2、厄日か!?
「おはようございます、開桃高校に入学する方ですよね?」
「はぁ、まぁ」
「やっぱり!!あたしもそうなんです!!」
誰だ・・・・。
知らない相手にこんなにフレンドリーってどういうことなんだ・・・。
「あ、すいませんいきなり」
「(本当だよ)いえ、だいじょぶですよ。」
「あたし、斉藤紅那っていうです、よろしく!!」
会話続行!?そして自己紹介!?これってあれだよな・・・・・、俺にも自己紹介を求めてるってことだよな・・・・・。はぁ・・・。
「俺は椿野聖夜っていいます、よろしく。」
はい、会話しゅーりょー
「へー、聖夜っていうんだ!!てことは12月25日生まれ?」
じゃなかったぁぁぁぁぁぁぁ!!!まだ続くの!?これ!!
「そうだけど・・・・。」
「そうなんだぁ!!私はね9月7日生まれなの!!」
だからなんだぁぁぁぁぁぁ!!早く人いっぱい来ないかな!!
門開かないかな!?俺は他人の観察が趣味なんだよ!?目立っちゃダメなんだよ!?話すより観察なんだぁぁぁぁぁぁあ!!!!はぁはぁ・・・・。心の声でこんなに疲れるって歳か?
「ねぇねぇ、聖夜くんはさぁ・・・」
すでに名前呼び!?この人ツッコミどころ多すぎじゃねぇ!?
「なんの部活入る?」
「まだ決まってないよ?(んなもん決まってねえよ!!)斉藤さんはどうなの?」
「・・・・・・あたしの事は紅那って呼んで?」
「え・・・・?なんで?」
「え?なんでってなんで?」
なんなの、この子!?知り合ったばっかだからに決まってんだろ!!
・・・・・・落ち着け俺!!フツーにフツーに!!
「いや、知り合ったばっかりでしょ?俺ら?だから、もうちょっとお互いの事を知ってから・・・。」
あれ?なにこのお見合い的発言!?
俺の馬鹿やろぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!
「そっかぁ、でもあたしは紅那って呼んでくれてかまわないから、呼んで?」
俺がかまうんです!!なんだろーこの困ったチャンは!!!
「もしかして、聖夜くんって呼ばれるのやだ?」
メンドくせぇ・・・、正直に言おう。
「嫌じゃないが、君のような容姿の整った子と話してると目立っちゃうんだよね。俺、目立つの嫌いだから、話してるの見られたら大変でしょ?だから話しかけ何でほしいし、名前で呼ばないでほしい。」
よし、言った!!これでこの子もはなしかけて来ないだろ!!嫌じゃないのは本当だしな!!
・・・・でもなんか静かすぎて逆に心配なのだが・・・・・・チラ見しよう!!
チラッ
「・・・・・っ・・・・・。」
「え!?なんで泣いてんの!?」
なぜ泣くぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!
困るじゃん!!!男は女の涙に弱いんだって!!
「だって、だってぇぇぇぇぇ・・・・・・。」
「な、なに!?俺なんか悪いことした!?確かにキツイこと言ったけど!!」
「聖夜くん・・・・、ツバキノくんがあたしのこと嫌いなのかなって思って・・・。」
「なんでそうなる!!!嫌いじゃないけどさぁ!!」
「あ~!!あんた!!何、紅那の事泣かしてんのよ!!」
「はっ!?バキ!!ぐっ!!・・・・・・てぇ・・・・」
なんなんだよ、今日!!厄日か!?困ったチャンその2も来るしさぁ、その人にグーで殴られるしさぁ・・・・・。つーか、めっちゃいてぇ・・・・・!!
「紅那、大丈夫!?何されたの!?変なことされなかった!?あんた紅那に何したの!?」
「俺!?何もしてねぇよ!!」
「じゃぁなんで紅那が泣いてんのよ!!」
「玲!!誤解だよ!?」
「じゃあなんで泣いてんの?」
「あの、その・・・・・///」
「「なぜ赤面する!?」」
何なんだよ、ちくしょぉぉぉぉぉおおおおおお!!!
読んでくださりありがとうございます!!
「どうにかなるよね!!てか何が何でもどうにかする!!!!」
の方に力を入れるので、不定期更新となります。
次話もよろしくお願いします!!