第2話 仲間を探しに行くけど何か質問ある?
まさか…女神から慈悲としてもらった唯一の物がギャグ補正なんて…いやでも逆に考えるだ…まだギャグ補正なんだ、ア○ザー補正よりマシじゃないか…でも問題はさっきまであったたんこぶはいつの間にか消えていた…多分次の話しかなんかに変わったんだと思うけど…って事は次の話し?になれば怪我や壊れた物は治ると推測出来る…って結構チートじゃん!!何?そんなギャグ漫画みたいな状況に陥りつつ戦う異世界勇者なんて聞いた事も無いしまるで出オチじゃん!…
まぁ酷い目に合うのはあんまり嫌だけどこれがあればなんとか生き残りそうだ…でも魔王を倒す頃にはこのギャグ補正に慣れているんだろうなって思う…
「…なんかいきなりタライ降ってきて、君の頭におっきいたんこぶが出来たと思ったら急に治った…ちょっと混乱して来た…まぁ面白いからいっか…」
…なんだろうエルちゃんはこの状況に混乱してるみたい…まぁギャグ漫画を知らない人にとっては何がなんだかだよね…
でも面白がってるからいいか…笑ってる姿は完全に姉のミルさんと同じだけど…
「まぁ…俺の補正がわかった所でとりあえず急いで城下町の方に向かおうと思うけど…エルちゃんも来るんだよね?」
「うん…お姉ちゃんにO☆N☆E☆G☆A☆I(物理)されたから面倒だけど君を安全に案内しなきゃいけないし、君のサポートも頼まれているんだよね…はぁ…面倒臭い…」
…うーんこの子も大変なんだなって思う…きっとそのお願いは強制的なアレなんだろうね、とりあえずこれから来るであろう理不尽なタライ攻撃に気をつけつつ城下町に向かおうそう思いエルちゃんに労いの言葉をかけつつ割と早歩きで城下町に向かう。
……何とか着いたけど来る道中に二回もタライが落ちて、そして門を通った瞬間に雑巾水を被ってドブにハマった…ついてないとかのレベルじゃ無いもはや呪いか何かのレベルやん…流石のエルちゃんも最後のやつには笑ってたけど…
こ、これがギャグ補正か…?!マジで恐ろしいな。
「とりあえず君の仲間になる人をもう見つけてあるからその子と合流してついでに好きな武器を買ってあげるね」
「ん?それはありがたいけどいつの間に現地の人とコンタクト取ってたの?実は一回ここに来た事あるの?」
「いいや、今回が初めてだよ、と言ってもコンタクトはもうすでに何回かその子としてるんだけどね。こうやって」そう言うと突然(…こえる…聞こえる?…勇者様(仮)…今あなたの脳内に直接語りかけてます)…こいつ直接脳内に…!?
「すごいよエルちゃん!どうやってやったの?」
(意外と簡単だよ…とりあえず強く思ったら脳内に直接語りかけられるよ…)
よーしお兄さん頑張って語りかけてみるぞー!そう思いある思いを一点にして語りかけてみる…
(…さい……ファミ○キ下さい…)
(ファミ何?…まぁいいやとりあえず出来たみたいだね。こう言う風にテレパシーっぽいのでこの世界にいるこのテレパシーを答えられた子を探して仲間として勧誘したんだ。と言ってもこのテレパシーを受け答え出来るのは信仰深い人や、感度の高い人だったり、君のような転生者だけだから仲間になるのはたった1人なんだよね)
(へぇーそうなんだ。その子はどこにいるの?)
(んー確かこの先の教会だね)
(じゃあ教会に向けてレッツg(ちくわ大明神)ォー……)
((誰だ今の))
そんなこんなで教会に着いた訳だが…
とりあえず扉を叩き人が出るまで教会をざっと見て見る
教会は比較的広く、ちゃんと庭とかの手入れはしてるみたいで割と綺麗だ……ただ、所々見ると子供の落書きや直しかけの窓とかあって子供がこの教会にいるのだろうと予想出来る。とゆうか、今現在ちょっと?厳ついシスターが割と大きめなたんこぶのある三人の子供に説教をしてるのが横目で見えた…多分あの子供達が何かやらかして思いっきり説教されているのだろう…うん気の毒だがあんな全身筋肉ダルマのシスターに対して口を挟めるほど俺は勇気は無い……寧ろ俺があのシスターに話し掛けられたら逃げ出すだろう……しかしチラッと見た感じだがあのシスター、割と美人だと思うっていうか顔だけ見ればめっちゃ美人だ……あの筋肉さえ無ければの話だが。なんだアレ?シスターでは無くてボディービルダーか?
まさかああいうシスターが仲間な訳ないよね?…エルちゃん?違うよね?と俺は必死にエルちゃんにアイコンタクトする。すると扉が開きこれまた世紀末に居そうなヒャッハーのような雰囲気を醸し出すシスターが現れる。とゆうか修道士服を着てなかったら完全にヒャッハーと見間違えるだろう。
「あら、こんにちは、迷える子羊さん、今日はどんな用で……あら、この雰囲気……貴方が噂の勇者様ね…待っていたわ…とりあえず中へどうぞ」
…雰囲気と言ってる事に大分違和感を感じつつ俺とエルちゃんは中に通される。
中に通されると割とそこには数十人単位のシスターが十字架に祈りを捧げてる場面だ。一見するととても神聖な場所ではあるが、周りのほとんどのシスター達は完全にヒャッハーのそれである…やべぇ…逃げたい(´;ω;`)聞いてないよ…異世界の教会がまさかの世紀末なんて…こんなイカれた世界にようこそだけはしたくなかった…
そんな風に慌ててると二人組の人物がこちらに向かってくる
1人はとんでも無い巨体の神父がゆっくりとこちらに近づいてくる。どのくらい巨体かと言うと背は二メートル近くあるのだが横幅が結構広いのだ。
もう1人は他のシスターと比べると普通のシスターで少し安堵した…見た目は青眼で金髪、でも何と無くおっとりしてそうな雰囲気を醸し出しミルさんやエルちゃんとは違うベクトルで美人だと思った。
「初めまして勇者様、私、マルコと申す者です。貴方がこの教会に来る事はここにいるシスターミラから聞いております。」
「あっあの初めまして、わたしシスターミラと申します。貴方様のことは神の御告げから聞いております。」
…神の御告げ?まさかだがあのテレパシーの事では無いのだろうか?とりあえず確かめて見るか
「あぁ、初めまして勇者(仮)です…ねぇ、ミラちゃん神の御告げってどんな内容だったの?」
「えっえーとですね、確か、偉大なる神、ミル様からの御告げで勇者様である貴方に着いて行きその戦いに参加しろって告げてました。」
へーエルちゃんじゃなくてちゃんとミルさんがやってくれたんだ…
(…違うそれあたし、お姉ちゃん基本めんどくさがりだからお姉ちゃんの代わりにわたしがコンタクトを取ったの)
…なるほどなんとなく理解した。すると
(こ、この声はまさか、ミル様?!また新たな御告げですね!)
…ミラちゃんが勘違いしてエルちゃんをミルさんだと勘違いしてテレパシーで話しかける…
(………いいえミラ、わたしはミルの双子の妹、エルです、わたしはこの勇者様(仮)を導く為ここに現れたのよ、今は適当な少女の体を借りてこの世界に現界してるのよ。)とエルちゃんはとっさに思いついただろう言い訳をミラちゃんに言う…
なんだろうすごい胡散臭い会話であると同時にとってもシュールだなと思った…だって2人とも会話してないのにテレパシーっぽいので会話してて結構面白いけど…とりあえずテレパシーの会話だけだと周りがとっても混乱すると思って話を切り出した
「えーとミラちゃんだっけ?ミラちゃんは俺と冒険に行くのはどう思うの?怖い?」
「えっ、い、いや、別に怖い訳では無いのです、むしろ冒険に、出る事にはとてもワクワクしているのですが、ただここを離れるのはとっても心配でして」
「その心配はありませんわ、シスターミラ、ここにいる全員の事は心配なさらず勇者様と冒険に出て下さい。貴方にはもっと世界について知る必要があります。」
おっしゃる通りだと思った、むしろ心配する要素が皆無なんだが、主にこのシスター達に関してだが…まぁ知らない所とかに行くには色々と不安はあるもんね…だから俺は…
「ミラちゃん?…俺も神の御告げによってここに来たんだけど実は俺も冒険とか色々初めての事が多くて戸惑ってんだよね…でもやるからには俺は本気で挑みたいと思うだ…だからまぁ、その…あんまりかっこいい事は言えなしいできないけど俺たちと一緒に世界を救おう。だから…そのーなんて言うか俺たちについて来てくれるか?」
…決まった…途中で緊張して何言ってるのかわかんなくなったけど言ってやったぜ!
「あー頑張って決めた所悪いんだけど勇者様(仮)、今現在の格好を思い返してごらん…その…色々と台無しだから…」
………あぁ、エルちゃんの言う通り今現在の俺の格好は上半身が泥まみれで髪の毛とかに落ち葉がひっついてる状態でお世辞にもかっこいいとは言えないな…もっと早く言って欲しかったな(´;ω;`)
何が『俺たちについて来てくれるか(キリッ)(`・ω・´)』だよ…すげぇだせぇ…キメ顔で言った数分前の自分を殴りたい…
「くすっ」
誰かが笑う。笑い声の主は分かっている目の前にいるミラちゃんからだ…
彼女の第一印象からは想像できない笑いだったがここに来て彼女の初めての笑顔を見れた事になんだか俺も嬉しくなった…でも若干豆腐メンタルの俺にはちょっとアレだけどここは我慢する…
「あはははははははははは、あたし、こんなに笑ったの生まれて初めてです。」
そんな彼女に吊られて他のシスター達も笑い出す。でも何と無く悪い気はしない。ここに初めて来た時、言葉に出来ない感覚があった…なんて言うか笑う事も許されないって言うか常にピリピリしてたような気がした…
何と無く俺がここに来た理由がわかったかもしれない…魔王を倒す前に、人々に笑顔を乗り戻したい…いや取り戻すのがきっと俺がここに来た理由だと思う…だからまずは少しずつ助けに行こう…ミラちゃん達みたいに…
「勇者様」
ミラちゃんの声で我に帰る
「わたし決めました。わたし勇者様達とと共に世界を救います。ちょっと頼りない勇者様ですが…そんな時はわたしが支えます。そして共に多くの人々の笑顔を共に取り戻しましょう……だから…その、これからよろしくお願いします!」
…彼女の覚悟を決めたその台詞に俺も…
「あぁ、これからよろしk「ガッシャーン!!!!」ゴハァ?!」
俺の背後にあるステンドガラスが割れたと思ったら突如として飛んで来た石ころに後頭部を強打した…そしてみんなが見てるなかで俺は気絶しそうになりながらこう思った。
……なんでこう俺は決まらないのかなぁ〜…これじゃまるで俺は…あぁそうだった、俺、今は『ギャグ補正』持ちの勇者だったな…そう思いながら俺はそのまま意識をフェードアウトした
ドーモ ドクシャ=サン わんやデス
やーっと2話投稿しました…遅いような普通のような気がしますが何とか2話目を投稿しました…
この1話、2話を書いてる時は楽しいのですがいざ投稿しようとなると緊張して何度も確認して気がつくと丸々一週間たってました(´・ω・`)
一応完結目指して頑張っていきたいです…ではではまた来週辺りで〜