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リボンクリップ『お昼寝しない子は、だぁれ?』

作者: 物語のあるリボン作家 / いろいと

物語のあるリボン作家『いろいと』です

私の作るリボンには、1つずつ名前と物語があります

手にとって下さった方が、楽しく笑顔で物語の続きを作っていってもらえるような、わくわくするリボンを作っています


関西を中心に、百貨店や各地マルシェイベントへ出店しております



小説は毎朝6時に投稿いたします

ぜひ、ご覧下さい♡



Instagramで、リボンの紹介や出店情報を載せておりますので、ご覧下さい

hhtps://www.instagram.com/iroit0

ぽかぽか陽気な日差しが私を眠りに誘ってくれる

うとうとしそうになると、小さな手が私のほっぺたを叩いて、夢の国へと足を突っ込みそうになる私を連れ出す



『ママー?』

『んー・・・?なぁに?』

『ねんねするの?』

『ちょっとお昼寝しよ?』

『やだ!』

即答で返事をする娘は、寝かせるために背中をトントンとしていた私の手を払い、勢いよく布団から出てリビングへと走り出した



『えー・・・お昼寝しようよぉ』

情けない声を出しながら、しぶしぶ布団から出た

せっかく温まった体を両手でさすりながら、暖房の切ったリビングへと向かう

と言うより先に私が寝る事は出来ないという方が正しい



·

2歳になる娘との、お昼寝合戦は今に始まったわけではない

ヤダヤダ期真っ最中の娘とは、ほぼ毎日と言っていい程、お昼寝に苦戦をしているのだった

もちろん素直に寝てくれる日もあるが、だいたいが『いやだ』と言って寝てくれない

そして夕飯を作りだす時間になると、うとうとしだし出来上がる頃には爆睡しているのだった

『なんでそんなに寝るの嫌なの?』

『ねむくない!』

『今、寝ないと夜寝れなくなるから、ちょっと寝ようよ?』

『やだ!!』

頑なにお昼寝をしてくれない娘に、少し苛立ちを覚えながらも、私は根気よく説得を続ける



·

今日は、いつもより頑固な娘は一向に布団へ行く気配がしない

せっかく布団の中までいけたのに、うっかり私が先に寝てしまいそうになったのが、今日の敗因だと言うことは分かっていた

『ホットミルク飲もうか?』

『みるく?のむ♪』

少し体を温めて落ち着かせる戦法を取ることにしてみた



レンジで温めたミルクは、ゆらゆらと白い湯気を立ち上げながら午後の陽射しに、ほっこりと穏やかな時間を作ってくれる

ふーふーと冷ましながら飲もうとする、娘の横の髪の毛を『リボンピン』で止める

ごくごくと、ゆっくりではあるがホットミルクを飲む姿に目を細め口角が自然と上がる

『おいしい?』

『うん!』

一緒に飲むホットミルクは、私の騒がしくなっていた気持ちも穏やかに沈めてくれていた



·

キレイに空っぽになったマグカップをテーブルへ静かにコトリと置いて、再度、私は聞いてみた

『ちょっとお昼寝しよ?』

こちらの様子を伺っているかのように、しばらく私の顔を見つめていた娘はニッコリ笑う

『やだ!』

私は、絵に書いたようにがっくりと肩を落とした

今日も時計の針が次の日に回るのかと腹をくくろうとしたが、もういっぱいホットミルクをおかわりし『よし!』と気合を入れて娘を抱きかかえたのだった

·

最後まで読んで下さり、ありがとうございます


色々なお話を書いておりますので、どうぞごゆっくりとしていってもらえると嬉しいです


また明日、6時にお会いしましょう♪

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