の塊のような煙りが散らばる。ナナ子が炎球を放つ。


 ノンたちが外に出た時、煙りが辺りに散らばる。


 ノンがナナ子に言う。

 「疲れたワン。」

 ナナ子がノンをなでなでする。

 

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