《SNJやLー5って何?》
今回はアメリカ軍の機体の識別記号の話をしましょう。
SNJは、先の戦争でアメリカ海軍航空隊で使われた高等練習機のこと。有名なTー6の海軍での呼称。
このあとも散々出てくるのでついでに紹介すると、1962年までアメリカの各軍は独自の航空機、ミサイル等の識別記号を付与していたのである。
従って、同じ機体に対して、陸軍航空隊(後に空軍)、海軍航空隊、さらに海兵隊とで三種類にわたる記号があったのである。あー、ややこしい。
戦後のミサイル開発の記録など読み出すともう大混乱である。
この話でよく出るF6Fは、アメリカ海軍航空隊の型式で最初のFで戦闘機、採用順の数字、さらにメーカーを表す記号となる。この記号がFならグラマン社製。Dならば、ダグラス、Uならボート社、Hならマグタネル、Jならばノースアメリカンという具合。
この記号のあとに、改造されたりして数字が追加されたり、武装強化を示す記号がついたりしていくが、それはおいおい。
さすがのアメリカ軍もこれはとなり、3軍統一されたのか1962年のこと。
ただしこれにもやたらと、例外もあるからご注意を(^-^)。
あとLー5というのは、スチンソン社の連絡機。
ちなみに、日本が独自仕様でアメリカ軍の機体やミサイルを買うなどすると、末尾にJをつける例が多いですね。
例えば採用には至らなかったFー100Jとか。
Fー4は我が国の採用時点でFー4Eをベースに改造(改悪)されたのでやや変則的なEJとされている。
この識別記号については専門のサイトまであるくらいややこしい(^-^)。
興味のある方はぜひ。