38/79
第三十七話 過去話 誓いの言葉
とてつもなく短く申し訳ありません。しかし必要だと思ったお話です
「ねえ、エル」
「何?」
「もし、もしだけど・・さ」
「うん」
「私達が・・・離れ離れになっちゃったら・・・どうする?」
「ううん・・・まずは離れ離れにならないかな。そんな事になっちゃったら僕が耐えられないよ」
「嬉しいな・・・」
「うん。だから絶対にさせないよ。もう小さな時みたいに戦える力が全くない訳じゃないんだ。だからもし仮に僕と君が離れ離れになりそうになったら僕は命をかけてでも君と離れない、離れてやるもんか」
「うん」
「君を守るのは、僕だ」
「・・・うん。私も、エルを守るわ」
「それじゃ、カッコつかないなあ」
「うふふっ。前も言ったでしょ?守るのが好きな女の子だっているんだから」
「じゃあ、お互いの誓いだね」
「うん」
「僕がロロナを守って」
「私がエルを守る」
「それが僕と君の」
「それが私とあなたの」
『誓いの言葉だ』
そう言って僕とロロナは眠りに付く。再び来る、朝日を夢見て。
明日に希望があると信じて
次回、過去編完結