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20.巫女と殺し屋

 モエは、自らの意識が神話の時代に飛んでいた。モエは女神(イナンナ)の巫女(女神に仕える者)になっていた。


 「救える者を選びなさい!」

 彼女が叫ぶ。


 彼女の前には、見える限りベッドが並べられ、全てのベッドには激しく咳き込む病人がおり、中には人工呼吸器をつけている者もいる。

 ベッドの間を全身防疫服を着た医療関係者が忙しく動いている。普段なら祈りを捧げる神殿だが、今は臨時の仮設病院となっていた。

 彼女たちは、まさか細菌兵器が実際に使用されるとは思っておらず、かなり細菌が蔓延するまで簡単に考えていた。

 細菌を人に移して敵国に送り込むなど、彼女たちには想定外の作戦である。しかし、実際に行われ、この国は細菌でほとんどの活動が停まっている。


 「科学の進歩を、悪用するにも程がある。」

 

 遥か昔、神話の時代、科学は遺伝子操作で新たな生物を造りだしていた。

 その結果、免疫不全(エイズ)重症肺炎(サーズ)とインフルエンザを合体させた人殺しウィルスが造りだされ、それを独裁大国が使って覇権を狙う細菌戦争が始まる。


 「独裁大国は、人でなしの大国に成り果てた。」


 細菌戦争は、自国も巻き込む作戦である。人の命が砂粒より軽い独裁大国だからこそ可能な作戦だった。

 更に独裁大国は、世界保健機構の要人をワイロなどでコントロールして自由大国の対応を遅らせる。


 やはり、この時代も太鼓持ち(マスゴミ)が、民衆をミスリードしてた。


 このような状況を彼女たちが気付いた時には、既にマスクをはじめとする医療品も、薬も、薬の原料まで独裁大国に買い占められていた。

 

 自由大国である彼女たちの弱点、医療を狙われたのである。

 彼女たちの国は、医療については、高額であり、貧乏人(ワーキングプア)は、治療を受けられない。

 

 もちろん自由大国が、細菌戦争を仕掛けられ、数えられない死者と被害を受けて黙っている事はできない。

 

 

 苦しむ人々に懸命の治療を彼女達が行う。



 その彼女達を柱の陰から、あるコウモリ族の男が狙っている。


 「ちょこまかと、動いて狙うのが難しいドク。」


 コウモリ族の男は、蟲毒(コドク)を使う呪術師だ。彼は、独裁大国に雇われた破壊工作員(テロリスト)である。

 コウモリ族の男とその仲間達は、兎に角、細菌戦争の死者を増加させ、自由大国の力を削ぐことである。

 だから、医療機関は狙うのが当然だ。


 モエの随分前の前世である巫女が、疲れて水を飲もうとして立ち止まった時、コウモリ族の男が近づく。

 コウモリ族の男が、蟲毒の塗った刃を巫女の後ろから突き刺す。


 振り返る巫女にコウモリ族の男が言う。


 「恨みは無いが死んでもらう。」


 巫女が倒れる。コウモリ族の男は、神殿の警備員に撃たれて死ぬ。


 覇権とは、舐められたら失うものである。

 病院と仮設の病院のある神殿で、相次いで.破壊工作員テロリストによる殺害が発生し、自由大国は、まず限定的に核戦争を始める。


 しかし、限定的に始まった戦争でも始まれば、すぐ全面戦争になるのは、いつものことだった。


 二つの大国は細菌戦争と核戦争を世界を舞台にして激しく行った。

 その結果、大都市の全ては核によって廃墟となるか、細菌によって廃墟になった。世界は大都市と共に科学と人口のほとんどを失う。


 二つの大国は、このような環境の中でも生き残れるように、遺伝子操作で人と動物の間の存在が造られる。当初は本当に少数でしかなかったが、彼らは人より生命力が強く、人より繁殖する。


 モエが目を覚す。


 「繰り返してはいけない。」




 ノン、ナナ子、モエは、次の目的地へ移動しようと、高家の門を出て、駅に向かう。

 もちろん、ノンたちは武装している。


 その様子を、かなり離れた場所から望遠鏡で見ているコウモリ族の男がいる。彼が呟く。

 

 「天誅ドク。」


 天誅とは、極悪人を天に替わって罰することである。彼は、ある宗教団体により家庭を喪った男だ。

 その宗教団体は、金集めを目的とし、高額の壷などを信者に売り付けていた。


 「一億円の呪いドク。」

 

 彼は、呟く。

 その高額の壷には、蟲毒の呪いが籠められており、その壷を購入した信者は、もれなく不幸になる。

 そのような壷などを、彼の母親は購入し、会社を倒産させてしまう。そして、彼の兄は自殺してしまう。

 まさに、信ずる者を食い物にする人でなしの宗教団体である。

 なぜ、この宗教団体は、信者を不幸にする壷を売るのか?

 この宗教団体の教祖自体が、恨みに凝り固まった存在に憑かれ、金集めだけを目的としている存在だからだ。

 まるで、世界の金と女は、全て教祖の為にあると信じている自称救世主(詐欺師)だ。


 「母親と兄の仇を討つドク。」


 彼は、モエがただ、この宗教団体に祝電を送ったと教えられてモエを狙っている。


 実際には、祝電など送っていない。

 しかし、彼がこの宗教に深く、大きな恨みを持っていることを知っている者が、わざとモエを狙わせる為に、彼に嘘をついただけだ。


 コウモリ族の男は、金属パイプで作った銃を持ってモエを狙える場所へ移動する。


 ノンたちは駅へと移動する際、ある交差点にさしかかる。


 その時、コウモリ族の男は手作りの銃を発射する。

 続けて二発、モエを狙ってコウモリ族の男は銃を発射する。


 すぐに、ノンがコウモリ族の男へ向かう。


 モエは、銀色の強化ガラスできた鎧を着けており、無事だ。


 「この蟲毒のガスで殺してやる。」


 コウモリ族の男は、背負っていた毒ガスのボンベから、ノンたちに蟲毒のガスを吹き付けようとする。


 「そんな事はさせないコン!」


 ナナ子が、宝炎剣から炎をコウモリ族の男に吹き付ける。

 

 蟲毒のガスは、よく燃える。


 そこへ、ノンが十字剣で止めをさす。

 

 「天にかわってお仕置きワン。」

 

 

______________________


(面倒くさい話:宗教団体)

 なぜ、宗教団体の中に、金儲けを目的とする団体があるのか?

 宗教団体とは、世の為、人の為に活動する為にあるのではないのか?

 しかし、現実には壷を高額で信者に売り付けたりする金儲けを目的とする宗教団体が存在する。

 この理由の一つは、宗教団体が公益法人であるので、寄付が非課税である点がある。

 つまり、普通の営利企業であれば収入には、税金の対象だが、宗教団体は公益法人である為、寄付が非課税なのである。

 だから、嘘つきが、宗教団体を名乗り、宗教団体を金儲けの手段として利用することが可能である。


 もはや、性善説(人の本質は善である)は、限界である。現実から考えるべきだ。

 オウム真理教は、殺人をも行うテロリスト集団であり、統一教会は、信者から金集めを行う集団だ。

 宗教団体を言い訳にしているテロリスト集団も、金集め集団も、公益法人であるはずがない。

 

 もちろん、村の神社、寺を公益法人から外せと言っているのではない。


 例えで言えば、小さなトカゲを潰せと言っているのではなく、キングギドラ並みの巨大な宗教団体を、テロリスト集団や、金集め集団にしない為に、公益法人ではなく、法人として課税対象として考えるべきだ。


 御題目ではなく、実態から法人として課税するべきだと考える。


 金は唸るほどあるところから、札束で集めるべきである。庶民から硬貨で集めるべきである。


 

 

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