表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

治癒魔法ってすごいな

「到着しました、測定器はこちらです」


爺やの後ろをついて行き、測定器のある部屋についた、測定器は腕を通し測る物だった、


「ここに腕を入れてみて下さい」


爺やの言われるまま俺は腕を入れてみた


「何だ、この感覚」


その感覚はまるで今まで感じた事のない感覚で気持ちいいような柔らかいような苦いような、複雑な感覚に飲み込まれた


「おぉっとそれ以上入れていると危ないですぞ」


爺やがそう言った、咄嗟に俺は腕を引き抜いた


「今ので魔力量がわかったのか?、」


と爺やに聞いた


「ええ、フォーデ様の魔力は、なるほど、」


爺やはなるほどと言った、いいのか悪いのか分からない


「どうなんだ?、」


「魔力が3年の間にかなり少なくなっております」


「つまり悪いわけか、」


「悪いというよりこの魔力ではベイプールに行く魔力は足りません」


「そうか、試しておいて正解だったな」


「そうですね、ですがベイプールに行くには時間がかかりますね」


そう言われて爺やに聞いてみた


「爺や魔力を増やす方法ってあるか?、」


「ございますよ、ですがフォーデ様のような治癒魔法を使う方にはおすすめできないかと」


「そこをなんとかお願いだ、」


治癒魔法でも何か戦闘に役立つ能力があるかもしれない。


「分かりました、ではまず治癒の基本からいきましょうか」


確かにそうだ、基本が出来なければ、戦闘での応用も効かない、


俺と爺やは王宮の外にある訓練場に移動した


「教えてくれ」


爺やにそう言った、


「ですが私は治癒魔法は使えない為、治癒魔法の本で少し試すことにしましょう」


治癒魔法の本?、そんなものがあるのか


「それどんな本だ?、」


「この本はページを開き、使いたい魔法を唱えると使える物になります、ですが不便点も多く1番の理由は使ったら1回限りというところでしょう」


なるほど、使い切りの本か、それって果たして使えるのだろうか


「その本って戦闘で使えるのか?、」


「それは難しい質問ですな、今の戦闘では回復する場合ほとんどがポーションでの回復が多く、本を使って回復するのは大きな怪我をした時くらいでしょう、」


大きな怪我か、どこまでが大きな怪我なんだろうか


「この本で治癒魔法を使った場合、どこまでの怪我なら治せるんだ?」


「私も少しだけお見かけしましたが、心臓を貫かれ、瀕死の状態からでも、完全に傷が癒える程には回復するとお聞きしました」


すごい回復能力のある本だな、この本を使わずに俺の治癒魔法でそんな状態からでも回復させることは出来るのだろうか、


そう思っていたら爺やが本を開いた


「では使ってみますから見ていて下さい。」


「ヒール・ザ・スペース」


爺やがその魔法を唱えると辺り一帯が優しい光に包まれた。


やはりこの世界も日本の漫画と同じでヒールなのか、でも俺が使った時にはどうして発動しなかったんだろうか、と思っていたら少し出来ていた かすり傷が簡単に治った


「さすがなんでも治る治癒魔法の本だな」


そう俺が言うと


「そうですね、瀕死の人を治すくらいですから かすり傷は簡単に治りますよ」


そう 爺やが言うと、爺やの持っていた本が塵になっていく。


「これが言っていた1回限りってことか、」


「はい、なのであまり戦闘で使う事は少なく大きい怪我でも病院で診てもらう事の方が多いですね、ですが、先程言ったような瀕死の状態では病院でも治療できない為、この本を使うことがあります」


なるほど、本は非常事態ってところか、だか、治癒魔法を戦闘に応用するにはどうしたらいいんだろうか、例えば自分に治癒魔法をずっとかけながら相手に突撃して行くような、脳筋な考えもあるが、多分痛いだろうな。


「治癒魔法の持続時間はどのくらい持つんだ?」


「使う魔法にもよりますが、フォーデ様の魔力量なら最大5分ほどかと、」


5分か、かなり短いな戦闘で使う場合、最低1時間くらいは持続時間を延ばしたい


「爺や、魔力量を増やしながら持続時間を延ばしたいんだか方法ってあるか?」


「ありますが、ほんとにしますか?、」


「あぁ、教えてくれ」


「分かりました、ではまず、ずっと魔力を出し続けて下さい」


魔力を出し続ける、だか俺の魔法は治癒だ、出し続けると言っても、どうやって出せばいいんだ?、


「治癒魔法を出し続けてるってどうやるんだ?」


「私は治癒魔法が使えませんから正直分かりませんが、出し続ける事によって体が熱くなってくると思いますよ」


体が熱くなるか、まぁものは試しだ、やってみよう、


「ヒール」


そう俺が魔法を唱えると、唱えた箇所の草木が生い茂った


「ほぉ、治癒魔法は草木にまで作用があるのですか、これは新たな発見ですな」


ヒールと唱えたら使えた、草木には作用するのにリンゴには作用しないのか、何かしら理由があるんだろう、例えば食べかけだったからとか、まぁ色々試してみよう


試しに自分にヒールをかけてみよう、


「ヒール」


体が少し熱くなるのを感じた、これが魔力を出すということなのか、それとも自分にかけた事によって、傷が癒えているのか、定かではない


「少し体が熱いな、爺やこれってヒールの影響なのか、それとも魔力を消費したからなのか、どっちなんだ?」


「難しい質問ですな、確かにヒールを使い回復することによって体が少し熱くなります、ですが同時に魔力を消費している為

体が熱くなったと言えるでしょう」


なるほど、まぁどちらでもいいか、


「フォーデ様そのまま魔力を出し続けて下さい」


「あぁ、わかった」


爺やに言われるがまま出し続けた


「はぁー、疲れた」


気づいたら1時間以上経過していた


「フォーデ様さすがでございます、私の想像を遥かに超えましたね」


「だが、さすがに1時間以上出しっぱなしは疲れた」


「それは疲れた事でしょう、今日は終いにしてまた明日以降やりましょう」


「そうだな、そうするよ」


俺は爺やと一緒に王宮に戻った


自分の部屋に戻り、ベッドに飛び込んだ


「うわぁ、ふかふかのベッド最高だな」


疲れた体にベッドの柔らかさが包み込んでいく


「そういえば、今日はまだ何にも食べてないな、少しお腹がすいた気がするがどうしよう」


ベッドに飛び込んでしまった以上、あまり動きたくないからな、どうしたものか


「転移魔法とか使えたらなぁ」


何気なしに呟いた


「転移魔法ですか、」


「おぉ!、びっくりした」


扉のすぐ側に爺やが立ってた


「爺やどうしたんだ?」


「フォーデ様がかなりお疲れのようでしたので少し様子を見に来たのですが、

フォーデ様は転移魔法を使いたいのですか?」


「まぁ使えたらの話だよ、転移魔法って使えたら楽じゃん色々」


「確かにそうですな、ですが一応先に言っておきますと転移魔法はございます」


あるのか、この世界は色んな魔法があるな


「俺にも使えるか?」


「転移魔法はかなりの魔力を消費する為

今のフォーデ様ではあまりおすすめしません」


「そうか、ちなみにどのくらい使うんだ?」


「今のフォーデ様の魔力でしたら1度使うとほぼ気絶レベルだと思います」


気絶か、さすがに使うのはやめといた方いいか、


「つまり、魔力が増えればいいのか?」


「そうですね、今は魔力を増やす事に集中しましょう」


俺は次の日も魔力を増やす鍛錬に勤しんだ


「さて、今日はこのくらいにしておきましょう」


「あぁ、そうしよう、疲れたぁ」


「お疲れ様でございます、戻ってお食事にしましょう」


俺と爺やは王宮に戻った


俺は王宮に戻ってから少し休むことにした


「魔力は少し増えてきたのかもしれないが、ここからどうやって、治癒魔法を応用して戦闘に生かせるんかな」


そんな事を考えていたら爺やが俺を呼びに来た


「お食事が出来ましたよ」


飯を食べに行くのに少し移動して食事室に行った


「おぉ!、こりゃあ美味そうだ」


そこには様々な料理が置いてあり特に肉料理が目立って美味そうに見える


「いただきます」


そう言って肉を頬張ると、噛んだら溢れ出る肉汁が口の中いっぱいに広がり、肉本来の噛みごたえを感じた


「うめぇ~、やっぱ爺やの作る飯は最高だな」


「そう言って頂けると幸いでございます」


爺やは少しの料理を食べながら、こちらを見て笑っている


「フォーデ様明日はどのような予定で行きましょうか」


「そうだな、魔力の特訓は入れたいがやりすぎるとヘロヘロになっちまうからな、まぁやるにしてもほどほどが1番ってもんだ」


「そうですね、フォーデ様がやるようでしたら、私もお供致します」


「あぁ、ありがとう」


そんな話をしながら飯を食べ終わった


「ごちそうさまでした、爺や美味かったよありがとう」


「そう言って頂けると作りがいがございます」


爺やはそう言うと食器を片し始めた


「じゃあ俺は自分の部屋に行かせてもらうよ」


「はい」


俺は自分の部屋に戻り、ベッドに飛び込んだ、そして頭の中で色々考えた、魔力に関することそれから治癒魔法に関する事など考えてみた、魔力を増やし治癒魔法をかけ続ける方法はあるのか、かけ続けている最中は痛みはあるのか、転移魔法も使いたいところだか今は治癒魔法に集中した方がいいのだろうか、様々な事を考えていたら、気づいたら寝落ちしていた


「は!、あぁ、俺は寝てしまったのか」


ふと顔を上げたら、爺やがいた


「おはようございます、フォーデ様」


「あぁ、おはよう爺や」


「フォーデ様何か悪い夢でも見たのですか?」


「いや、そういう訳ではないんだか、考えていたらいつの間にか寝てしまって」


「そうなのですね、考えすぎは頭が痛くなりますからね、考えるにしても程々が1番でございます」


「そうだな、なんでも無理をすると痛い目を見るからな、気をつけるよ」


そう言って俺は着替え始めた


「フォーデ様、最近特訓をとてもしてらっしゃいますから、またには休憩がてら街に行ってみてはどうでしょうか?」


「街か確かに色々知りたいし行ってみるか」


そう言いながら俺は着替え終わった


「じゃあ爺や行ってくるよ」


「おぉと、そういえばお金を渡してなかったですね、これをどうぞ3000ビーラです」


ビーラ?なんだその金、日本円だといくらなんだ?、そう思いながらそのお金を受け取った


「あぁ、ありがとう、それじゃあ行ってくるよ」


「はい、行ってらっしゃいませ」


爺やに挨拶をして外に出た


「街かそういえば行ったことないな、普通に楽しみだ」


俺は街を目指し歩いた


「中々な距離があるな、どのくらいの時間が、かかるのだろうか」


どのくらい歩いただろう、意外と時間が経つ前に街に着いた


「着いたぞ!」


着いた街の名前はダイファゴン、小さな街だか人が外に出ている為とても賑わっている


「人が結構いるな、まぁ俺の事を知っている人は少ないから特に顔を隠す必要はないよな」


適当に街を散策しながら、たまに買い物をしたりして街を楽しんだ


「おっちゃんこのリンゴを1つくれ」


「はいよ、100ビーラだよ」


そう言われ店主のおっちゃんに100ビーラを渡した


「おっちゃんありがとよ」


俺は買ったリンゴを1口食べた


「お!結構美味いリンゴだな、ちゃんと管理がされて栄養が行き届いてるんだろうな」


この街は結構いいなと思いながら、街を歩いていると、裏路地があった、何気なしに気になって覗いてみたら、女の子が倒れていた


「おい!大丈夫か?!」


倒れてる女の子に近づき声をかけた、そしてその子をよく見たら、その子は片腕がなかった。

中々考えていたら、投稿遅くなりました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ