表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/10

第7話 うぇるかむとぅーざ王国連合国

どーも心に致命傷を負った勇者です……いやーあれだね…あーゆー振られ方は中々心にくるものだね……

「ゆ、勇者様、もう落ち着きましたか?お願いですかから勝手に走らないで下さいね…」

「う、うんごめんねミラちゃん、エルちゃん」

「まぁ取り敢えず後ち ょっとで目的地だよーついたら国王に報酬を渡してから宿屋に泊まって英気でも、養おっか。」

「そうですね…ここまで全然休んでませんでしたからね、特に勇者様はここの所身体を張りっぱなしでしたしね……」

まぁ確かにそうだね……ちなみに俺は今現在、アフロは一応治ってアフロだった髪は元どおりになったけど……禿げた部分は……元に戻ってなかった……

畜生……禿げてしまったものはしょうがないけど……まさか次回の話しになっても治って無いなんて……治ると思ったから囮になったのに……いやまぁ…きっとこの世界の人々があのスライムに喰われるときっともう二度と髪の毛が伸びないのだろうね……うーんまぁ俺以外のみんなが、傷つかないのは素直に嬉しいね……別にドMじゃ無いよ。一応ハゲを隠す為に今俺は帽子を被ってる。

さてそんなこんなで元々の目的地の旧ミルド王国、現在は連合王国つまり魔王達との戦いの最前線だ……しっかしすごい所だな……かなり大きな城門が目の前に聳え立っていて多くの兵士達が異常が無いか見回っているそしてその奥には城とその城下町が見える……やべぇ……ちょーかっけぇ!RPGとかに出ててくるような城だ!立派ってレベルじゃねぇ!昔からこういう建物は好きだったんだよね!

「勇者様が目を輝かせてますね…」

「……ちょっと意外だね……勇者様(仮)ってああいうのが好きなんだね」

「ですね……まぁ勇者様が元気になったので私はそれで嬉しいです。」

「ふーん……まっ、私はどうでもいいけどね。」

「ねぇねえ!早く行こうよ!中がどうなってるのかめっちゃ気になる!!」

「「…………やれやれ、うちの勇者様は本当に子供ですね(だね)」」

二人に呆れられながら俺たちは城門へと足を進める。


「止まれぃ!そこの者たち名と出身地そして目的を名乗れ」

……何故か洋風な城門の前に中華風な兵士の服装をした門番が、日本劇風な口調で語りかけてきた……なんだこれ……なんだこれ……そこは統一してくれよ……はぁ……なんか本当にがっかりだわ……はぁ……

「はぁ……俺の名h」

「彼の名は勇者様(仮)……世界を救ってくれる偉大な人物ぞ!!控えろ!!」

「ちょっエルちゃん?!君は一体何を言うんだい?!俺はそんな大した事n」

「何を言うんですか勇者様!!あの魔王の一人のハーゲンとその僕であるグレートスライムを倒したじゃないです!(ボソッ、実際に倒した訳じゃないですが)」

「ちょっミルちゃんまで!何してんのさ!!俺はそんな大層な人じy」

「なんと!!あのハーゲンを倒したのであるか!!魔物使いで有名なあの魔王ハーゲンを!!」

「えっ?あのハゲってそんなにヤバい奴だったn」

「当然ですぞ勇者殿!奴はこの街を幾度となく自らの配下の魔物で襲い、街に壊滅的な被害を与えていた凶悪な魔王でしたぞ!多くの無辜の民はあのおぞましきスライムにやられた事か……実を言う某もやられてしまって……このように……」

「こっわっ!!!何それめっちゃこっわ!!」

門番の人が兜を外すとそこには髪の毛、眉毛そして在ろう事かまつ毛までもが無くなっており、完全に怖い人ですね、わかります。とゆーわけでセルフSANチェック入りまーす。

怖ええええええ!!!!!

「おぉ中々怖い面じゃん。さすがは連合国の門番だね〜……ちょっと怖すぎて引くわ……」

「う、うむそれは某もそう思っていた所だ。おかげで娘からめっちゃ嫌われておってな正直どうにかしたいのだ…」

「まぁ……だろうね……えーとその、この先の城に通ってもいいんだよね?」

「ああ無論だ。あの魔王を倒したお方だからな……きっと国王も喜んでくれるだろう。」

「よーしなら急いで入ろーほら行くよ勇者様(仮)、ミラちゃん」

そうエルちゃんは言うとズカズカと門の中へと足を進める。俺たちもエルちゃんの後に続いて門の中に入っていく。途中門番の人達に会釈してから入っていくと……

「わぁ!見てください勇者様、エル様!」

「おぉ!すげぇ!想像してたのよりもっと立派じゃん!」

「むぅこれは私が想定していたのより

良いものだ……なんか悔しい。」

そこには19世紀のヨーロッパの街並みがありかなり立派だ…正直最初に降りた街ものどかで良い所だったけどこの街は中世の栄えてある街みたいだ。

俺とミラちゃんは辺りをキョロキョロ見回し始める。

「勇者様、勇者様!あれなんでしょうか?パンに何かを挟んだ物に見えますねなんだかとっても美味しそうですよ!あ、後あれ!お魚ですよ勇者様!私たちのいた街だと滅多に食べれなかったお魚ですよ!それも丸々1匹使った料理ですよ!わぁ!見てください宝石がちりばまれた絹の服ですよ!いいなぁ〜きっとお金持ちの人はああゆうのを着てるんだろうなぁ〜……あっあそこにアップルパイのお店が、ちょっと見てきます勇者様!」

「……なんかすごいはしゃぎようだったねエルちゃん。」

「ん、そうね」

「ミラちゃんってあんなに無邪気だったんだね……なんか……驚いたなぁ…」

「ん、そうね」

「……どうしたの?なんか疑問持ってるって顔だけど?なんか気になる事でもあるの?」

「いや別にそういうのじゃない、ただ魔王に攻められてるのになんで街はこんなに活気付いてるのかなって思っただけ」

「…あぁそう言う事ね……確かに今は魔王に攻められてる状況だけど……でも……そんな状況だからきっとこうでもしないとやっていけないんじゃない……こんなに活気付かないと味方の士気が下がるからみんな少しでも活気付けようとしてるんだと思う。だから俺たちは……この世界の人々のためにも魔王達を倒さなきゃいけないね。」

「……あの勇者様(仮)が、そんなまともな事を言うなんて……なんか…生意気……とゆうかそんな台詞を言うんじゃない、タイトル詐欺になるじゃん……とゆう訳でスキル:「タライ落とし」」

「えっ?」

エルちゃんは何故かスキルを発動するしかもよりによってタライ落としだ……なんて理不尽な……俺はそのまま落ちてきた黄金色のタライに頭を強打する、周りにいい音を出す。ぶっちゃけもう慣れ始めている俺がいる……


さて……とりあえず興奮していたミラちゃんを落ち着かせてから俺たちは城の真ん前にいる。これまたかなり豪華な作りの城だな…中世の雰囲気を全力で醸し出していてめっちゃオシャレだ…

「ほわーすごいですね勇者様、エル様、私がいたイノ王国の何倍も立派な城ですよ。」

「まぁそりゃここは最前線な訳だからめっちゃ立派になるさとりあえず早い所入るよー」

そう言うと俺たちは足を進める。

案内の兵士に案内され俺たちはどんどん城の奥へと進んでいく。こんなに立派な城だからここを収めてる王様はきっとテンプレ通りの王様に違いないね、ほらあのド○クエの王様みたいに10ゴールドとヒノキの棒しかくれないようなケチな王様だよ。絶対そうに違いn「勇者様(仮)なんか今めっちゃ失礼な事を考えてたよね?予想だけどド○クエの王様的な」

「……なんでそう言うのわかるのさ」「いやぁ…そら私はさ見習いとはいえ女神だよ人間が出来ない事も出来ちゃう万能の女神様だよー(ドヤッ)」

なんかこういう所をみるとエルちゃんって本当に女神ミルの妹だってわかる。めっちゃ暗黒面笑顔(ダークサイドスマイル)してる……そこは似てるんだね(ドン引き)


暫くして俺たちは恐らく王様がいると思われる玉座?に通される。しっかしあれだ、王様の見た目が完全にテンプレどおりな王様だ……そんでもって王様の両隣に小柄で小太りなちょび髭親父…多分あれは大臣的なあれと知的そうっていうかいかにもオタクですよな雰囲気を醸し出す恐らく賢者っぽい人。とりあえず歩みを進める。ある程度進むとミルちゃんが跪く…とゆうよりは膝をついて頭を下げる的なあれ、とりあえず俺もやるけど、エルちゃんは腕組みをしてる…まぁ当然か、エルちゃんは見習いとはいえ女神で多分人に頭を下げるのはあんまり良くないのかな多分。

「……ふむ、そなた達は勇者様一行だな、今日はどんな用で ここへ来たのだ……」

「これ……魔王ハーゲンが持ってたものなんだけどあとこれ、モノミの洞窟の奥深くにあるモノミコイン、規定通り一人一枚ずつ持って来たよ。」

エルちゃんはそういうと兵士の一人にハーゲンがつけていたネックレスと水晶玉、そしてモノミコインを渡す。

モノミコインは簡単に言えば非常に高価な物で、かつて栄えたモノミ王国のコインでこれ1つで大体100000ゼネー分、簡単に言えば豪華スィートホテルに3泊しても大分お釣りが返ってくるレベルの大金だ。

そして本物のモノミコインにはある特徴がありそれを前にいる兵士はどこからか出て来た料理長?に渡す。すると料理長はモノミコインを噛みはじめる、すると

「ふむ、どうやら本物みたいですね」

「すげー本当に本物かどうかってそうやって見分けるんだ。」

なんでもモノミコインは製造する段階で甘い味がするらしい。そして純製のモノミコインは上品であっさりした甘さらしく舐めればどんな味かが一目と言うか一噛みでわかるらしい。なんか変わってはいるけど気にしてはいけないここは異世界だ、元居た世界の常識は通用しないのだから。

「そうか、ではお主達は本物の勇者達と見ていいのだな。」

「ん?すいません、本物ってどういう事ですか?それだと偽物がいたっていう風に聞こえるんですが。」

「あぁはい、その認識でいいと思いますよ勇者様、申し遅れました私、賢者のムーと申します、以後お見知りおきを。」

「あぁ、ご丁寧にどうも。」

「説明すると私たち王国連合軍は人類の脅威である魔王軍と戦った経緯はご存知ですよね。」

「うんそれはエルちゃんとラピから聞いたよ」

「実は我々王国連合軍だけでは魔王軍の大半を倒したのではありません……我々は過去に幾つもの勇者様方を呼び寄せたり、人々の中から産まれた勇者様方を使い魔王軍と戦いました。しかしどの勇者様方も様々の要因で死んでしまい、私たちは防戦一方を強いられました。」

「……えっ?ちょっとまって俺以外にも勇者っていたの?」

「はい、と言っても失礼ですが彼らはあまり褒められるような勇者ではありませんでした。なので多くの人々は彼らは偽物の勇者だと言われてるんです。」

『実はお姉ちゃんが勇者様(仮)を送る前に送った勇者達がいるんだ。……まぁこいつらが中々クズい事。」

『そう…なの?』

『うん、例えばある勇者はラノベ補正を取ってハーレムを作ってその作ったハーレムを肉盾にしたり、作ったハーレムで魔王に戦わせた奴がいて、それを気に食わなかったお姉ちゃんがガチギレして……後はわかるよね?』

『あっ……(察し)』

「そんな訳で我々はあまり勇者というのに良い印象を持ってなくてついあなた方も偽物の勇者かと思ってしまい……無礼をお赦し下さい。」

「いや、そういう事情なら仕方ないかと。」

「じゃが賢者殿、わしらは本当にこやつらを本当に信用していいのだろくか?もしかしたらこやつらは我々を騙す為にモノミの洞窟に潜った冒険者から奪ったものやもしれんぞ。」

「ふむ、ではスキル:メトリー……ふむ、ふむふむ……こ、これは?!」

「何か見つけたのか!」

「こちらの勇者様、禿げてます!前の話しで頭が半分禿げてます!!」

「ふむ、どうでもいいね、続けて」

「何でさ!」

「勇者様(仮)が禿げていようがどうでもいいよ。」

「酷い」

「……同情しますぞ、勇者様」

「……ありがとう、大臣さん、まさかこんなのに同情してもらえるなんて…」

「……いえ……私も、実は……」

「あっ…うん、何か察せた」

「では続きをします、……ふむ、なるほど……どうやらその方は本物の勇者様、みたいですね。何やら特別な力も持っているみたいですし。」

「ほう、そうなのか。彼の実力は本物の勇者であるのだな。」

「いえ、彼自体はたいして強くは無い……のですが、彼の持つ勇気や優しさは……本物の勇者様ですね。少々弱い勇者様ですが、これからの伸びしろには期待出来ますね。」

以外にも辛辣な意見をムーさんから頂いてしまった。

「そう……なのか?」

「……多分精々強くなってもヤ○チャレベルだよきっと」

「何でやエルちゃん!ヤ○チャさん強いやろ!」

「……お二人は何の話をしてるのですか???」

「誰ですか、ヤ○チャって人?まぁいいです、これでこの方達は正真正銘勇者様一方って事がわかりましたね」

「う、うむそうか、少々頼りないが勇者よ、この国、いやこの世界を救ってくれ!頼むぞ!」

「頼りないって……まぁ、受けましょう、見事魔王を倒しこの世界を救って見せましょう!」

「!わ、私もお供します!勇者様!」

「じゃあ私も付いていくね〜、帰りたくても帰れないから仕方なく付いていくね〜。」

「では、勇者よ今日の所は休むがよい、そして明日から世界を救ってもらうぞ。」

「もちろん、必ずこの世界を救って見せましょう!」

「では、ハーゲンを倒した報酬はこちらになります。」

そうムーが言うとゼネーが入った袋と、カードらしき物が3つ、そしてなんかの小瓶。

「これは?」

「こちらは冒険者登録用のギルドカードでございます。ギルドランクの確認も依頼の確認も出来る代物です。」

「へぇーめっちゃすごい代物なんだね、じゃあこの小瓶は?回復薬?それとも聖水?それともなんかすごい物?」

「あっこれはただの育毛剤です」

「髪の毛の話はもういいよ!!!」

俺の突っ込みで笑いが巻き起こる、ていうか、いつまで髪の毛の話を引っ張るんだよ!いい加減にしてくれ!


「はぁ……なんかドッと疲れたな」

「ゆ、勇者様、ちゃんと育毛剤使って下さいね」

「はいはい、ちゃんと使いますよ」

城を出た俺たちはそのまま冒険者組合に向かい冒険者登録を済ませ、今から今晩泊まる宿に向かってる。

「ふむ、まぁ何とか最初の地点に辿り着いたって感じだね、7話かけてここまで辿り着く何て……これ最終回になるのはかなり遠い未来だね」

「メタいよエルちゃん……まぁ遅くてもいいか、俺の、いや俺たちの冒険は……ここから始まるんだから!」

「かっこつけてる所悪いけど、その格好でそう言うセリフは言うなって。」

「悪かったな!とゆうかいい加減髪の毛の話はやめろよ!」

「わかった……所で勇者様(仮)、何か頭の毛薄くない?」

「話題が変わってねぇ!とゆうかわざとだろ!!それ!!」

「バレたか…」

「もう、お二人共……あっ!あそこに屋台があります!行きましょう勇者様!エル様!」

ミラちゃんがそう言うと俺とエルちゃんの手を引っ張る。やれやれ宿に着くのは大分遅くなるね。

俺たちはミラちゃんの気の向くまま城下町へと足を進める。




ドーモドクシャ=サン、ワンヤデス。

お久しぶりの更新です。えぇ、ちょっと現状忙しくやっと、やっと更新出来ました。まだ忙しいのですが完結目指して頑張る所存です。

ではではまた次回。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ