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人形勇者の憂鬱  作者: まる
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やり遂げる人形

【やり遂げる人形】


四人は慎重でありながら、時には大胆に街道から少し離れた草原や森の木々を掻き分け、歩みを進める。


師匠は人工生命体の研究者である、先生の下へ向かう事を決定した。


あの短い時間の中、バラバラになるのは避けるべきと判断されたのだ。

しかし魔女の館に残るべきか、先生のいる村へ向かうべきかに考えは割れた。


しかし最終的に魔王をどうにかしなければ、後にも先にも自分達や、人間達に未来はないと、行動を開始したのである。


「ねえ、師匠」

「どうしたアンファ?」

「何で魔王に出会わないの?」

「あっ! お姉ちゃん、私も思った」


姉の言葉に、妹のエンデが追従する。


「うーむ、オレにも分からんなぁ」


そう言うと、師匠は僕の方に目を向ける。


「推測になりますが、魔女は死の間際、魔王に最終命令を下したと思われます」

「それが魔王の暴走の原因は確かだろう」

「魔王には個体差があり、命令の受け取り方に差が出たと考えます」

「個体差って言うのは分かるけど・・」

「命令の受け取り方ってどういう意味ですか?」


神や精霊の元は、複合祈祷型事象干渉システムである。

地域の環境や特性、人間の求める物の関係上、全く同じ物と言うのは少ない。


「死の間際ですので、魔女の命令も一言か二言が精一杯でしょう。例えば・・滅ぼせ」

「滅ぼせって、逆に分かり易いんじゃないの?」

「何を滅ぼすのですか?」

「えっ!? 人間でしょう?」

「あっ、そうか! 魔王にとっては対象が不明なんだ」


魔王はあくまでも人間の求めに応じてしか動かない。


「えーっ、それぐらい分かりそうじゃん」

「ある魔王にとっては、人間と取り、人々を滅ぼし、ある魔王は、自らと受け取り行動を停止、ある魔王は、建築物で村や町を、あるものは同胞・・魔王と言った感じで、行動に差があるのではないかと」


エンデは素直に受け入れたが、アンファは納得できないようだ。


「どんな命令かは分からないが、それが魔王と出会わない理由と関係すると言う事か?」

「あくまでも推測ですので、思い込みは危険ですが」

「そうだな、注意しよう。唯一と言えるかどうかは分からんが、魔王は大きいから、こちらが先に見つける事ができると言う事だろう」


魔女に限らず、軍神や魔王は、相手を威圧する目的があるため、人間よりははるかに大きく、遠目にも存在が確認できる。


その僅かなアドバンテージに賭けて、僕達は先生の下に急ぐ事しかなかった。




気がかりなのは、先生の村も魔女と手を組み、魔王が存在していた。


既に村は滅ぼされている可能性はあり、迂闊に近づけば、こちらに魔王の矛先が向きかねない。


そして先生の村に近づく・・村だった場所へ。


「「師匠・・、手遅れ?」」

「ああ・・、ただ魔王はいないようだが、注意しろ」


周囲には瓦礫が散乱し、破壊の痕が易たる所に見受けられる。

破壊と殺戮の後、他の場所へ向かったのか、魔王はどこにも居なかった。


「兎に角、先生の住まいへ行ってみよう」


隠れている可能性も零ではないので、油断なく辺りを伺う。


僅かな期待も、家の傍のクレーターと、瓦礫に押しつぶされた家を見て失われる。


四人は周囲を隈なく探し、先生の生存の痕跡を探すが、何も見つからない。

残るは家の瓦礫を取り除く事だが、魔王の存在を思うとリスクが高すぎる。


師匠はこの場所を離れる事を合図した時、アンファが声を上げる。


「待って! 師匠、今何か・・」

「どうした?」

「今、目の端に光が見えたの」

「何!?」


アンファが周囲を見ながら、何かを探し始める。

僕たち三人も、アンファが見たという光を、一緒に探す。


「師匠! ここ、この角度」

「どれだ? ・・ここだな。何の光だ?」


どうやら建物と瓦礫のほんの僅かな隙間から光が漏れているようだ。


先生の生存の証か、単に金属片に光が反射しているだけか・・


「アンファとエンデは周囲の警戒を! ヘルト! お前は俺と一緒に瓦礫を出来るだけ静かに早急に撤去しろ」

「「「はい」」」


師匠は僅かな望みに賭けて、瓦礫や家の残骸を取り除き始める。




取り除くことしばし、師匠の目に、白衣の一部が映る。


「ヘルト、できる限り・・身体に傷をつけないように頼む」

「分かりました」

「「っ!?」」


警戒しながらも、聞耳を立てていた二人の少女が息を呑む。


慎重に、丁寧に瓦礫を取り除き、現れた先生を埋葬し、四人は黙祷を捧げる。


「師匠・・、先生は命がけで守ったのかな?」

「そうかもしれんな」


先生は胸元に、文様や模様が事細かに刻まれた箱を抱きかかえていた。


「最後の力で、蓋を空けたのでしょうか?」

「分からん」


アンファが見た光は、抱えていた箱の蓋が僅かにズレて漏れた物だった。

中身を守るために、身を挺して、魔王の破壊行為の後、僅かに蓋を空けたのか・・


「「きれい」」

「そうだな」


本来ならコアは、体に取り付けられなければ機能せず、漆黒の闇に紛れ込んでいたはずだ。

箱の中には、先生の命を宿しているかのように、虹色の光沢をもつ黄金に輝くコアが収められている。


「感謝します、先生」


箱から取り出されたコアを、感謝の祈りの気持ちを込めて胸に取り付ける。


・・最上オールコンプリートコア・・装着確認・・

・・限定解除・・封印中の能力・・全解放実施・・完了・・

・・光魔法・・強制事象干渉能力・・全力使用可・・


サポートさんからの言葉に耳を傾ける。


「あっ、ヘルトの体が・・」

「ヘルト、問題は?」

「全く有りません。全力でいけます」

「そうか・・」


全身張り巡らされた線が、黄金に染まり肌の色と相まって、何やらオーラを纏っている感じになる。


「先生の死を無駄にする訳にはいかんな」

「「うん!」」


全解放された能力で、世界中を探索でき、どこに魔王が居るか分かる。

流石に遠距離過ぎて、魔王の命令の上書きは元より、破壊は不可能ではあるが。


「先ずは魔女の町へと戻るぞ」

「「はい」」


四人は近隣の村々や小さな町を通り、魔王を滅ぼしながら先を急ぐ。




魔女の町は破壊しつくされ、人っ子一人居なかった。


「はぁ・・、手遅れだったか」

「「師匠!」」


アンファとエンデの緊張した声に、周囲を見ると、三方から魔王と、追われるように逃げ惑う人々が、この町に向かって来ていた。


「ヘルト、いけるか!」

「はい、問題ありません。ライトボゥ起動、シューティングスターアロウ起動」


左手に黄金に輝く弓を、右手に矢が具現し、すぐさま弓を絞り、矢を放つ。


放たれた矢は、大木より太くなり、すぐに十本に別れ、両肘、両膝、両肩、両股関節、体の中央、頭部を貫く。


魔王は貫かれた箇所から黄金の光の奔流に呑み込まれ、崩壊するように消えてしまう。


「「「・・えっ!?」」」


追われていた人々は、突然の出来事に、その足を止めて様子を呆然と眺めている。


「ライトメイル起動、ライトブレード起動」


黄金の輝きに身を包み、人々の間を、光の残像を残して駆け抜ける。


二体目の魔王の足元から、何百と言う斬撃を放ち天空へと舞い上がる。

眼下では魔王が光に呑み込まれながら崩壊していく。


「力場形成、空間跳躍・・ライトブレード最大出力!」


空中で姿勢を変え、後ろ手に長大な剣を形成しながら、残る一体に飛び掛る。


・・上位権限・・強制事情干渉能力から複合祈祷型事象干渉システムへアクセス・・

・・防御障壁・・突破実施・・成功・・

・・核への強制侵入・・成功・・

・・強制命令・・複合祈祷型事象干渉システムの崩壊実施・・成功・・


ライトブレードが、魔王の身体を真っ二つにする。

切り口より光の奔流と共に、魔王の崩壊が始まる。


戸惑う人々に、僕はこう宣言する。


「私はこの世界の至高神より遣わされし者! 神や精霊、軍神や魔王の悲しき暴走を止めるべく、唯一神より遣わされた!」


シーンと静まり返りながらも、目の前の希望に人々に活気が戻ってくるのが分かる。


「人々よ! 今一度、至高神に立ち返れ! さすれば、魔王を取り除き、古き神々や精霊との生活する方法を教えてくださるだろう!」


ここいら辺で、世界管理者を立てておく。

後々、僕のずーっとずっと先の未来で、手心を加えてくれる事もちょっと期待してみる。


この世界に住む人々には、世界管理者を唯一神ではなく、至高神と変えた。

魔女が使った方法を流用し、神や精霊は至高神の配下であり、共存と言う方法で、複合祈祷型事象干渉システムを人々に伝える事にする。


世界中を飛び回り、同じように言葉を伝え、人々に祈りの方式を教える。


新たな国と、新たな宗教を持って、新しい世界を人々に与えるために・・






−Bar 堕天使−


壮年と研究者風という二人の天使が、一人はカウンターに突っ伏し、一人は背もたれに全身を預けて天を仰いでいる。


「・・次も期待するだと」

「もう勘弁してくれんか・・」


二人は決して酒に酔って潰れている訳ではなく、今回の『勇者共有計画』の失敗によってである。

先程、最高議会に提出するための報告証を書き上げ、上司に手渡してきたばかり。


上司はサッと一通り目を通すと、素晴らしい笑顔で一言告げる。


「うむ、確かに預かった。次も期待しているぞ」


その一言に凍りついた壮年の天使に、退席を促す。


「ふん、何が次も期待するだ。簡単に言ってくれる」

「上司は、報告書を下から上に運ぶだけだからな」


上司が聞けば、こっちの苦労も知らないでと言いそうな台詞である。



今回の三回目の転生・・人工生命体への転生した彼は、結局の所、勇者として魔王を殲滅し、人々と共に新たな王国を興し、世界に平和をもたらした。


報告書にも、その一文だけ書かれている。


「今のところ勇者の魂は、勇者であり続けると証明され、魂の劣化はないとなっている」

「ちげーよ・・、絶対に記憶に引っ張られたんだって・・」

「記憶も魂に刻まれたもの・・だとさ」

「すなわち研究は継続と言う事を意味し、自分達はまだ続けなければならない、か」


二人揃って、深い深い溜息を吐く。


何度も言うが、最高議会・・ あの方 の目に止まっただけでも、非常に光栄なことである。


それは成果が成功であれば、お褒めをいただくだけで問題ない。

失敗はお叱りを受ける、これはこれで嫌だがまだマシである。


どちらも一過性であるからだ。


しかし成果を求められる、期待される・・成否ではなく、その過程と結果の場合、終わるどころか、エンドレス状態に突入しつつある。


すなわち二人にとっては『魂は劣化します、ちゃんちゃん』で、あの方 からよくやったの一言で、計画の終了がベスト・オブ・ベストのハッピーエンドで、それ以外が全て失敗なのだ。


「あいつらも好き勝手に言ってくれる」

「代わってくれって言ったら、いやいやいや結構ですって逃げやがった」

「結構です、じゃねぇ!」


計画を何処からか聞きつけた他の天使達が、口出ししてくるようになった。例えば・・


勇者として転生させるのに、事前情報は必要だったのか?

人形ではなく、数回は人間の転生が良かったのでは?

人形がありなら、多種族のある世界で、他の種族に転生させたら?

民族や種族が対立している世界だったら?

ギフト無しだったり、奴隷だったり、貧富の差が激しく不遇だったら? 

活躍の場を与えず、普通の生活を繰り返させたら?

長期間、魂のままだったら? 


「だぁー! うるせぇよ!」

「はぁ・・、良いよな野次馬は。言うだけだからな」


目の前にちゃぶ台があるなら、ひっくり返して叫んでいる所だ。


「あいつら・・、他人事だと思いやがって!」

「実際に他人事だからなぁ」


自分達は何する事もなく、利を得られるのだから、願ってもないチャンスだろう。


「そう言えば、彼は・・勇者の魂はどうなっているんだ?」

「分からん」


三回目のこちらの世界では、勇者としての活躍の場があった。

四回目の転生先は、英雄的活躍の場が少ない世界が選ばれたと聞いている。


「分からない?」

「他の世界への干渉は禁止されているからな」

「ああ、それぞれの世界に、他の世界管理者の考えが入り込まないようにな」


天使が世界の管理を任され、自分の世界を作る際に、オリジナリティが求められる。

勿論、他の世界で勉強して来た事が、強く影響するのは仕方のない事だ。


ただ一度作った後、他の世界を見て、ああすれば良かった、こうすれば良かったとなるのは大変よろしくない。

自分の世界への愛着を失わせないと言う理由もあるが、やはり『世界の初期化』の引き金になるのではと言う懸念が大きい。


結果として自分の世界で生まれた魂が、他の世界でどうなっているかと言うのは、基本的には分からない。

自分の伝手や、上司、噂話と言ったところから、断片的な情報の入手は可能だが。


「転生先で、つつがなく人生を全うしてくれれば、勇者の意識が薄れ、魂が劣化するかもしれん」

「そうなれば研究も終わりだな」


自分の世界は、まだまだ不安定ではあるが、贅沢は言っていられない。

信仰ポイントはうなぎ登りであり、問題が発生しても対応は可能だ。


「次あたりが最後になるか?」

「それは・・、自分の世界の状況にもよるし、彼の状況によっても変わる」

「・・そうか」


二人にとっては、先が不安な日々が続きそうである。


店員と、店員によって磨かれるグラスに映る別の人物が見守る、期待を込めて。






伸ばし放題の白髪を後ろで縛り、同じく伸ばし放題の白髭も適当に縛る。

九十を過ぎても、手に震えはなく、慎重な手つきで万年筆のインクを補充している。


つい先日、親族一同に卒寿の祝いの席をも受けてもらったばかりだ。

子宝にも恵まれ、孫ばかりか曾孫までおり、大変賑やかなものであった。


「昔は仕事一筋、家庭を顧みなかったことも多く、子供達には見捨てられると思っておったが、いやはやありがたい事じゃな」


他の人から見てどうか分からんが、平々凡々な男であり、夫であり、父であったが、人としては、割とマシな人生を送ってこれたと言う事だろう。


昔は息子夫婦や、娘夫婦が揃って外に働きに出る事があり、孫を預かる事も多かった。


「これも時代の流れと言うやつなのかのぉ・・」


今ではコンピューターを使った映像付きの電話が増え、直接会う機会も減った。




歳のせいもあってか、夜は早く眠り、朝は日が昇る前に起きる。

先ずは朝一番の日課をこなす。


日課とは、先程のちょっと奮発した万年筆のインクをチェックする事である。


「け、決して婆さんの遺産を使ったんじゃなく、ワシの小遣いからじゃ・・」


ちなみに長年連れ添った家内は、とうの昔に鬼籍に入っており、その遺影に挨拶する事は、朝一番の日課には含まれておらん。




そして次は、コンピューターの前に座り、ある画面を開く。


「ふむ、やはり最近はおっさん系が台頭してきておるか。少し前はざまぁ系じゃったが・・。両方が混ざり作品も多いのぉ。しかも恋愛要素を取り入れつつか・・。弱った、ワシにはちと荷が重いのぉ」


家内がまだ生きており、孫を預かっている時に、孫達が素人小説家の書いた作品を掲載できる場所があると教えてくれた。


孫達も色々小説を買う前に、内容を楽しめ、少ない小遣いをやりくりするのに一役買っていると言っておった。


孫達と読み話している内に、いつの間にかすっかりワシの方がはまってしまった。


読むだけでは飽き足らず、手始めに孫達との生活日記のような物を書いてみた。


誰かの目に止まれば、まあ単なる自己満足として、今度は載せてみたのじゃが・・はまった。


仕事一筋じゃったワシに、こんな趣味が出来るとは・・。ボケて皆に迷惑を掛けるだけの人生の終わりかと思っておったのじゃが。

ドップリとはまって、万年筆を買った時ほど、家内に呆れられた事はなかった。


その家内がなくなる際には、辛く悲しくはあったが、お互い歳も歳、覚悟はあった。


しかし突然コンピューターが立ち上がらなくなった時の、衝撃は今も忘れられん・・


狂ったかのように子供達に助けを求め、普段とは違うワシの様子に、大慌てで集まってくれた皆が、コンピューターが壊れただけと聞いて、ぼろ糞に言いよった。


「・・あいつら、薄情じゃ!」


それでも子供達は新しいコンピューターを買ってくれ、心優しい孫達が壊れた方を調べて、ワシの小説を救い出してくれた。


それ以来、何箇所かに小説のバックアップを保存しておる。

コンピューターに付けられる外付けの保存場所を購入して、小説が公開されているようなネットワークとか言う場所の、データを保存できる場所を登録したりもしておる。


更には二台目のコンピューターを本気で用意しょうかと考えておる所じゃ。


それはワシは筆も遅いし、話しを盛るし、エタるのも好かんから、一応完結するまで載せんので、バックアップと言うのはちょー重要じゃ。

失われたら全てがオジャンと言う状況に、危機感を募らせたのじゃ。


「今日は筆が進むのぉ」


自分のお気に入りの作品や作者の作品を読み、ランキングの上から下まで目を通す。

ついでに最近終了した作品や、更新された作品もチェックを忘れない。


その後に、自分の作品の下書きや、入力に取り掛かるのである。


家内への挨拶は最後・・じゃなく、日の出のタイミングと決めておる・・一応。

だっていつの間にか日が上る方が悪いのじゃ、折角興が乗っていると言うのに・・


先程筆が遅く、完結してからと言ったが、そのため時には何本か同時進行する事がある。

そうすると時折、ある問題が発生する。


「むっ!? きた・・きたぁー!」


下書きを見ながら入力をしていると、ふと、あの作品のここの部分はどうじゃったかのとか、ふと別の作品のアイデアや、全く新しいアイデアが同時に浮かぶ事がある。


正に神が降って来たかのようなのだが、ワシにそれを同時にこなす事ができん。


どれから手をつけるかと悩み、動作がピタッーと止まってしまう。

そんな事を言っている暇があれば、どれか一つやれよと思うのだが・・できん。


「不器用じゃのぉ、ワシ・・」


そんな時は、マイルールで、すぐに記憶から消えてしまいそうな、アイデアを優先にしておる。

とは言え、進む筆を途中で止める選択と言うのは、中々に苦行じゃ。


「二回、三回と転生を繰り返す勇者・・。転生前はサラリーマンが良いか? 同じ職業を避けるなら学生もありじゃな・・」


ひたすら手にした万年筆で、浮かんだアイデアを書き殴っていく。




END


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