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倉庫地下侵入

「テト!どうしてここに!?というか、、、助けてくれたんですか?」


「おうちに帰る道にたまたま居ただけ。それにお兄ちゃん、キースに負けそうだったから。テト、キース嫌い。悪口ばっかり言うもん。」


「ありがとうございます。テトが来なかったら多分俺、顔面潰されてました。」


「、、、お礼なんかいらない。テト、お兄ちゃんの大事なもの盗ろうとした。それの罪滅ぼし。」


「それでも僕の命の恩人には変わりありません。テト。ありがとう。」


テトが過去に何をしてきたかは知らない。

しかし俺にとっては命の恩人だ。


「そっか。まぁ、それでいいならいい、、、でも次はない。これで貸し借りなし、、、というかお兄ちゃん魔力操作(マナコントロール)下手すぎる。」


「ははは。これでも努力してるんですがね、、、よく分かりましたね。」


「テトの目はそういうの全部見える。特別なの。」


綺麗な翡翠(ひすい)色のテトの目が俺の目を見つめる。

全て見透かされている気分だ。


「あっ!というかシエルとロゥリン!」


2人の方を見ると、2人ともニコニコしながら手を振っている。

どうやらもう1人の警備兵は倒せたようだ。



―――倉庫正面



俺はテトを連れてシエル、ロゥリンと合流し倉庫の正面まで来た。


「あんたが例のトウヤの魔術書(ブック)を盗んだ獣人族ね?」


「あなた誰。」


テトがシエルを見上げている。

まるでお母さんに怒られる子供みたいだ。


「私はシエル。シエル・アトルリア。トウヤのパートナーよ。そしてこっちの変な喋り方なのが―


「誰が変な喋り方アルか!私はロゥリン。ニコラス家に仕えるメイド長補佐アル!」


「テトはテト。そっか。金髪のお姉ちゃんがお兄ちゃんが言ってた大事な人なんだ。」


「大事な人?トウヤがそう言ってたの?ちょっとテト向こうで詳しく話しましょう。」


テトを連れて行こうとするシエルの肩を掴む。


「はいはい。ストップです。何しにここに来たと思ってるんですか?敵のアジトはもう目の前なんですからね。」


「しっかしこの倉庫、近くで見ると余計大きいアルね〜。ここから入るアルか?」


正面の飛行線搬入口と思われる大きなシャッター。

横に隣接する人が通れるくらいの扉。

その扉にロゥリンは近づく。


ガチャガチャッ


「うーん。取っ手はあるけど鍵がかかってるみたいアル。魔力(マナ)を込めた体当たりなら壊せそうな気もするアル。どうするアル、トウヤ?」


「多分俺たちの存在は先ほどの戦闘でバレたと思いますし、、、破壊してみましょうか。」


「そんなことする必要ない。」


テトは近づくと扉に手を当てる。


キィィィン


一瞬魔法陣が浮かび上がりその扉が透けていく。

なるほどこれも魔術の一種か。


「無理やり開けようとする者には、なんらかの魔術攻撃が行われる罠みたいな扉というわけね。」


シエルが扉があった空間を見つめながら語る。


「入りたいんでしょ?ついてきて。」


そう言うとテトは中に歩いて行った。

俺たち3人はその後を追いかけるように扉に入る。



―――倉庫内部



倉庫の中は屋敷のような作りになっていた。

扉から長い廊下が続いておりたくさんの部屋があるようだ。


俺たちはテトに連れられて奥の長い階段を降りていた。

階段は暗く横の壁にはゆらゆらと揺れる蝋燭(ろうそく)が、等間隔で吊り下げられている。


オルバンクでシエルが言っていた領域拡張魔術というやつだろう。

明らかに外観よりも中の方が広い。


コツコツと下に(くだ)る足音がこだまする。


「ねぇ。テトあなた大丈夫なの?」


シエルが唐突に質問する。


「何が。」


テトは階段を降りながら振り返らずに答える。


「あなたドムラってやつの、、、その、、、奴隷じゃないの?」


「、、、だったらなに。」


やはりテトは奴隷。

わかってはいたが辛い。

俺は無言で2人の会話を聞いていた。


「警備兵を倒した私達を案内なんかして、、、ヤバイんじゃない?」


「、、、」


沈黙で足音が一段と響く。


「着いた。」


正面を見ると大きい両開きの扉。


ギィィィイィ


俺たちが足を止めると同時にその扉が音を立てて開いていく。



―――(まぶ)しい



どうやら広間のようなところだ。

照明でこちらが照らされていて眩しい。


「ようこそ!俺様のアジトへ!歓迎するぜ、王国大戦(ワールドクラウン)参加者様!」


奥の台座の上には大きな椅子。

その椅子に腰掛けるのは太った大男。

ジャラジャラと宝石のついたアクセサリーを身に纏っている。


その男の横にはテトと同じ首輪をはめた獣人族の女性がひとり。

男が持つグラスに飲み物を注いでいる。


目が慣れて周りを見渡すとたくさんの鉄格子の牢屋。

その中には獣人族の娘が鎖に繋がれている。


あいつか。

あいつがドムラか。


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