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状況の把握
あつい‥あつい‥熱を引いた
風邪なのだろうか
身体は気だるさのまま幼い私は
看病をする男性をボンヤリと見る
そこに立つのは前世で
薄らと見覚えのある乙女ゲーム
それも私が転生する前に
プレイしていた乙女ゲームで出てきた主人公の
父親に似ていて
父親は熱で魘され寝てる自分に
「リコリス‥大丈夫か‥」と呼びかけている
ボンヤリしながらも私は
「大丈夫」と返す言葉は
自分の聴いていたゲームの主人公と同じで
あぁ‥転生したんだなぁと状況を把握した
此処は【花冠と盃】、通称ハナサクと呼ばれた乙女ゲームの世界なのだ
ゲームでは確かに薄らと冒頭で
幼い頃に病弱とは書いていたが‥‥熱で魘され
過去の記憶を思い出すとは‥‥
とにかく、私の今の出来る事は熱を覚ます事
次に覚えてる範囲でゲームの内容も
思い出す事だろう
今は、ただ‥転生してしまった現実を
受け入れながら幼い私は父親に手を伸ばし
少し甘えながら眠りに落ちた




