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天龍と神子(1)

2話目!

本文ちょっとぐちゃぐちゃやけど雰囲気で伝わればよし!


翌日目が覚めた都は赤にもう一度天龍の話を聞くことにした。


天龍とは神々から産まれた神の使いで五体おり、それぞれ役割があるのだという。

炎龍、水龍、地龍、白龍、黒龍の五天龍。

もっと昔はそれこそ各地に龍ごとの聖域やお社があったらしいが今ではその数も減り、戦後の時代からは祖母のいた神社に炎龍と白龍、それから水龍の三体が勾玉を己の核として祀られていた。

昭和のころ祖母は産まれながらに神力をその身に宿していた。

幼少の頃の祖母は、大きな神力に影を引き寄せる力があったようで神社には三体の天龍がいたモノの当時の祖母の曾祖父がその神力と影の力から護るべく祀っていた勾玉のうち炎龍、赤の赤い勾玉を祖母に持たせるようにしたのだという。

赤は幼少の幸子から溢れ出る神力を共にコントロールし早くから具現化する事ができていた。

しかし、具現化出きるほどの力があるのに幸子には影を祓う力はなかった。

だが幸子の神力により具現化し動く事ができていた赤は炎龍の名の如く、かつて神々に与えられた力のように影を燃やし祓っていた。

そして時がたち幸子が人の親となりさらにその子が親となった時神社にあったはずの白い勾玉が消えたのだった。

そして幸子の孫、都が三つの時白い勾玉は祖母である幸子の元に現れた。

都が祖母に見えると話した影に幸子は側にいる赤と共にここへ来た真の勾玉に運命を感じたのかもしれない。

幸子は白い勾玉を都へと渡したのであった。

「この勾玉は都を必ず護ってくれるわ」

そう言って組み紐を通した白い勾玉は都の首に下げられた。


「て、ことは水龍の勾玉は叔父さんの神社にあるってことでいいんだよね?」

赤の話を聞いた都は神社に向かって歩く。

その都の隣歩く赤は『そうだな』と返事をする。

神社の境内まで続く道は夏祭りの名残があり、屋台を出していた人達は片付けの最中である。

神社の端にある2階建ての母屋へ向かい玄関のチャイムを鳴らす。

中から「少々お待ち下さい」と叔父の家のお手伝いさんの声が響く。

都は叔父さんに会いに来た旨を伝えるとこちらでお待ち下さいと部屋へ通される。

10分ほど経ってから都の待つ部屋に現れたのは現神主の叔父の南雲透(なぐもとおる)さんだ。

「待たせてごめんね都ちゃん」

「いえ、お忙しい中突然来てすみません。」

頭を下げる都に優しく微笑む叔父はお茶菓子でも食べる?と冷えた水羊羹を都の前に出す。

ありがとうございますと礼をいい、都は首に下げていた勾玉を叔父の前に出す。

叔父は都がなぜここに来たのか悟ったかのように「少し待っててくれるかい」といい部家を出た。

廊下からは叔父の声が聞こえる。

(つかさ)は?」「坊っちゃんならお友達と課題をしに出ております、夕飯までには戻られるかと」

お手伝いさんとの声が響く。

戻って来た叔父さんはこっちで話そうと都を連れて本殿の裏手にある蔵へ向かった。

蔵の中は少し埃っぽかったが外の暑さを遮り少しばかしひんやりとしていた。

確かこの辺に、と何かを探している叔父さんの後ろ姿を赤と共に見る都にあったよと声をかける叔父。

叔父さんの手には1つの古い木箱と1本の巻物があった。

本殿の方へ戻り叔父さんは台の上に木箱を置き蓋を開けた。

中は殻だが何かが3つ置かれていた跡が残っている。

かつて勾玉は3つあった

これは叔父さんの父やその祖父母から聞き継いだ話

かつてこの地を護っていた神の使いは勾玉へと姿を変え、この地に生まれる神子と共に災いを祓う。

神子はその身に宿る力を神の使いと共に正しき道へ使い、神の使いは神子を護りその寵愛を与え平和をもたらす。


絵巻物にはかつての五天龍とその中央に描かれる巫と共に辺りを照らし導く姿が描かれている。

火のように赤き炎龍はその身を炎へと変えて災いを燃やし尽くす。

水のように青き水龍はその身を雨へと変えて災いを洗い流す。

森のように深き地龍はその身を大地に変えて災いを地に還す。

日輪のように輝く白き白龍はその身を輝かせ災いを光の中で浄化する。

闇夜のように隠れる黒き黒龍はその身を闇へと変え災いを喰らい尽くす。

五天龍が見初めし神子は龍の寵愛を受けて魂の輪廻を駆け巡り災いを祓う。


「これが私の知っている都ちゃんが持っている、幸子伯母さんが大切にしていた、勾玉の物語。そして、3つめのここにあった青い勾玉は神力を持っていた司と共にある。」

「司くんと?」

話終えた叔父さんは木箱と巻物を戻しに蔵へと戻って行った。

『おい都、司っていうのは誰なんだ?』

赤は都の隣に腰を卸すと話しかけて来た。

叔父さんが話している時は1人本殿の中をぐるぐると動いていたのに。

「司っていうのは叔父さんとこの子で私の親戚、同じ高校の1個下」

『ほ~、そんでその司ってやつが神力があるからアイツを持ってると』

「青い勾玉か…」

「司は夕方には帰ってくるはずだからもう少し待ってたらいいよ」

蔵から戻って来た叔父さんが都へそう言うと母屋の方へ三人は移動した。







水龍(名:蒼[アオイ])

水を司りし龍

司の守り龍

たまに口が悪いが頭のキレる龍なのだが、赤とは折り合いが悪くよく喧嘩をしている。

趣味が女装で司と一緒に街に行ってはスイーツ巡りをするのが好き。


南雲司[ナグモツカサ]

高校1年生

都とは親戚で片思い中

守護龍の水龍の蒼と呪い祓いをやっている。

神力を持っているが呪いは靄がかかったように見える。

祓えはしないが物理で殴ることはできる。

趣味→写真

好きなもの→甘いもの

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