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有無の騎士  作者: 七咲衣
プロローグ
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第二話 適性検査開始

この世界は力が物を言う世界。そしてどこの国も戦争をしていた。この世界には魔獣と言われる生物も、魔人や獣人という亜人種も跋扈するのだが人間は自分が満たされる事を望む生き物だ。そのため資源、宗教、領地。理由はいくらでも出てくる。そして彼が住んでいたのはアヴァロンと言われる国。この国の王家、アーサー家を筆頭にランスロット家、ガウェイン家、トリスタン家、ガラハド家、モルドレッド家、パラメデス家、ケイ家、ユーウェイン家、ボールス家、ベディヴィエール家、パーシヴァル家の12魔騎士と言われる貴族がいるため世界では無敗を誇っていた。この12魔騎士は剣の腕、魔法の腕が群を抜いて強かった。そしてこの国、アヴァロンは魔法武器を作成する術にも長けていた。そのため12魔騎士には1家一つの特別な武器を送られていた。戦争が始まれば必ずこの12魔騎士が出陣し、最前線に立ち、そして誰よりも多くの敵国の命を刈り取った。そしてこの国の12魔騎士は他の国々からも恐れられやがてこの国に手出しはしなくなっていた。


この国では6歳の子供は王城に入城する義務がある。6歳の子供は王城で適正検査をするのだ。剣の才能と魔法の才能を調べる検査を。剣の才能があれば戦士学校へ、魔法の才能があれば宮廷へ。そして両方の才能があれば騎士学校へと送られる。騎士はこの国では最も名誉がある職業で騎士になれれば一定の給金と一定の地位が保証される。普通の6歳の少年少女は6歳になった日にすぐに王城へと赴き適性検査をする。しかし何事にも例外はある。それがこの国の場合は12魔騎士の適性検査だ。12魔騎士は年末の最後の日に6歳になった12魔騎士の血を引く子供達が集められ全員一緒に適正検査を行う。この適性検査は国中の殆どの人が注目する。なぜならこの国の未来を担うべき騎士達を一目見ようと躍起になるのだ。そして今日が12魔騎士の適正検査の日・・・



大聖堂の祭壇に立つのは代52代皇帝ロード・アーサー。彼もアーサーの名に恥じぬ立派な武勲と成果を上げている正に歴戦の戦士だ。そんな歴戦の戦士は今年で60という年をまるで感じさせないような堂々とした態度で眼下の子供達を見回す。


「よくぞ集まってくれた。12魔騎士の血を引きしこの国の未来を担うべき子供達よ!今代はどの子からも溢れ出すような才能を感じる。これは期待できそうだな。さぁ、始めよう!」


ワアアアアアアアアアアア!!!


王城の中の大聖堂で適正検査は行われる。そしてその大聖堂を大きく揺らす大勢の人の声。




「適正検査を受ける子供はこちらへどうぞ」


そして祭壇の前に12人の子供達が並ぶ。


「では受けたい方からどうぞ」


12人中10人の子供が我先にと祭壇へ殺到する。そして名誉ある一番目は・・・


「俺だな!」


彼はレオン・ガウェイン。国内でも2、3番を争う程の実力を持つ家系だ。


「ではこちらの石版に手を・・・」

「おう!」


彼は6歳ながらにそこらの魔騎士顔負けな勇気を持つ。そして手を置き・・・大きな石版に彼のスペックが表示される。


「ぞ、属性は火、風。剣の才能は剣聖、魔法の才能は賢者。剣の才能も魔法の才能も申し分なしです!」


おおおおおおお!!


この国では12魔騎士は剣と魔法の才能持ちが基本であり両方持っているのは当たり前。そう言われるほどに才能豊かな家系なのである。普通ならば2000人に一人という割合でしか両方の才能持ちはいない、というのに。


そしてレオンの検査が終わった。そして会場の熱気もヒートアップする。そこからは続々と子供達が群がる。


そして10人の適正検査が終わり残るは大物二人だけとなった。


「いよいよ私達だね」

「そうだな」


片方はセレナ・アーサー。6歳ながらに10人いれば10人が2度見3度見はするような見た目をしているほどの美人。それでいて12魔騎士の筆頭アーサー家の名に恥じぬほどの剣の才覚と魔法の才覚をはやくも見せている。この検査では恐らく2番目に強いだろうと言われている。

もう片方はルーク・ランスロット。間違いなくこの国最強の名家だ。故にアーサーは2番目と言われている。それはこれまでの適性検査でも実証されている。

そして二人の適性検査がスタートする。


最後まで読んでくださってありがとうございます。

誤字脱字がありましたらお手数ですが報告よろしくお願いします。

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