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ガラスの靴のツンデレラ、ガラスの棺のいばら姫

作者: 壺中天
掲載日:2016/07/03

 

 夏の黄昏、六本木。白いシフォンに赤い靴。

 壊れたヒールをぶら下げて歩いてるツインテールの少女みかけた。


 裸足みたいにみえるけど、ガラスの靴でも履いてるのかな? 異人さんとかに連れてかれそう。


「おーい、そこの美少女。ナンパしていいか?」

 なんか危なっかしくて声かけてみた。

「その評価は嬉しい。だが、ことわる」

 偉そうだな、お嬢様。


何故何故なしてなんでや、おれ叫びムンク

「むろん、顔だが」


「が~ん、すごすごと引き下がろう」

 スニーカー脱いで渡した。匂うけど水虫じゃない。

「待て。次に、会ったらさそっていもいいぞ」

 呼びとめる彼女の白い足は、小さくてぶかぶかだった。


「本当か!」

 ぬかよろこび。

「断るがな」

 がっくし。


「……」

「諦めるな」

 無表情にはげますな。


「期待していいか?」

「よい」

 あ、すこし笑った。



 おれの手には壊れた赤い靴。

 それはそうとスニーカー返す気あるか。




 二度あることは三度ある、二度会うときは三度会う。

 三度目の正直で、メルアドをおしえてもらった。


 本当のお嬢様だったんだな。

 それから、いろいろあったよ。



 自殺未遂って聞かされて駆けつけた。浴室で手首切ってたらしい。

 酸素吸入、点滴。白い病室のベッドに弱々しく横たわってた。


 あの日、なんであんなだったか。失恋の相手とか。

 何日か後、ぽつぽつと話してくれた。



 あやまんなくたてっていいって抱きしめた。

 彼女がヴァージンじゃなくたって、ずっとおれはそばにいてやりたい。

 

 

書きたしてみたけど蛇足だろうか。

三度目――まででよかったろうか。


それより下はあったほうがいい?

それともむしろないほうがいい?


感想いただけるとうれしいです。




P.S. こちらは秋の黄昏。田舎。放課後の校舎裏。


まっ赤な苺――「うるせーな、テメェ! だまんねーと、今度から恋愛対象としてみるぞ!」

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