ガラスの靴のツンデレラ、ガラスの棺のいばら姫
夏の黄昏、六本木。白いシフォンに赤い靴。
壊れたヒールをぶら下げて歩いてるツインテールの少女みかけた。
裸足みたいにみえるけど、ガラスの靴でも履いてるのかな? 異人さんとかに連れてかれそう。
「おーい、そこの美少女。ナンパしていいか?」
なんか危なっかしくて声かけてみた。
「その評価は嬉しい。だが、ことわる」
偉そうだな、お嬢様。
「何故何故、おれ叫び」
「むろん、顔だが」
「が~ん、すごすごと引き下がろう」
スニーカー脱いで渡した。匂うけど水虫じゃない。
「待て。次に、会ったらさそっていもいいぞ」
呼びとめる彼女の白い足は、小さくてぶかぶかだった。
「本当か!」
ぬかよろこび。
「断るがな」
がっくし。
「……」
「諦めるな」
無表情にはげますな。
「期待していいか?」
「よい」
あ、すこし笑った。
おれの手には壊れた赤い靴。
それはそうとスニーカー返す気あるか。
二度あることは三度ある、二度会うときは三度会う。
三度目の正直で、メルアドをおしえてもらった。
本当のお嬢様だったんだな。
それから、いろいろあったよ。
自殺未遂って聞かされて駆けつけた。浴室で手首切ってたらしい。
酸素吸入、点滴。白い病室のベッドに弱々しく横たわってた。
あの日、なんであんなだったか。失恋の相手とか。
何日か後、ぽつぽつと話してくれた。
あやまんなくたてっていいって抱きしめた。
彼女がヴァージンじゃなくたって、ずっとおれはそばにいてやりたい。
書きたしてみたけど蛇足だろうか。
三度目――まででよかったろうか。
それより下はあったほうがいい?
それともむしろないほうがいい?
感想いただけるとうれしいです。
P.S. こちらは秋の黄昏。田舎。放課後の校舎裏。
まっ赤な苺――「うるせーな、テメェ! だまんねーと、今度から恋愛対象としてみるぞ!」
http://ncode.syosetu.com/n7063cq/




