第9話 いざ!初依頼!!
「ふぁああ……よーく寝た、もう、朝か……」
俺は目を覚ます。目覚めは上々、今は8時頃か……ちょうど腹も減ったし、朝ご飯でも食べるか。俺は着替え終わったら部屋を出た。しっかし、よーく眠れたな。この世界に来てからあんまり休憩出来て無かったからとっても気分がいい、まるで……正月元旦に新しい服を着替えた朝みたくスッキリした朝だ。……何処ぞのサザ○さんみたいな頭した男のセリフが出てしまったな……今の一瞬で2つの著名作品にケンカ売ってしまったな……後で作者がフ○テレビと集○社に殺されるな、うん、俺しーらないっと。
俺たちが泊まったのは4階建ての宿で俺たちは2階の1人部屋と2人部屋、合計2部屋借りて男1人の俺は1人部屋、ミラちゃんとエルちゃんは女の子なので2人で2人部屋に泊めてもらった。まぁ当然だよね。一見、俺のパーティは小さいながらもすでに2人の美女に挟まれているが実際は違う、まずエルちゃんは見習いとはいえ女神だ……えぇそりゃもうかなり偉い部類の女神らしい。そして俺はかなり酷い目にも何度も遭わされた。詳しくは『無駄死にした俺は女神の情けから勇者転生したけど…唯一女神から貰ったのはまさかのギャグ補正ですが今日も元気に冒険しつつ生きてます』の5話と6話を読めばよくわかる。本当に!そんで、ミラちゃん、うん、この子は本当に……本当にええ子や……俺、異世界に来てこの子には何度助けて貰った事か……(主にメンタル面)、ぶっちゃけた話し、俺は彼女の事は多分好きだ……なんて言うかついそうやって意識しちゃう……でも彼女は聖職者だからあんまりそういうのには疎いというかしてはいけないのかなって思う、何より俺は彼女からしたら異世界出身だからもしかすると俺は元の世界に帰るかもしれない……それに、年齢イコール恋愛したことの無い俺だからこういう時どうすればいいのか正直わからないし。
まぁギャグ補正があればこの気持ちは忘れるだろうけど。まぁ20歳にもなって、3つ年下に恋をするなんてアレだ、それなりに危ない気がする。友達の春馬になんて言われるのだろうな……絶対『このロリコン野郎が!!なんてうらやmゲフンゲフン!非道な!!この子をお前みたいなロリコンに任せてられるか!!この俺がもrゲフンゲフン!!俺が保護してやろう!』うん絶対言いそうだ。あの変態という名の紳士なら。
さてそんなこんなで俺はアイラの宿の食堂に着くすると俺よりも早く来ていた人物と鉢合わせる。ミラちゃんとアイラさん達だ。何故かミラちゃんがいつもの修道服じゃなくてメイド服で、アイラさんを手助けしてる……
「あっ!おはようございます。勇者様!昨日はゆっくり眠れましたか?」
「お、おはようミラちゃん、昨日は結構ぐっすり眠れたよ。それより、ミラちゃん昨日は大丈夫だった?」
「え"っ……あーいやーだ、大丈夫でしたよ!す、すくには立ち直れなかったのですが……エル様とアイラ様に何とか助けられました……えぇ……」
「そうなの?」
アイラさんに聞いてみる。
「んー?そうだよーちょっと前に相談受けてねー私は別に許したのにさ、この子ったら何度も土下座してねーだから、私、朝の仕込みとお掃除をウチのメイド服を着て手伝ってくれるなら許すって言ったらこの子本当にやり始めたのよー!私は冗談のつもりで言ったのにさ!!」
「えぇ!!!じょ、冗談だったんですか!!?私、とっっっても恥ずかしかったのですよ!!あんなに恥ずかしいセリフだって言ったのに!!」
「は、恥ずかしいセリフ?!なななな、何言わされたの?!ねぇ?!アイラに何言わされたの?!」
「あーそれね、えーーっとねー確か、ごs「わーー!!!や、やめて下さい!!アイラ様、絶対に言わないで下さい!!!後、勇者様聞かないで下さい!!!お願いします!!」……ほいほーい、わかったよ。」
「……ほっ……」
多分だけどアイラが言わせたセリフは何と無くわかる気がする。まぁ言わないけどね。ミラちゃんの事を思えばね……
「そういえばエルちゃんは?まだ起きて無いの?」
「そうですね、エル様はまだ寝てるかと、起こしてきましょうか?」
「頼んでもいいかな?今日の午後から城に来る様に言われてるからね。」
「では行ってきますね。ではエル様を、起こすついでに着替えて返してきますね。」
「別に私はその服あげてるつもりだったんだけど」
「いりません!そもそもこんな服どこで使うのですか!」
「いやー勇者くんはそういう服好きかなーって思ったからあげようと思ったんだけど。」
「いやいや、なにを根拠にそんな事。」
「ウチの旦那。男ってそういうの好きだろ?」
「おい、まだ見ぬ旦那さん、あんたのせいで変な風評被害受けそうになったぞ。」
「えっ?ゆ、勇者様ってこういう格好の人がお好みなのですか?で、でしたら私……」
「いやいやいやいやいや!!!そこのアイラさんに惑わされないで、普段のミラちゃんに戻って!!」
「ほーん、つまり今のミラちゃんはなんの魅力は無くて普段のミラちゃんの方がいいと」
「「え"っ?!」」
「そそそそ、それって、わ、私の今の姿はゆ、勇者様にはあまり魅力的では無いというのですか?!」
「えっ?!あー、ち、違う違う!!今のミラちゃんも十分魅力的だけど、やっぱり普段のミラちゃんの方が落ち着くっていうかなんて言うか…そのーう、い、いつもの服のミラちゃんの方がミラちゃんらしいなっていうか……そのー何ていうか……」
俺とミラちゃんは黙り込んでしまう……なんていうか、めっっちゃ恥ずかしい……ミラちゃん、今めっちゃ赤面してる……とゆうか多分俺も……やべぇ、朝から何やってんだ俺ら……
「「////」」
「あっあの、え、エル様を、起こしに行って来ますね……あ、あとい、いつも服に着替えて来ます……」
「あっはい、行ってらっしゃい」
ミラちゃんはそういうと急いで駆け足で階段を上っていく……とととりあえず冷静にな、なろう。椅子に腰掛け目の前の熱々のコーヒー?を一口。
「ところでだけど勇者様ってミラちゃんの事好きなの?」
「ブフォ!!」
アイラのど直球な一言に俺は思わず飲もうとしたコーヒーを吹き出す。
「ゴホッゴホッ!な、なななな、何を言い出すんですかアイラさん!?びっくりしすぎてコーヒー吹き出したじゃないですか!!」
「おーその反応からして割とビンゴな感じだねー」
「う"っ……た、頼む、こ、この事はミラちゃんには……」
「もちろん、黙ってるさ、しっかし、懐かしいな。君たち2人を見てると昔の私と旦那さんを思い出すよ。私たちもお互いに好きだって気付いたらめっちゃギクシャクしてたなーいやー若いねー2人とも。」
「うっ……あ、あなただって十分若いでしょうが。」
「まぁねー君と1つしか年が違わないからねー。」
「21歳?」
もう一回コーヒーを口にする。
「違う、19歳」
「ブフォ!!」
と、と、年下かよ!!アイラって雰囲気からして同い年か年上かと思ってた。
「す、すいませんちょっと意外で、またコーヒー吹き出しちゃった。」
「あー大丈夫、大丈夫。こういう事もあるからね。しっかしそんなに意外かな?」
「いやー結構意外ですよ。話してて俺と同い年か年上だとずっと思ってて、まさか俺より1つ年下なんて。それでいてもう既に結婚してるなんてしかも、元冒険者で今はこの宿の看板娘……何か色々負けた気がする。」
「そ、そんなにかな〜?」
「そんなにですよ。元いた世界の人と比べると仕事も愛する人もいて、過去の履歴も完璧って完全に勝ち組じゃないですか、やだー。」
「あははは、もう、褒め過ぎだってば〜そんな事言ったら君の方がすごいんだから」
「どこが?」
「ミラちゃんから聞いた話なんだけど、君、率先して前衛に行って戦ってるんだってね。それも2人が傷つかない為に。」
違います、自分は何しても傷つかないから考え無しに突っ込んでるだけです。
「それに、魔王ハーゲンを倒したのも、君のアイデアのおかげでしょ?十分立派だよ。君は本当に勇者の名前に相応しいよ」
う、……ハーゲンを倒したのは否定出来ない事実だ。ただ勇者の名前に相応しいかどうかは怪しいけど。
「それとミラちゃんが言ってたんだけど君は良く酷い目に遭ったり、誰かを庇ったりしてるんだってね……不思議な力かなんかで君自身が幾ら傷つかないからと言っても少なくともミラちゃんはすっごく心配してるからね。そこら辺、覚えてた方がいいよ勇者様。」
「う、うん。わかった。」
「よろしい!!じゃあ悪いんだけど吹き出したコーヒーを拭いてくれる?」
「あっはい。えーっと雑巾はどこにありますか?」
「雑巾なら洗面所の横の籠に入ってるよ、じゃあよろしくね。」
「はーい」
何だろう……この母性溢れる人……本当に年下か?
でも俺知ってるこの世界の住人は優秀な人程何処か残念な所があるって知ってる。
すると元の服に着替えたミラちゃんと目をこすりながらエルちゃんが階段を降りてやって来る。
「おっおっはーよー勇者様(仮)髪の毛生えた?」
「うっさいわ!!いい加減生えたよ!!」
そう叫ぶと被っていた帽子を地面に叩きつける。
そこには元の黒々としたあたまが見える。そう、やっと元の普通の髪を取り戻す事が出来たのだ。そう、約3話ぶりの俺の髪だ。
「おぉ、本当だーでもこれ地毛?まさかとは思うけどカツラじゃないよね。」
「カツラじゃねぇよ!ほら触ってみ。」
するとエルちゃんは俺の髪を思いっきりガシッと掴み軽く引っ張り始めr痛い痛い痛い!!
「痛いっわ!!髪の毛抜けるでしょうが!!」
「その反応完全に地毛みたいだね。」
「エ、エル様本当にやめて下さい!せっかく生えた髪の毛がまた抜けるじゃないですか?!」
「んー大丈夫じゃない?髪の毛の2、3本くらいは。」
「「大丈夫じゃない!!(です)」」
「朝から息ぴったりだねー2人とも。それにこーら!エルちゃん、いくら仲間だからといって、勇者様をいじめるのも大概にしてね。」
「……むぅ、しょうがないな」
「何がしょうがないだ、何が!」
「あははは、君たち見てると飽きないね〜、さっ!みんな揃ったみたいだし本来ならサービス外だけどアイラの宿特製の朝食召し上がれー!」
目の前の食卓には様々な料理が並んでいる。
三種類の焼きたてのパン
厚みのあるベーコンのような物
綺麗な円形の目玉焼き
熱々で具沢山なトマト系のスープ
そして
ドス黒く蠢く何だかよくわからないダークマター物質がテーブルの真ん中に鎮座してる……
な に こ れ ?
「いやーごめんね、料理は普段旦那が作ってくれてるんだけど、3日くらい前から腹痛で、変なもの食べたのかなぁ?まぁあんまり慣れてはないけどミラちゃんの助けもあって何とかこの朝食を用意できたんだよねー。」
「……えーとアイラさん?旦那さんはその日何食べたのですか?」
「えーっとね、3日前は結婚記念日だったからサプライズに彼の好物を作ったんだよねー。いやー泣いて喜んでくれてねー」
(……ひょっとしてアイラって超絶料理下手!?)
「さぁ食べて!遠慮なんかせずにさ!おすすめは真ん中のパンケーキだよー沢山あるからジャンジャン食べてねー」
パ、パンケーキ?!これが?!黒いオーラを出してるダークマター的なサムシングがパンケーキ?!ウッソやろ!何をしたらこうなるのさ!!とゆうか何入れたの?!めっちゃグツグツいってるし……これ本当に食べれるの?
(勇者様、絶対にそのパンケーキ食べないで下さいね。)
小声でミラちゃんが話しかけてくる。いやまぁわかってるこれは食ってはいけないな。とりあえずこれらをさけて食わねば……
「あれ?勇者さん達、パンケーキ食べないの?」
しまったぁぁぁぁぁぁ!!き、聞かれてしまった!と、とりあえず誤魔化さなきゃ!
「あーー私はパンケーキをもういただいたので大丈夫ですよ!」
「わらひもひひはらね。ひま、ふひのふかひっまいらから。※特別翻訳:私もいいからね。今、口の中もいっぱいだからね。」
あっ!2人ともズルイ!じゃあ俺も便乗しょうかな!
「あーー俺も今日はパンケーキの気分じゃあn」
「えっ……誰も食べないのですか……」
そういうとアイラがめっちゃ涙目になる……あーこれは食わねばならんな。
「やっぱ食べよっかな!うん、なんだか急にパンケーキ食べたくなったな!じゃあパンケーキ貰っちゃおうかな!」
……アイラがめっちゃ明るくなる。擬音で表すならパァァァア!って感じの喜びかたをしてる。そして相対的にミラちゃんとエルちゃんが俺を奇妙な目線を向けてくる。うんわかってる。こんなのは正気じゃ無いって、実際今若干後悔してる。だって何かおどろおどろしいパンケーキだもんこれをうんインスタだっけ?あれに投稿したら一気に荒れそう。
よしっ!!覚悟完了!
そういうと俺はパンケーキを一口サイズにきって口に運ぶ。あっ匂いは割と普通のパンケーキだこれなら大丈夫な気がする。
と思っていた時期が俺にもありました。
異変はすぐ起こる。何かめっちゃお腹いたい。痛みが尋常じゃ無い。しかもただ痛いだけじゃねぇ……なんか苦しい。腹が捩れるような感じで痛ぇ……パンケーキの筈なのに辛いし、酸っぱいし、苦い。なんだこれ?!何入れたらこうなるんだ?!あーこれ駄目な奴だ。完食したら死ぬレベルでやばいパンケーキだ、とゆうか口の中でめっちゃしゅわしゅわする。やべぇ身体が拒絶反応起こしてる。
あぁ……コレは……駄目な奴ですわ。
ちょっとお休みなさいしてきますね。
「ゆ、勇者様??大丈夫ですか?顏が真っ青になったかと思ったら真っ赤になってその後また真っ青になりましたけど、大丈夫ですか?」
「……ミラちゃん。」
「は、はい、なんでしょう?勇者様」
「……悪いんだけど、多分俺気絶するんだけど、ミラちゃんに一言言いたいんだ。……なんで……アイラ……を……止めんかった……の……?……(ガクッ」
そう言い残すと俺は意識を手放し夢の彼方へとフライアウェイした……
「ゆ、勇者様ー?!!」
「うっぷ……気持ち悪ぅ……」
「無茶しやがって……まぁいいか。とりあえず肩貸すから行くよ。」
「す、すいません。無理矢理にでも止めとけば良かったですね。」
「い、いや。今回は俺が悪いから。それよりアイラはなんか言ってた?」
「あぁ、アイラなら『あれ?なんかおかしいな?レシピ通りにしたのになぁ』って言ってたよ。」
「えっ?あのパンケーキってレシピ通りだったんですか?!クロマダラヘビの肉とか、ブルムの実、それに加えて、百足蛸の墨とか入れてたのに、レシピ通りなんですか?!!」
「「何その禍々しい材料、怖い」」
とゆうかなんで止めなかったのさ。
「もうパンケーキの話題はいいとして、今日の依頼ってなんだろうね?どこかで戦うのかな?」
「それか人助けの依頼でしょうか?」
「猫を探す依頼だったりして、まぁそれは王様に聞いてから行こうか。」
「そうだね。じゃあ2人とも行こうか。」
俺たち一行は昨日訪れた王様のいる玉座に再び訪れる。
昨日と同じメンツが玉座に揃っていた。
「おぉ、よくぞ参ったな勇者よ。では早速だが依頼を頼んでも良いか?」
「は、はい!で、依頼の内容は一体?」
「依頼の内容は私の方から説明しますね。」
ムーはそういうと前に出る。そして彼女から依頼の説明を始める。
「えぇと、私たちが依頼したいのはとある人物の捜索です。」
「とある人物?」
「はい、名は剣士アルフ。かつてこの国がまだ連合軍になる前から使えていた英雄です。」
「剣士アルフ?!えっあれっておとぎ話じゃ無いのですか?!」
珍しいことにミラちゃんがその人物の名前に食い付く。
「えっ?何、すっごい有名な人なの?」
「はい、かの有名なおとぎ話に登場する英雄でして、火を吹く八つ足の竜を倒したり、三つ目の巨人を打ち負かし、巨人が奪った金銀財宝を取り返したりなど、この世界でも有名な英雄なのです。」
す、すごいな。もしそれらが本当なら相当な大英雄だ。
「えぇ、彼女の言う通り、アルフはそのような偉業を成し遂げています。さらに言えばそれは彼の偉業の1つで他にも凄まじい偉業を成し遂げていますがそれは割愛させていただきます。我々の依頼はかの英雄をこの国に連れ戻す事です。」
「えっ?もしかしてだけど魔王軍に囚われてるとか?!」
もしそうだとしたら大変だ。急いで救出しなきゃ。
「あっそうではなく、剣士を辞め、元いた小さな村に隠居してるのです。」
ええぇ……誘拐されたじゃなくて隠居かよ。
「場所に検討はついているのですが。いかんせん連れ戻すのに苦戦してまして。」
「そら、現役を引退したんだから無理に連れ戻すなんておか、「いえ、勇者様、アルフさんはまだ現役ですよ。隠居したのは今から5ヶ月程前ですし。それまではまだまだ現役だと言ってましたよ。」……そうなんだ」
「まさかそんな人に会えるなんて、すごいですね勇者様!」
「そうだね、それもその人を仲間にするのが最初の依頼なんてね。頑張ろね2人とも!」
「そうですね!依頼を達成するのがとっても楽しみですね。勇者様!」
「じゃあ依頼は受けるとして、そのアルフがどこにいるのか知ってるの?」
「はい。アルフがいると思われるのはここから南にある街、メルガディアにいます。何か必要な物は有りますか勇者様方?」
「えーっとそうだなぁ……ミラちゃん、メルガディアってここからどのくらい離れてるの?」
「結構離れてますね。徒歩なら一週間以上はかかりますが。馬車があれば2日ほどで着きますよ。」
「なるほど、じゃあ馬車と念のために一週間分の食料と水をくれるとありがたいな。」
「ではわかりました。すぐに手配してきますね。では馬車と食料と水はどこに手配しましょうか?」
「えーっとここの地形まだ完全に覚えた訳じゃ無いんだけど、何処がオススメなの?」
「それでしたら。南門に手配しましょう。あなた方が通った門のちょうど反対側。アイラの宿方面にある門です。」
「じゃあそれでお願いします。」
「わかりました。時間厳守って訳ではありませんので、待っている間、武器や防具の調整や、買い物でもしててもいいのですよ。」
瞬間、ミラちゃんの目が輝く。めっちゃ嬉しそう。どんだけ買い物したいんだ……
まぁ無駄遣いしないだけマシか。
「じゃあ俺達はもう南門に目指した方がいいのかな。」
「そうですね。出来ればすぐ向かっていただくとありがたいですね」
「じゃあ行こうか勇者様(仮)、ミラちゃん。早く向えばその分の時間だけ、お店を見て回れるよ。」
「そうだね、まぁ見てて下さい皆さん、この依頼、無事達成して見せましょう!」
「そうですね。では急いで参りましょうお二人共!」
俺達は玉座から出て、門へと向かう。
俺達の冒険は……ここから始まる!!
門の外へ出た瞬間誰かが不法投棄したバナナの皮を思いっきり踏む。
あるぇええ?このパターンどっかで見たことあるぞー
とゆうかエルちゃん?そのバナナの皮って君がさっきまで食べてたバナナの皮だよね?ね?何その計画通りみたいな顏?わざとなの?ねぇ?わざとなの?まぁ
「どうせこうなるってわかってた!!フギャァア!!」
「ゆ、勇者様?!!!」
こうして俺の、いや俺達の冒険は幕を開けた。
ドーモドクシャ=さん、わんやデス。
今回は多忙だった事と慣れない短編を執筆したりなどして本編が遅れてしまいました。
本当に、申し訳ない。(某鉄男の博士風)
多忙な理由は無論大学の事なのですが。まぁいずれ時間が出来ると思うのでその時はなるべく週一投稿を目指します。
さて、今回のここまでにして、いよいよ次回から本格的に冒険回になります。ではではまた次の後書きにて!