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NEW LIFE GAME  作者: 樹実源峰
攻略への糸口
7/10

第六話 攻略への足がかり

すみませんでしたっ!先週は夏休み終了なので貯めに貯めた課題をやるのに追われてました。毎年後悔するんですよね、これ。来年こそは・・・って思うんですけどね(汗)


なので今週は<ガイア>と同時掲載になります。来週はまたNLGの方だけ更新する予定です。


感想・評価などお待ちしています。

 『転生の日』——俺たちがこの世界に囚われたあの日から早くもニ週間が経とうとしていた。最初はおびえていた人々も、それなりの人数がそこそこのレベルにまで達していた。・・・無論、ソロなら危ないレベルだろうが。


 そして俺はと言うと、姉貴と遊び半分真面目半分にレベリングに取り組んだ結果、プレイヤーランキング三桁の末席を汚す位のレベルになっていた。


 このプレイヤーランキングというのは、ゲームマスターが作った役に立つのか分からないシステムの一つで、プレイヤーのレベルを基準にして作られたランキング。ただ、それだけ。

 ただ、個人情報の観点からか、公開されるのはプレイヤーの名前とそのレベルだけだ。・・・まったくもって無駄な。


 ちなみに初期から強かったクロトさんは現在プレイヤーランキング二位の猛者の中の猛者である。見た目だけじゃ分かんないんだけどねえ。で、レベルが30。・・・どうやって到達してるかって質問には恐らく、時間を気にせず獲物を狩りまくったとかそんな所だろう。

 余談だが、三位はレベル25で、四位からは1ずつ落ちると言った具合だ。どれだけ引き離してんだあんたって話である。


 だが、上には上がいるもんで現在一位のプレイヤーの『アカ』はクロトさんのレベルをさらに5も上回る35レベルである。・・・どうなってんだ?

 そのアカは正体不明、性別も不明な人物であり、誰もあったことの無い人物なんだとか。とはいえ、『アカ』って名前のプレイヤーはそれなりにいるのでどれが本物かってのも分からないんだが。


 ・・・で、現在の世界人口は約65億人。単純計算で5億人は減っている。正直予想以上だ。何故、分かるかというと毎週末にゲームマスターからのメールによって残り人数が発表されるからだ。悪趣味だな、と俺は思ってる。


 さて、ここまで過去に振り返って来たが生者は前を向かなきゃ行けないから未来の話をしようと思う。

 昨夜、こんなメールが届いた。

『4月21日15:30、ランキング三桁内のプレイヤーは中央広場に集合されたし』

 まあ、三桁って言っても俺と姉貴は896位(同位)の12レベルなので俺たちの重要性は低いとは思うのだが・・・。


 そんなわけで当日、俺と姉貴はあまり気が進まないまま集合地点へと向かった。中央広場は家族で最初に集合した噴水のある広場でめちゃくちゃ広いのでたぶん人もいっぱいになっても大丈夫だろうと思っている。

 そして、いざ広場に到着するとかなりの人数がそこにいて、驚いた。正直千人という数を舐めていた俺だった。


「おう、レン。来たのか」


 声のした方を見てみるとそこにはクロトさんがいた。そのとなりには初めて会う女性も。その女性はローブ姿でフードも被っていたので体型とか顔は分からなかったが、クロトさんの知り合いっぽいのであまり警戒心は持てなかった。


「クロト、そっちの彼女さん?早速この世界で彼女作ったの?」


100%野次馬の目で姉貴は尋ねる。するとクロトさんはニッと笑って


「いや、俺の可愛い妹マイスウィートシスターだよ」

「「マジかよっ!?」」


衝撃のあまり姉貴とハモってしまった。つーか、妹いたのか。


「ほれ、挨拶しろよユウカ」


そう言ってポンと妹の背中を押すクロト。それを受けてクロト妹は一歩前に出て


「よ、・・・よろしく・・・」


か細い声でそう言った。


「か」

「ん?」


すると姉貴が急に何かを言い出した。なんて言おうとしたんだこの姉貴は。


「可愛い!!!」


バッと残像すら生じそうなスピードで駆け寄る姉貴。そのあまりの早さにユウカさんは仰け反り、フードがとれた。


「・・・あっ」

「って、可愛い!!!!????」


そのフードの下には、黒髪を長く伸ばし、目を伏せてオドオドしてる小動物のような少女がいて、俺も思わず大声を上げてしまった。


「「っつか、クロトと似てねえ!」」


そしてまた姉貴と俺がハモリながら感想を漏らす。すると今度はクロトが、フードを被せながら苦笑して言う。


「まあ、よく言われるわ、それ。こいつ結構人見知りだから仲良くしてくれると助かる」

「仲良くってあんたこんな子と仲良く出来ない分けないでしょうが!」

「仲良くしようぜ、ユウカさん」


そのクロトの言葉にガン食いつきする俺ら。こういう変な部分は似ているとよく評される姉弟である。


「ただし、恋人は許さん」


ただ、その後の追加された一言にクロトの本当の威圧が含まれていて正直生きた心地がしなかった。・・・怖え。


「聞こえるか、皆の衆!!」


と、その時広場に響き渡るような声で誰かが声を上げた。

 誰だろう、と思って見ると三人のガッチリとした筋肉質な男三人が作った、タワー(組体操とかでやりそうな感じの)の上に立つ、これまた筋肉質な野郎がいた。その男がまたよく通る声で言う。


「諸君を今日、この場に呼び寄せたのは他でもないこの俺だ!!俺の名はジョナサン!プレイヤーランキング10位のジョナサンだ!!」


おお!!という感嘆と賞賛の声とともに拍手が広場中から沸き起こる。・・・俺と姉貴とクロトとユウカさんは近くに二位がいるのでたいしたアクションを取らなかった。


「今回、諸君を呼び寄せたのはついにこの世界のクリア方法が判明したからである」

「・・・なに?」


だが、そのジョナサンの言った台詞には四人とも反応していた。


「俺と俺の仲間たちは、この街の北に位置するコロン村のとあるクエストをクリアした時に、村長から貴重な情報を得た。

 まあ、大雑把にまとめると、この世界の東西南北にそれぞれ存在する山のダンジョンの最奥に存在するボスモンスターを倒すと、上の階層へと至る階段を守護するボスモンスターと戦えるということだ。

 ボスモンスターの強さははっきりとは分からないし、こういう世界が上に何層あるのかは分からんがとりあえずこの世界のクリア方法を一つ得ることができた!」


そこでジョナサンは一回区切ると、周りのプレイヤーは再び拍手喝采。・・・今度は俺たちもやった。


「さあ、諸君覚悟は良いか?この世界の人々を救う為に戦う覚悟はあるか!?ならば、剣を取って鍛錬せよ!決戦のときは近い!!世界を奪還するぞ!!」

「「「「「オーーーーーー!!!!!」」」」」


広場を揺るがすような雄叫びの後、そのジョナサンたちは何処かにさり、呼ばれたプレイヤーたちも東西南北に散っていった。あとには、俺たちと他何十人かが残った。




「・・・で、これからどうするかなんだが、レンとアキ、俺らと組まないか?」


その後広場に残った俺たちはその場で先程の話についての会議のようなものをはじめ、クロトさんからそんなことを言われた。


「え、いいんですか、クロトさん?俺らレベル低いですよ?」


「なあ、レン。俺らはともに死線をくぐった仲じゃないか。敬語なんて要らないし俺のことはクロトと呼んでくれ。・・・で、さっきの質問だが、君らはレベルが低いと言っても俺に比べてだろう?この世界の平均からしたら高い部類だ。だから、レベルのことなんか気にしなくても良い。重要なのは信頼できるか否か、だからね」


「はあ、わかり・・・分かったよ。これからよろしく」


そう言って俺は手を差し出す。すると、一瞬クロトは疑問顔を浮かべてから「ああ」と何かを思いついたようにして手を出す。握手だと気付かなかったのか。


「んで、今後の予定なんだが不都合な日とかあるかい?」


「特にないな・・・なんで?」


「いや、よければこれからダンジョン潜りにいかないかな?とか思って」


「え!?ダンジョン!?さっき言ってたの!?」


「ああ。楽しそうだろ?」


そう言って笑うクロトだがこっちはたまったもんじゃない。まあ、別にいっかとも思うんだが。


「まあ、ダンジョン潜るとしてどこに行くんだ?まさか。『カタール森林』じゃないだろ?」


カタール森林。以前俺と姉貴が『キングマンキー』に襲われてクロトに助けてもらった場所だが、正直スライム以外でないのであんまり経験知的には美味しくない。


「ん、まあね。さっき言ってた四つのダンジョンのうちのどれかに入ろうかとは思ってるよ」


「え?さっき言ってたって・・・あのジョナサンの?」


姉貴の問いかけにうんと頷いてクロトは言う。


「まあ、あわよくばボス倒せたらいいなあ、なんて思ってるんだけどね」


「いや、流石にこの人数じゃ無理だろ」


「まあ、レンの言う通りだわね」


「だから、あわよくば、だろうに」


少しむくれたかのようにクロトは返し、それを俺と姉貴はアハハと笑う。見るとユウカさんもクスクス笑っているようだった。


「とりあえずは、東のダンジョンへと向かう予定だ」


「え?東?なんでまた?」


「実は、東西南北に山があってそれぞ『カロン山』『キロン山』『ケロン山』『コロン山』って名前があってさ、東の山の名前こそが『カロン山』なんだ」


そういって、頭文字がカキケコなんだぜ?ってクロトは笑ってからいう。


「まあ、クが抜けてるが順番通り言ったら良いと俺はおもった」


かくして、俺たちはカロン山へと向かうことが決まった。

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