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かりん党  作者: 相上音
前編 告白
15/44

15

 ……………………………………………………はっ!

 また、寝てしまっていた。この部屋の暗さからして、またどっぷり夜まで寝てしまった。そして当然、すでに彼女の姿はなかった。

 いや、もしかしたら今日体験しことこそすべて夢だったのかもしれない。昨日に続き今日までかように可憐な美少女がこんな一男子生徒の住まいに来訪してくれるわけがない。

 「何だ、夢か」

 ホッとしつつ少し残念なような……複雑。思春期全力疾走している男の子の心情なんてもはや自分にすら分かんないものなんだよ。

 しかしよく寝たからかなぁ~ビックリするほどくらい体の調子がいいや。腰の調子もほらこの通り……ってあれ? むしろ腰痛かったっけな?

 立ち上がってラジオ体操の腰の運動をしていると、新品同様の勉強机の上に紙が置いてあるのに気付いた。

 そこにはずいぶん達筆な字で文字が書かれていた。

 『気持ちよさそうに寝ていたので起こさずに帰る。鍵は大家の方に頼んでおく。

 追伸、腰は痛くないだろう?』

 なるほど、まさに疑心暗鬼になってしまう腕前だった。

 「……ふぅ」

 やっと落ち着けたって感じだな。しかし、何がなんだかさっぱりだ。いきなり校舎中を追いかけられたと思ったら空を飛んで緑色のお粥? を食べさせられてマッサージ……

 いやまぁいくつかは俺が引き起こしたと言って過言ではないというかそのまんまなんだけど、でもそれを起こす原因となったのはやっぱりあの二人……

 「……あ」

 ……名前、聞くの忘れてた。

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