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NEW LIFE GAME  作者: 樹実源峰
ゲームの始まり
5/10

第4話 再会と邂逅

 俺の家族との連絡はすぐに取れた。そして、街の中心の噴水の北側と指定したため、間違うことはないだろう。

 ちなみに、余談だが同様のメールは全人類に届けられたが、集合しなかった家族も、または家族の一員が欠けてしまっていた家族もいたそうだ。

 俺は目的地へと至ると、そこには既にチュニックという服を来ている二人の女性がこちらに気付いた。

「あら、蓮太郎じゃない」

「よっす、れんたろ」

 ニ者二様の挨拶で迎えてくれたのは、話してくれた順に母さんと姉貴だ。二人とも出るとこはでて引っ込むとこは引っ込んでいる。母親も若く見えてよく姉意とは姉妹として見られることがある。そこが母さんの悩みであり、自慢すべき所なのだが。

「姉貴、母さん、久しぶり・・・ってほどでもないかな?あと、俺のプレイヤーネームは『レン』だから、そっちで呼んで」

と、俺が自己紹介のようなものを口にした時こちらに重装騎士とでもいうような鎧に身を包んだ人がやって来た。ナンパか、と思って口を開きかけたときにその人物は声を発した。

「よう、蓮太郎」

・・・若干くぐもっているが、声から判断するに親父だろう。

「親父・・・俺のプレイヤーネームは『レン』。そっちで呼んでくれ」

つうか、プレイヤーネームはメールの中で本名の隣に書かれてた筈なのだが。まったくもう。

 と、そこでようやく気付いた。俺だけ、初期装備の服のままなことに。・・・フム、格好にも気をつけねば。

「それじゃ、全員無事に揃ったし行くか」

と親父が言って、近くの宿屋へと入る。


「じゃあ、第一回ゲーム内家族会議を始めるぞ」

と、親父こと、二階堂豪丈(ごうじょう)はそう言った。プレイヤーネームは『ゴウ』である。俺は親父としか呼ばんが。

 流石の現役警察官たる彼はキチンとしていて、鎧の下には真新しい(この世界で真新しいとかあるのかは知らんが)を着ていた。俺なんかとは大違いだ。その服の下からでも分かるような筋肉を見せつけるようにして姉貴と母さんに注目する連中を牽制している。

「はいは〜い、お母さんよ〜。私はこの街の西にある『山羊亭』にいるわ」

朗らか、だとか、柔らかい雰囲気の人物と言われる母さん、二階堂ゆかりがそう言った。その雰囲気の所為か昔から人の目を良く引き、最近も一目惚れした男が親父に恐れをなしたばかりだ。

 ちなみに、親父の宿は今いる『馬頭亭』だ。

「私は東の方の『猫舌亭』だよん」

これは、姉貴の二階堂亜希(あき)の発言だ。プレイヤーネームは『アキ』ん?猫舌亭ってたしか???

「奇遇だな、姉貴。俺もそこだ」

まさか、同じ宿とは思わなかった。よくバッタリと会わなかったもんだろむしろ関心すらする。

「あらあら〜、運命みたいね」

母よ、それはない。

「え?そ、そうかな、レン」

頬を赤らめるな。俺達は姉弟だぞ。

「まあ、とりあえずは一カ所に集まった方が良いが、一週間はそのままでいいかな」

「あ、すまん親父。俺既に一週間分予約を追加してある」

「な、なに・・・?」

俺の言葉を聞き、親父はぽかんとした表情をした。あれ、俺なんかまずいこと言ったっけかな?

「たしか、一泊1000Gだぞ?既に7000Gも稼いだのか?」

と親父が口にしてようやく俺は理解した。

 そして、俺が一週間分の宿泊券を得ることになったクエストのことを説明する。

「ふぅん、なるほどね。あ、じゃあ私も今日行こうかな」

と、すでに『猫舌亭』に住んでいる姉貴が言う。???と、こうなるともちろん

「レン、手伝ってね」

こうなる。昔から姉貴にはイタズラやなんやらとさまざまなことに巻き込まれて来た。今では、抵抗する気も起きない。

 そして、話は次に移る。全員の選んだ武器についてだ。それによると、親父は大剣、姉貴は俺と同じ片手剣、母さんは弓だった。で、このときついでに発覚したのは既にフィールドに出ていたのは俺だけで、レベルも3の俺が一番高かった。

 まあ、その代わり、初期装備なのは俺だけだが。

「あとで、装備そろえるか。姉貴、1時間くらい・・・」

「ダメ」

1時間くらい使って装備探そうと思ったら姉貴は拒否した。弟の意思はあってないようなものだ。

 姉貴はじつはゲーム好きなのではやくフィールドに出たくてうずうずしているようにも見えた。

「じゃあ、親父、母さん、行ってくる」

「おう、気をつけていってこい。何かあったらメールおくれよ?」

と。親父と母さんに見送られて宿から出た。

 そして、二三歩歩くと

 ドンッ!

「痛っ」

角を曲がって来た男にぶつかった。若干吹っ飛ばされ尻餅をつく俺に男は手を差し伸ばす。

「あ、ああ、スマン!ちょいと今急いでいたものでな!このお詫びはいつかするから!それじゃっ!」

 と言って、俺を助け起こしてからビューンと風の様に走り去った。

 その時ピロンと音が鳴りウィンドウが開く。

『クロトからフレンド申請が来ました。承諾しますか?』

と、書いてあった。

「は・・・?」

思わず絶句する俺。別に友達申請を急にされたことに驚いているのではない。オンラインゲームをしていればよくあることだからだ。

 この世界では一回触れたことのある人間にならフレンド申請を送れる。で、俺は家族の他にはNPCと、さっきの男にしか触れていない。家族とは既に登録はしてあるそ、NPCがそんなことする訳が無いのでこれはさきほどの男なのだろう。

 で、ここからが本題だが、いくら一回触れたことのある相手と言ったって制限が無いならイタズラで何千人からフレンド申請を送られる。ノイローゼになりそう。だから、あえて距離制限が設けられる。半径5mの対象人物にしかおくれないようになっているのだ。

 つまり、さっきの男のクロトは俺の目を真っ直ぐ見ながら謝罪していたので、まったくメインメニューをみずにフレンド申請の操作をしてたのだ。ということは、クロトは始まって数時間のゲームのメインメニューの配置などを把握している。

 ゲーマーとして心臓を高鳴らせながら承諾を押す。

 友達申請の特典は、家族と既に交わしている為に知っている。相手がどの街にいて、性別、名前プレイヤーネーム、そして今何レベルなのかということだ。

 そうとうに精通しているから俺の2、3は上、つまりレベル5〜6当たりを予想した。

 果たして、クロトはレベル15だった。

と、いうわけで『頂点にもっとも近い男』クロトさんの登場でした。彼の出番はすっごく早くなんと次の話です。はえーよ。

というか、数時間で10レベルを突破とか何があったんでしょうね。個人的な頭の中の設定だと、この時点で2桁に到達している人物は二人しかいません。もう片方の人もすぐに出るんでお楽しみに。


次回も読んでいただけたら幸いです。ご感想、ご意見などお待ちしています。

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