エピローグ「蛇足という名の蛇」
後日談。
――気まぐれにあれから三日後の話でも語ろうか。
場所は表向き探偵事務所を経営している『赭』の一室。
いつも通り俺はソファーの上でやる事もやる気も両方無く林檎片手に寝転がっていて、臆病者もいつも通り狭い室内を意味なく騒がしく走り回っている。
この少女に云わせると、一応これは“書庫の整理”であって意味はある行動らしいのだが、何故か一向に片付く気配はみえてこない。
さすがに見かねて俺は臆病者に声をかけた。
「作業が全然進んでいないようだが、手伝おうか?」
「いえ、先生はケガがまだ完治してないんですから安静にしててください」
この少女にしては珍しく謙虚な答えだ。
「ふむ、お前にもそんな殊勝な心があったんだな」
俺としても珍しく褒めたつもりだったのだが、「この国の首相に心なんてものはありません!」と、いつも通りの天然節で返ってきた。
「あの方たちは毎度毎度、食事券をもらったとか、もらってないとか……」
意味のわからない呪詛をぶつぶつと呟いている。とりあえず食事券は、汚職事件の間違いであろうことは理解できた。
それにしても、こいつ……どれだけ政治家嫌いなんだ?
そんないつも通りの風景に、いつも通りに事務所の黒電話が鳴り響く。
部屋の内装は20年程前に流行った探偵ドラマ(放送自体は30年ほど前)を意識しており、この古臭い黒電話もこの部屋のアナーキーな雰囲気に拍車をかける大事な小道具の一つである。
――だが、まだまだお子様の臆病者にはその昔ながらの良さは伝わらないらしく、
「不便だから買い換えましょうよ」とかほざいていた。
あいつにはもっと浪漫と語彙の勉強をさせてあげるべきだ。
とりあえず近いうちに、あの偉大なる探偵ドラマのビデオを全巻借りてきて、最初から終わりまで休憩なしで鑑賞させてやろう――もちろん否応ナシで。
そんな他愛もない事を考えながらも、臆病者が先に電話を受けることがないように急ぐ。
今回の事件といい、三月の時といい、あいつが電話にでるとロクな事が起こらない。
「此方はアカツチ探偵事務所。お前は誰だ」
いつも通りの電話対応。
『毒舌家よ。……にしても君は第一声がそれじゃないと電話に出れないのかな?』
電話の主は毒舌家のようだ。
「直す気は無いと断言したはずだ。慣れてくれ。それで、こんな夜中に何の用件だ?」
『今、君の周りに臆病者ちゃんはいるかい?』
疑問文を疑問文で返されるのはあまり好きではないが、前回の借りもあるし視線だけ動かして少女の姿を確認する。
――彼女は俺がついこの間ジャンル別に区分けしたばかりの本棚を、まったく理解できない法則性をもって再整列させていた。
「ああ、いるな。いつも通り意味のわからん事をしている」
『フン、愚問だったね。君の隣に彼女がいるのは当たり前か……』
自分から訊いておいて勝手に機嫌を損ねるのはやめて欲しいものだ。
「それで話の本題は?」
『言葉遊び(リリック)君。今、時間を少し作ってもらってもいいかな?』
また疑問文を疑問文で返される。
「今月のお仕事は終わったし、時間なら幾らでも余っているから別に構わないが――何故、改めてそんな事を云う?」
『出来れば臆病者ちゃんには聞かれたく無い話をするつもりだから――かな』
「なるほど……なら、場所は――」
『この電話、君の事務所前の公衆電話からかけてるんだ』
どうやら彼女は最初から、こちらの都合に関係なく外で話をするつもりだったようだ。
「わかった……だけど、お前……夜に外出なんて――大丈夫なのか?」
『あらら、まさか君から女性を気遣う台詞が出るなんてね。アタシはこれでも擬態者だよ? 夜道を一人で歩こうが、スラムを裸で歩こうが問題ないわ』
俺の素朴な問に、何故か嬉しそうな声音で返事が返される。だが、心配しているのはそんな事ではなく――、
「いや、伝承にあるコッカトリスって鳥だから、お前も夜目が効かないんじゃないかなって思っただけなんだが……」
『――――――くッ! もうっ! 軽口ばかり叩いてないで早く出てきなさいっ』
……ガチャンと大きな音を立てて電話はそこで切れた。鳥扱いしたのがそんなに気にいらなかったのだろうか。う~む、相変わらず臆病者といい毒舌家といい取り扱いが難しい。
さて、そんなたわ言は程々にしておいて急がないと。臆病者に見つかるといちいちうるさいからな。気づかれる前に迅速に行動するべきだ。
と言いつつも、軽く身だしなみを整える。
「じーーーーーーーっ」
「…………………………」
「じーーーーーーーーーーーーーっ」
…………どうやら時はすでに遅かったようだ。
ついさっきまで本棚の整理らしき行動をしていたはずなのに、いつの間にか臆病者は俺の隣で怪訝な視線を投げかけていた。
「…………何か用か?」
「……毒舌家さんですね」
「――――――っ」
普段は鈍いくせにこいつは何故こういう時だけ勘が鋭くなるのだろうか。
「じーーーーーーーっ」
半月を真横に倒したようなジトリとした目で彼女は俺を見据えている。
「……外出してくる。お前はニュートン先生と留守番だ。喰うなよ?」
そのねっとりとした視線を無視するように、俺は片手にもっていた黄金色の林檎を少女に手渡す。
「うっ、うぅぅ、あの雌鳥と密会ですかー! ハレンチ極まりないです、せんせーい」
「密会でもハレンチでも無い。ただ逢って仕事の話をするだけだ。って、こら、落ち着け! 子供みたいに手足をバタつかせるんじゃない」
「ふぇぇぇん、あの女のどこが良いんですかー。先生、不潔ですー。不衛生ですー」
……不衛生までいくとこの場合意味が違うと思うのだが。
「あの女って……つい三日前、その女に助けられたにも関らず……お前、もう少し人として大きくなったほうがいいぞ」
「身長の事は放っておいてください! 僕だって背が小さい事は気にしてるんですからっ」
勝手に意味を取り違えて、勝手に怒りのボルテージが増していく。なんてはた迷惑な奴。
「……いや、誰も背の話なんてしていない」
「――ってことは、胸か! 胸の事なんですね? ふぇぇぇん、格差社会ですよー」
見晴らしの良い自分の胸をペタペタ触りながら怒っている…………いや、あれ? 泣いている?
「違うだろ。落ち着け。器だよ、人としての器の話だ」
俺の言葉に小首を傾げる臆病者。
「――器?」
どうやらようやく理解して頂けたようだ。
「そうだ、器だ」
「……………」
「……………」
不思議な間が場を包む。
「Aカップすら無くて悪かったですねっ!!」
――切れた。
意味のわからないことを絶叫して切れた。
今にも銀色の髪の毛を金色に染めて逆立てそうな勢いだ……なんて純粋で理不尽な怒りなんだ。
その何故か怒り心頭の臆病者を横目に、毒舌家を待たせている事を思い出した俺は外への扉へと向かう。
「――お前、怒りっぽいのはカルシウムが足りないからだ。冷蔵庫に牛乳が入っているから、それを飲みながら留守番してなさい」
と、扉を開けながら少女にそういい残した。返事を待たず閉めた扉の向こうからは、
「それは、牛乳を飲んで胸と背を大きくしろってことですねーッ!!!!」
と、また謎の絶叫が上がっていた。
その叫び声は背中で聞き流し、毒舌家が待つであろう公衆電話の元へ急ぐ。と云っても、すぐ目の前なのだが。
一階への安っぽい金属の階段を降りている途中で、こちらに手を振っている女性の姿を確認する。
暗闇でもはっきりと誰なのか判別できるシルエット。
紛れもなく毒舌家だ。
そのF1カーのような高スペックなスタイルでワインレッドのスーツを着こなし、透き通るような美しいブロンドヘアーは腰まで一切の淀み無く流れている。
フェラーリあたりを擬人化すれば、このようなキャラクタができあがるんじゃないかな、と本気で考えてしまう。
……こうして見れば見るほど、逃走本能とは本当に何かと対照的だな。まぁ、性格の根っこ部分はそっくりだが……っと、これは本人達にいうと怒るので伏せておく。
そんなことを感慨深く見ていると毒舌家と目があったので、その目線だけで挨拶を済ます。
「なんだか事務所から臆病者ちゃんの絶叫がここまで聞こえたけど?」
「……いつもの奴の妄言だ。気にするだけ無駄だ」
「君達は本当にいつも仲が良いね」
「いや、今回のはどちらかというと喧嘩の類だと思うんだが――」
毒舌家は何故だか複雑そうな顔をしていた。
「それで、電話で済ませられない話とは何だ?」
「……大体察しはついているでしょう?」
彼女の中で、疑問文を疑問文で返すのが流行っているのだろうか。
「『根絶』の事、だな」
「ご明察。事件に関った者の一人として、一応どうなったのかを最後まで聞いておきたいと思ってね」
「――好奇心旺盛な事だ」
「今に始まった事じゃない。それは君もよく知っているでしょう?」
彼女の生い立ちは知らないが、成り立ちなら知っている。そう……どうやって、擬態者に成ったかだ。
「そのうちに、その好奇心が“三号記録”の二の舞を引き起こす」
三号記録――三月に起こった未曾有の大惨事。好奇心を抱えた多くの『猫』が死に、一人の少女が人間の名を捨てた事件。
「……別に擬態者に成った事は後悔していないよ。きっと、知らなければがアタシはもっと後悔していたから」
そんな元少女の意思が真っ直ぐに向かってくる。どうやら、今回ばかりは黙秘する事を許してくれなさそうだ。
「分かった――なら訊いてみろ。答えられる事ならお前に答えをくれてやる」
「教えて欲しい事は一つよ。君が『根絶』にどう片を付けたのか――それがアタシの知りたい事」
予想通りの質問だ。そして、これから答える回答も彼女にとっては予想通りの答えとなるだろう。
なんて酷い出来レース。それでも俺は答えなければならない。あえて謳う事の無かった物語の結末を。
「――『根絶』は“人間”と成した――」
その俺の言葉に毒舌家は微塵の反応も見せる事は無かった。
彼女の予想と一言一句違える事の無い理想的な答えを返す事ができたのだろう。不思議な満足感すら俺の中に生まれていた。
「……やっぱり、君は、君の説得術は――擬態者を人間にする――ことができるんだね」
「ああ、その通りだ。……いつ頃から気づいていた?」
「そうだね…………確信に至ったのはこの間の事件のときだけど。怪しいなと思ったのは、君にアタシの説得術をかき消された時が最初かな」
苦笑するしかない。
「ってことは、ほとんど出会った瞬間には気づかれていたわけか」
「説得術が効かないってのは……突き詰めればそういう事だからね」
なるほど、やはり気づかないのはあのお馬鹿ぐらいなものか。
「でも……気が触れて、あの樹に触れてしまって、自分を構成する全ての礎を失って、記憶すら奪われて、人間としての居場所が残らず消えて、真の孤独の中にいる者が辿り着く先が、そのハイエンドが――擬態者に成る事だとするならば………………人間に戻される、それほどの地獄はこの世界に存在しないのかもしれない」
そうだ、罰を受けねばならない、罪を犯したモノはすべからく。
「人間に成ったモノに興味は無いがね。普通は三日ともたないらしい」
「――フフ、どうやら言葉遊び(リリック)君とやらは余程ご立腹だったようね」
俺の言葉に突っかかるようにして毒舌家が茶化してくる。
「当然だ。腹に穴を開けられれば誰でも怒るさ」
「違う。君が怒ったのは自分が傷ついたからじゃなくて……誰かさんが傷つけられたからでしょう?」
「…………ッ」
俺は黙秘する。
「そんなにあの子を自分の物語の主人公にしておきたいの?」
違う。希望ではなく強制。したいのではなくそうせざるをえない。だが、口にはしない。
「何故あの子にそんな事を押し付けるの? そんなに君は自分の世界の中では傍観者であり続けたいの?」
違う。希望ではなく強制。あり続けたいのではなくあり続けなければならない。だが、口にはできない。
だから、俺は考えてもいないことを口にする。
「……主人公は、謎を知る者ではなくて、何も知らなくてそれでいて謎を知ろうとする者が果たすべきだ。俺や、お前では、この世界の事を、全ての謎を、あまりにも知りすぎている」
「…………そうだね……確かにそうかもしれない」
そんな益体もない答えに彼女はそれなりに満足したようだ。そもそも最初から答えなど求めてはいなかったのかもしれない。
「――なら、どうせ知りすぎて主人公になれないのなら、行き着くところまで行ってみたい。だから、もう一つ。もう一つだけアタシに教えてくれるかな?」
「……何だ」
「人間に成るということがどれだけ辛いことかはわかっている。でも、それは臆病なあの子もとうにわかっているはずよ。それでも……それでもあの子は君の能力にすら気づかずに、人でもあり、擬態者でもある、あんな中途半端な状態のまま、まだ君の隣にいる――」
毒舌家はそこで言葉を一端区切ると同時に、その口と同様に鋭い視線を、一際強く尖らせる。
俺を通して――俺ではない何かを睨みつけるように。
「――君があの子を手放したくはないだけ? それとも……あの子を人間に戻せない理由が他にあるの?」
「……後者だ。少なくても今の俺にはあいつを人間に戻すことは叶わない」
「……心理の問題ではなく……真理の問題ということ?」
「そうだ、そうでなければあんな奴を連れて擬態者巡りなんてしてはいないさ。言葉の力を戯言に還すぐらいであるならば、それこそ息をするのとそう大差ないことではあるけれど……人間でないものを人間に成すというならそう易々とはいきはしない」
「……その言葉が、もし本当ならば、条件が必要なのね」
「そういうことだ。人が擬態者に成ることはそう難しいことではない。成ったお前なら理屈を語らなくともわかるだろう? 擬態者とは、世界のどこにいても見失うこと無き大樹のもとで生まれたものだからな。戻ることは容易いんだ。だけど人間は違う。それこそ、この落ちた地で生まれ、育ち、本当の言葉すら与えられず、個も持たず、小さく弱く、そして脆弱でいて不確かで、人間という群の中でしか生きることができぬ生き物だ。」
そうだ、本当に小さき存在。それこそ少しでも離れてしまえば見えなくなるぐらいに。
「だから、必要なんだよ――その目にも見えぬほどの不確かなる場所に戻る為に――己がちっぽけな人間であったという道標。そして、人とそうでなきモノを遮る確固たる門を開くための鍵が」
「道標と、鍵……か」
「そうだ。アドレスみたいなもんだ。人間だった頃に呼ばれていた名前と――人間だった頃に一番強く思いを込めた言葉――この二つが、かつて人であったものをその場所に送り返す為の必要最低条件だ」
「そうか、あの時にアタシにあのお嬢様の身元を詳しく調べさせたのはそのためだったのね」
彼女は俺の言葉を受けて何か思いに耽っている。
今日最初に彼女が見せた複雑な表情と同じ表情を今ものぞかせていた。
「――人間に戻りたいのか?」
突然の質問にいきなり冷水をかけられたような表情を見せる。
そうしてゆっくりと、それでいてしっかりと首を横に振った。
「アタシ達――擬態者は君のいうとおり人間のように群れる事はしない。一個一種。それこそ周りには敵ばかり。アタシ達の目の前に現れる敵も、アタシ達には見えない敵も、敵の敵も味方なんかじゃなくてやっぱり敵で、敵と敵と敵。全部が全部、敵。それでも生きていけるだけの能力がアタシ達には備わっている。それを辛いとも思わない。少なくても、アタシは望んで擬態者をやっている」
そこまで一気にまくし立てた彼女は、言葉一つ分、それこそ一瞬だけ、間を置いて、ポツリと小さく小さく呟いた。
「だけど、君達半端者を見ていると……不意にね、羨ましくなることがあるよ」
「――隣に誰かがいる、そんな他愛のないことが」
「………………」
「あっ、いや。別に寂しいわけじゃない。そんな憐憫の目でアタシを見ないでよ」
彼女は慌てて手を振って誤魔化す。その目はいつもより潤んでみえた。
「俺は……」
「ん?」
「少なくても……俺は、お前のことは敵だとは思ってはいない――」
それどころか、臆病者にいたっては天敵だと思っているぞ。と茶化す言葉を繋げる前に、口を塞がれるようにして、毒舌家に唇を奪われた。
勢いが強すぎて彼女の八重歯が俺の歯を打つ。けれど、そんな事はお構いなしに躊躇うことなく舌が俺の口の中に割り込んでくる。
俺の舌を探すように彼女の舌が蠢く。
全身をまるで電流が流れるように痺れる。
まるで、それこそ身体が石になるような――。
――ップハァ
「そこまでだっ!」
力強く毒舌家の身体を引き離した。
「クッ――危うくまた死にかけるところだった」
そう呟いて自分の身体を確かめた。
俺の闇に溶ける黒いスーツが、一部ではあるが無残にも石になっていた。
「残念……。また君を“殺し”損ねたよ」
今彼女が吐いた毒舌とは違う――正真正銘本物の……“毒舌”だ。
言葉すら介さないその“毒の舌”に直接触れてしまった為、流石に完全には無効化できなかったようだ。薄皮一枚もっていかれてしまった。
そんな毒舌の持ち主である彼女はといえば、残った俺の唾液を舐め取るように舌で唇の周りペロリと舐めていた。
「ご馳走様」
「……命まで頂くつもりだったか」
「アタシが相手を殺さずにキスできるのは君ぐらいだから。これぐらい大目に見てよ」
「キスで相手を悩殺する、か……比喩にすらならんな」
まさに必殺技というやつだな――物理的にというより主に精神的に。
「そうだ。さっき言ったアタシの言葉、一つだけ修正しておいて」
俺はこのボロボロになったスーツを、臆病者にどう説明しようかと考えていて、気の無い返事を返していた。
「敵の敵は敵ばかりじゃなくて――素敵なやつもいた、ってね」
……俺は何故かその恥ずかしい言葉に『根絶』のお嬢様を思い浮かべ、苦笑するしかなかった。
「そうだ、最後の最後にもう一つだけ聞いても良いかな」
「……好奇心に素直というべきか、貪欲というべきか……」
「キスしてあげたじゃない。等価交換だよ」
代価としてすでに命を持っていかれそうになったけどな。
「まぁいい……次で最後だ」
「『根絶』を人間に戻す為に必要な言葉って、彼女の名前と、もう一つは何だったの?」
「××××」
俺はその『言葉』を口にした。
彼女はその言葉に少し驚いたような顔して、
「男の子の、名前、か……」
とまた複雑な表情で呟いていた。
どこにでもある至って普通の女の子の名前。
どこにでもある至って普通の男の子の名前。
そんな日常的な二つの男女の名前で、この異常な物語の幕は閉じたのだ――――。
END




