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1話 訳も分からず雪原へ

 意識の闇を抜けると、そこは雪国だった。しばらくははっきりしそうもない意識と裏腹に、寒気が肌を刺して刺激する。まだ柔らかく繊細な肌に直接雪の温度が伝わってくる。痛い。それは痛みだった……


 どうも、自殺したら別世界に転生した、僕です。


 いや、だから転生ってなんだよwwって話は置いておいて、現在非常にまずい状況に置かれてるんです。


 飛び降りた後に予測していた痛みが訪れることなく、雪原の中へ放り出されてしまえば、転生とか実際どうでもよくなりますよ。誰だって。


 いや、だから転生ってなんだよww


 まぁ、僕自身転生したって確信をもったのは、もう少し後のことなんですですけれども。


 いや、生まれ変わったんだなぁ、なんて実感まるでないんです。ただ、いきなり寒くて寒くて死ぬかって状況で。


 まぁ、直前に自殺してる訳ですけれどもww


 ていうか、転生ってなんだよww


 とにかく寒いです。


 と、どこか遠いところへ読者を置いてきてしまった僕な訳ですけれど、そろそろ意識が新しい自分へ切り替わりそうです。ちょっとまて、読者ってなんだよww


 説明は……次の自分へ任せた! それにしても、寒いなぁ。雪って冷たかったんだなぁ。

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