閑話
今回皆様にお待たせしたうえに小説とも言えないような長さにしたことを謝罪します。
「さて・・・残るはあんただけってことになるんだが?」
ロストは人型に銃口を向けながら問いかける。
「ふんっ・・・好きにせい。もはや我には戦力なんぞ残っておらん。チハも殺されてしまったしのう」
「そうか。それでこういう場合、遺言ってのを聞いといた方がいいもんなのか?」
「そうさのう・・・」
人型は考える素振りをしうんうん唸っている。しかし唸っていたのも大した時間ではなくすぐに唸るのをやめ、ロストの方へ向く。
「何もないの。強いて言うならば・・・」
「強いて言うなら?」
「我の可愛い僕と全力で遊んでくれてありがとう、かのう」
「そうかよ・・・」
カチッ
そしてロストは銃口を人型の額に押し当てやがて・・・
バンッ!
引き金を引いた。
「っ・・・あぁ。遂に主食まで突破したんだ。もうすぐ・・・会えるね」
暗闇の中で少女は笑う。
やっと自分の目的の人と会えることに歓喜する。
暗闇の中の白色の光はその時だけはより一層輝いて見えた。
この世の何物にも染まらないような純白の髪、雪のように白い肌、そしてこの世界の全ての宝石を集めても叶わない程の綺麗な真紅の瞳の少女は咲う。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
読者の皆様、お久しぶりです。今回非常にお待たせしてしまったうえに相当に短い閑話、申し訳ありません。ここで一旦この程度の話を挟もうと思ったのは今から食堂編をクライマックスに向かわせるための間のつなぎにしようと思ったためです。何にせよ長かった食堂編をそろそろ完結に向かわせます。食堂編クライマックスは一気に書いてしまいたいので次回の投稿もまた結構遅くなるかもしれませんが自分自身、頑張ってみようと思います。応援していただければ幸いです。