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22.泉の水

 ヤスベエであった時のノンが、四人のドーベルマン族たちに対して、ほぼ一人で戦っていた。

 最初は、ドーベルマン族は八人いたが、ヤスベエに四人倒れていた。お互いに息があがり舌を出している。


 「ワフ、ワフ。」

 「ワオー。」「ワオー。」


 同じ剣術道場の先輩であったコーギー犬族の管野にヤスベエは助太刀を頼まれて、途中まで管野と共に戦っていた。

 相手は、いつもコーギー犬族を胴長短足とバカにしているドーベルマン族たちであり、ヤスベエにとっても渡りに舟だった。


 (剣術と犬族は関係無いワン。)


 ノンは、ここで剣術と犬族は関係ないことをはっきりさせる。この為に、菅野の助太刀にヤスベエが参加したのである。

 ヤスベエは、たまたた剣術はコーギー犬族にしては上手かった。


 「死ね、胴長短足犬(コーギー)!」


 ドーベルマン族の一人が叫びながらヤスベエに斬りつける。

 斬りつけるタイミングで、ヤスベエが刀を避け、カウンターで斬りつける。


 ドーベルマン族の男が倒れる。


 (後、三人ワン。)


 ドーベルマン族の男が叫ぶ。


 「囲め、囲め、囲んで一斉に斬りかかるぞ!」


 その男にノンが包丁を投げつける。

 鼻に当たり、囲む前に男がかっとなってノンに斬りかかる。


 再び刀を避け、カウンターで男を斬る。

 後の二人も、ノンに斬りかかる。

 さっと背を低くして、二人の刀を避け、一人ずつカウンターで倒す。


 激戦に次ぐ激戦でドーベルマン族たちをノンは次々と倒すが、管野は残念ながら死んでしまう。


 ここまでの記憶が戻った後、ヤスベエの剣術の記憶が、ノンの意識に統合される。

 ノンはヤスベエの力を得て目を覚す。




 次にナナ子が泉の水を飲み意識を失う。


 ナナ子が目を覚ますとナナ子は大魔法使いのタマオノマエになっていた。

 しかも空には、多数のカラス族たちが飛び回り、地上は多数のネズミ族たちが周囲を囲んでいた。


 「女のだカア!」


 「生意気な女だチュ!」

  

 女ひとりに、多数の男たちが取り囲み襲いかかろうとしていた。

 

 「女だと思ってバカにしてコン。」


 タマオノマエは空中にいるカラス族たちに杖を向け魔法で火炎放射を撃とうとする。

 しかし、タマオノマエの魔法を阻止しようとネズミ族が邪魔をする。


 「さっさと降参しろチュ。」


 「全裸にしてやるカア。」


 タマオノマエをバカにして、ますますタマオノマエが魔法を集中できないようにして彼らはタマオノマエの疲労を待つ。


 「女の子に外道とは許さないワン!」


 そんなタマオノマエにヤスベエがネズミ族たちを倒して駆けよる。


 「助太刀するワン!」


 「ありがとうコン!」


 タマオノマエは空中にいるカラス族たちに杖を向け魔法で火炎放射を行う。タマオノマエの魔法を阻止しようとネズミ族たちが攻撃するがヤスベエにすべて倒される。

 

 すべてのカラス族たちとネズミ族たちを倒した後、タマオノマエがヤスベエにキスする。 


 「お前が好きコン!」


 タマオノマエの力を得てナナ子が目を覚ます。



 

 次にミツルが泉の水を飲み意識を失う。


 ミツルが目を覚ますとミツルは御先祖様である神族の鷲宮タケルになっていた。そのタケルの目の前に大きなお尻があった。


 「大好きブー!」


 タケルは、すごく女の子が好きだった。

 そして、だれかが池で水浴びをしているところにちょうど、タケルは出会ったのだ。そしてタケルは、そのお尻にそのまま突入する。


 「大好き、大好きブー!」


 タケルは英雄であるので、スケベオヤジになるのは当然だった。今は、そのような行動は犯罪だが、遥か昔のタケルの時代では違う。

 その大きなお尻は、豚人族の女のもので、ミツルの先祖だった。


 また、景色が変わりタケルは、赤い何かと戦っていた。

 タケルは倒れても、傷ついても、体がバラバラになっても、何度でも復活して、戦っていた。急にタケルが言う。


 『我は、この国を守る為に戦っている。汝に力を与える。』


 ミツルとタケルが統合され、ミツルはタケルの力を得て目を覚ます。



 

 次にサラが泉の水を飲み意識を失う。


 サラが目を覚ますと、そこは山奥の小屋だった。その小屋でサラは虎族の巴となって、薙刀を持っていた。

 横には、獅子族の竜胆ヨシナカが大太刀を背負って、タヌキ族の老人と神族の少年に対面していた。

 老人は少年の祖父であり、少年は陸宮という名である。

 陸宮は権力を握っていた伊勢家に父親が武力闘争を行い、敗死したので、ここまで逃げてきた。

 実はヨシナカも、陸宮のような少年の頃、父親が親族の争いで殺され、この山奥に逃げてきた過去があった。

 ここでヨシナカから拒否されたら、もう死ぬしかない。そんな感じを漂わせ陸宮が僅かに体を震わせている。


 「私は、ここに居ても良いのですか?」

 

 勿論、ここで陸宮を庇う事は圧倒的な武力を持つ伊勢家とヨシナカが戦う事を意味する。自分と巴の安全を考えれば、陸宮を拒否するしかない。

 しかし、ヨシナカには、陸宮がこの山奥へ逃げてきた過去の自分と重なって見えた。


 「よく頼られた。我は伊勢家と戦う。」


 陸宮の緊張が解け、ヨシナカが笑う姿があった。


 「善かったニャン。」


 巴が少年に笑いかける。


 ヨシナカが巴に言う。


 「戦いだ。」


 巴が薙刀で、床を打つ。


 「応っニャン!」


 その時、ヨシナカたちのいる邸に、火矢が放たれる。


 「敵襲だ!」


 サラが外に出ると、そこには伊勢家の刺客、シカ族たちがいる。


 「覚悟ニャン!」


 サラが薙刀で斬りかかる。


 サラの意識に巴の記憶が統合され、サラは巴の力を得て目を覚ます。

 そして、サラはリュックから薙刀の部品を取りだし、薙刀を組み立てる。


 ノンたちは一人も欠けずにシカ族たちがいる場所へ戻ってきた。


 シカ族の長がシカ族たちに命令する。


 「皆殺しシ!」


 シカ族たちが飛翔してノンたちに斬りかかる。





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