0.01radくらい
銀河系において0.00000262rad前に、第12次調査隊がここで人為的電波の発信を確認した。途中、我々第13次調査隊も「最後のフロンティア」という放送も確認した。可能性を信じたい。
非古典物理航行を用い、迷彩機能を働かせたまま、衛星の裏に軌道をとる。重力探査が可能な段階には達していないだろう。ほとんど伝説だが、第1次調査を行なった種族が設置したと言われる特徴的な衛星がここにも置かれている。
しばらく観察を継続したが、移動中での観察から予想したとおり、接触できる段階にないようだ。
知性体と認めるに値するいくつかの概念の存在は確認した。だが、良くない兆候もある。これまでの調査結果から、この兆候がある場合、その人物や功績の良し悪しは別として、誰かを特別な存在と見做す傾向がある。代表者というのはどこにでもいる。だが、それとは別の存在だ。予想どおり、それなりの人数が歴史的にも特別な存在と見做されているようだ。
資源の探査を簡単に行なう。既にそれほど余裕のある状態でもないようだ。
こういう星の行く先は想像がつく。星系を出ることはないだろう。無謀と言われる計画はあるようだが、それを支える資源もなく、意志を持つ者もいない。実質的には、衛星軌道より外に出ることすらないだろう。
マップ上のタグを「知性体候補」から「準知性体」に格下げする。船内には「下位準知性体」とする者、「非知性体(死滅候補)」とする者もいる。我ながら、私は判断が甘いと思う。
知性を得た者は、その瞬間から、すでに時間がないことを知らなければならない。人数や、武力の大小、(準、非も含む)知性体およびその集団を制御するプログラム、およびそれらが無視(なのだろうか?)された際の感情などを気にしている時間など、最初からない。
プログラムに従うことを選んだ(準および非を含む)知性体は、これまでのところ一つを除いて死滅している。そう言えば、彼らはこの星に接触していたのではなかっただろうか。彼らも含めて、知性体は各々が自分が何者かを知っている。それを知ることがない準知性体、非知性体はプログラムに従うことを規範とする。
この衛星に彼らの墓銘を刻んでおこう。
モリヤの独白にて360を出したので、360を出さないようにしておいたものも投稿しておきます。rad、ラジアンは円周率を用いているので、何進法とかには影響されませんので。
ここではradを時間の単位としています。銀河系内において太陽系が一周するのに2億4千万年と設定。100年前を0.00015度の移動と計算。これをradに電卓の換算機能を使い換算。どこかでミスってるかも。とりあえず、0.01rad程度で古代都市文明が現れたころから今までくらいの時間と設定しています。
なお、設定としては銀河系内の恒星系の公転の角速度は一定としています。ですが、これは誤りです。理論的には銀河の中心から離れると公転速度は遅くなるはずです。ですが現実にはそうではありません。また公転の角速度ではなく、速度そのものがおおむね一定です(240km/sくらいです)。これはダークマターの影響と考えられています。
また、銀河の腕に入っているときと外れているときでは速度が異なります。腕に入ると遅くなり、出ると速くなります。これは遅くなったことで軌道が低くなり、そのために出る時には速くなるのかもしれません。位置エネルギーが減った分が運動エネルギーになっているとか、腕の中の他の恒星系の重力の影響が小さくなるために起こる現象かもしれません。この現象は人工衛星の軌道制御にも使われています。




