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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

マジで悟りをひらいたとっつぁん

作者: QUATROMASTER

ないっす

この話には救いは無いのかもしれない。



効かないな今夜も。。。



2倍にすればいいだけなのかもしれないが

そこは意外と素直に医師の指示には従う自分が

いて、滑稽とも思われそうなソコはさほど

嫌いではないのかもしれない。



まぁ、あれだ。特に珍しくもなく石を

投げれば大方俺のような人間にあたる

程度なもんだ。



だが、風邪を人並みにひいたのか

駄々洩れな鼻からあふれ出すモノは

止めどもなく、既に特売(5個280円税込み)の

柔らかくどんな忌み嫌われ、おぞましい

ものまでをも包み込む白く薄命なモノは

半分程勢いに任せ消費してしまった。



詫びは不要なのだろうが、ソレは

技術の賜物であり、この世にその

形で生成された瞬間から負の使命

を持たされ、儚く散って行く事には

何かしらの念を添えるくらいは

しなければなるまい。



えっと・・・あれだ・・・・



「はぁーはっはっはっはぁーーーー!」

「白き薄命なモノよっ!我が内より溢れ出る

全ての汁を余すことなく吸い蓄えることを

天命とし、悦に入る事を許そうではないか!」



・・

・・・



平日の朝10時をまわったタイミングで

ここまで無機質かつ、無抵抗なモノへ

上から物申す事ほど平和的で己を

奮い立たせられる事に酔いしれる

機会は、一般的な下僕共にはとうてい

あるまい。



と、自身の置かれた立場は適当に認識を避け

次なる突き動かされる衝動に委ねる事とする。



・・

・・・



カチャ・・・カチャカチャ・・・スーン・・・

「そうか、昨夜の晩餐はまさに最後の晩餐だったというわけか!」

「ふっ、なるほど。面白いっ!」



「たかだか【ボッチ専用鍋プッチン】と、残飯(諸々)を余すことなく盛大に入れたものが、この世で最後の食となるとは思わなんだわ。」



人には、大きく分けて3大欲求というものがあるのは言わずもがなだが、とりわけその中でも過敏に日々付きまとう【食欲】を最初に断ち切られるという事は、ソレ即ちイクまで@2手という状態なわけである。



「あと1錠・・・いや2錠足せば、寝る時間=冬眠のソレに近づけるやもしれん・・・」



とはいえ、次で一向聴イーシャンテンな事に変わりはないがな。



さて、残命をどうするかを深く、深くっ!悩みたいものではあるがどうやらそれらを行うに必要な栄養素がもはや足りないようであった。



「くそったれが・・・!ただでさえ眠れない夜を何夜超えたと思っているのだ!」

「ふ・・・ふふっ・・・試練・・・だ・と・・・」

「なめるなよ!運命を操るモノよ!」

「ノーマルと一緒にされては困るのだよっ!」

「どれだけ【運】やら【つき】に見放されそろそろ魔法が使える歳になったと思うのだ!」

「ばかめぇ・・・我が辞書には諦めという文字がどれほどの数で埋め尽くされていると思っているのだ!」



「どこぞのM&Aで横並びになった部長様が言っていたわっ」

・・

・・・

「ん・・・と・・・まぁ、大した事は言ってないか(不明&思考放棄)」

「よし、まぁいい!食えない→考えられない=何もしないだ!馬鹿野郎!」



幸いというか、この腐れ団地は5階建てエレベータ無しな物件で裏にある、寺のお経さえ我慢すれば上下左右に住民はおらず静かに横たわるにはうってつけなのである。



「よし、そんな訳で身を横たえ次のツモまでに降りてくるであろう天智に薄っすら期待しながら目を閉じるとしよう」



・・

・・・



(ウサギが一匹・・・ウサギが十匹・・・ウナギが結構な量・・・かば焼きが・・・)

・・

・・・

「はっ!?・・・ロマンスグレーの如く染みついた枕がこれほどまでにしっとりとするとはっ!!!!」



「水分すら昨夜からとってないのに水分やら、XXXは勝手に溜まると出るとは神秘な生き物だな・・・・」



ん・・・まてよ???たしかどこかの雑学だか番組だか知り合いだかが【水道】はライフラインの最重要要素だから、最後まで止まらないだか止められても、元栓を捻れば出るとか何とか言ってなかったか???



それに確か人の体は大人の男であれば体重の約60パーセントが水だとかなんとかって話無かったか?

あ、サーセンないっす!

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