表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/15

新たな始まり

 それから、数十分後。マコトがスペクトルの装置を使い、誠人達を彼らの世界へと戻すこととなった。

「今回は・・・感謝の言葉もない。これまでの非礼、どうか許してほしい」

 装置の前に立った誠人達に、マコトは深々と頭を下げた。誠人は仲間達とうなずき合うと、もう一人の自分の肩にぽんと手を置いた。

「感謝するのはこっちの方だ。スペクトルに勝てたのは、君のおかげだ」

「いや・・・俺の力だけじゃない。俺やミナミ、そして仲間達を信じるお前の心が、勝利を掴んだんだ」

 もう一人の自分にそう告げると、マコトはミナミの方へ向き直った。

「さっきの言葉は取り消そう。この男は・・・俺よりも何倍も強い奴だった」

「ええ、そうでしょうとも。だって、私が好きになった人なんですから」

「おい、ミナミ・・・」

 誇らしげに口にしたミナミに、誠人が頬を赤らめながら声をかける。そんな彼を見て小さく笑みを浮かべると、マコトは自らの右手を差し出した。

「何かあったら、いつでもこの世界に来い。俺は、喜んでお前達の味方になろう」

「それは、僕達もだ。僕達はいつでも、君の味方だ」

 差し出されたマコトの手を、誠人は強く握りしめた。それは異なる世界の垣根を越えて、確かな友情が築かれた瞬間であった。

「それで・・・これから、君はどうする?」

「この世界で、もう一度仲間を探してみる。・・・ミナミ達はもういないけど、今度こそ、真に仲間になれる奴らを探して、共にこの世界を守っていく」

「そうですか・・・・・・応援してますよ、私」

 ミナミの言葉に、マコトは心からの笑みを浮かべた。そして彼の手によってスペクトルの装置が起動し、誠人達の世界に繋がる空間の扉が開いた。

「じゃあ、元気で・・・!」

「ああ、お前達もな」

 マコトと笑みを交わしてうなずき合うと、誠人は空間の扉をくぐって元の世界に戻った。レイやカグラがその後に続く中、ミナミは一番最後に扉をくぐろうとした。

「ミナミ」

 そんな彼女の背中に、マコトが声をかけてきた。振り返った彼女に、マコトはどこか照れ臭そうな笑みと共に告げた。

「あいつと、幸せになれよ。・・・こっちの世界の、ミナミの分まで」

 その言葉に、ミナミはわずかに頬を赤らめた。それでも彼女は満面の笑みを浮かべると、大きくうなずいてマコトに応えた。

「ええ・・・もちろんです。私・・・絶対誠人さんと、幸せになりますから!」

 マコトがその言葉にうなずくと、ミナミはゆっくりと後ろへ振り返り、空間の扉に足を踏み込んだ。彼女が扉を通って元の世界に帰還すると同時に、空間の扉は消滅するのだった。

「さよならだ、ミナミ・・・」

 自分の気持ちに一区切りをつけると、マコトは研究所を後にした。友情を築いたもう一人の自分と、彼に寄り添うミナミ・ガイア。そして、二つの世界に幸せが訪れることを、心から願いながら。

番外編、いかがだったでしょうか。

ここまでご覧くださいまして、誠にありがとうございました。もしよろしければ、評価やご感想をいただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 最終回直前のオールスターっぽくてよかったです ただ、ガモン達がもっとバリバリ共闘しても面白そうでしたね やっぱり世界征服したり世界を滅ぼそうとしたりする悪役エピソードはスケールがでかければ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ