表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コミュ症異世界生存史  作者: GIN
学園生活編
23/120

コミュ症は実際にモンスターと戦う事になっても、ゲームの様に殺すことは出来ない。②

さて、今日は大晦日です。

今年は皆さんどんな一年でしたか?

今年がどんな年であれ、来年も良い都市になる事を祈ってます。

それでは、良いお年を!

あ、本編どうぞ

「さて、みんな準備は良いね!それじゃあ……ダンジョン攻略開始ー‼」


 ダンジョンの入口へ到着した俺たちは、カンナの合図で、ダンジョンへ足を踏み入れた。

 先生たちが作ったらしいダンジョンは、戦闘場から少し離れたダンジョン教室に作られていた。


 ダンジョンとは、モンスターが住処にしている空間の事。

 基本的に大昔の人たちが作った洞窟を住みかにしているようで、この世界では昔の洞窟=ダンジョンというイメージがあるらしい。

  

 ダンジョンの中は、想像していた古代遺跡の様な見た目ではなく、自然に作られた洞窟のような見た目をしている。

 マップで見た感じ、ダンジョン内は一本道が枝分かれするように部屋が出来ていて、アリの巣の構造に似た構造になっている。

 そして、枝分かれの先にある部屋に、モンスターが住み着いているらしい。


 思っていたダンジョンとは少し違ったが、これはこれで良い。

 昔RPGゲームで初めてダンジョンに入った時と同じような、

 いや、それ以上のワクワク感がある。

 楽しみ過ぎて、自然と足も速くなっていく。

 

 そんな時。

 一番先頭を鼻歌交じりに歩いていたカンナが、足を止めた。

 どうしたのかと思い、前を見るとそこには沢山の分かれ道が広がっていた。


「さて、最初の分かれ道についたわけだけど、どうする?ここでどの道に進むかによって、敵のレベルとかも変わるんでしょ?」


「うん、そうだね。ほとんどの道は私たちには難しいから、禁止されてるっぽいね。私たちが行ける道は、三つだけだね。カンナは……良いとして、コウキくんとグリシアさんはどこに行きたいとかある?」


「……あ、俺はないです」


「……実は行きたい所があります。入れてもらった身で悪いのですが、私が選んでもいいですか?」


「もちろんだよ!それで、どの道が良いの?」


「ここです」


 そう言って、グリシアが指さしたのは二つ目の道。

 マップには、ゴレムというモンスターが生息していると書かれている。

 三つの中では、二番目に簡単な道であり、普通レベルの生徒はここを選ぶようにとも書かれている。

 

 難しくもないし、簡単すぎない。

 無難で良い道だ。

 

「よし、二つ目の道だね。それじゃあ、二つ目の道を進んで行こう!」


 そして、俺たちは再び歩みを進めた。

 二つ目の道は、先程までの道と比べると、

 壁がより凸凹に、床はより平らに変化しているように思える。 

 今がどの道にいるのか分かりやすくするために、先生がそうしたのだろうか。


 と、そんな事を思っていると、前の方から何かを叩くような音が聞こえてきた。

 俺たちは一度顔を見て頷くと、ゆっくり音のした方へと進んで行く。

 ある程度近づいた所で、岩陰から音の方を見て見ると、そこには複数の人影があった。

 目を凝らしてそこを見てみると、そこで動いていたのは人間ではない何かだった。


 その見た目は小さめの岩にレンガが足の様に二つ付いていて、小さな石が繋がり、腕の様に二つ付いている。

 岩の中央には小さな水色の石が埋め込まれていて、

 全体的に見たら、子供が作った一頭身のおもちゃの様にも見える。 


 その何かは俺たちに気づくことなく、

 腕の様な石の繋がりを、何度も何度も壁に叩きつける動きを繰り返していた。


 ……いや、何あれ。

 だって…………え?

 岩と石がくっついた何かが、永遠と壁を叩いてる。

 うん、意味が分からない。

 ラジコンかなんかで動いてるのか、それとも自動で動くロボットなのか。


 ……それともモンスターか。

 あんなモンスターもいるのか。

 モンスターはてっきり生物だけだと思っていたが、生物以外のモンスターも存在するのか。

 いや、まて、そもそもあれは本当に生物じゃないのか?

 見た目は良きものじゃないように見えるが、もしかして生物なんじゃないのか?

 そもそもとしてどういう仕組みで動いてるんだよ。

 だって、岩と石だぞ。

 なんかもう、良く分からなくなってきた。


「……あれはゴレムだよね。一体何やってるんだろ」


「…………え、あれがゴレムなの?」


「うん、そうだよ。あれがゴレム。岩石で出来ている小型モンスターだよ。だけどおかしいな、ダンジョンではモンスターは、モンスター部屋にいるはずなのに、なんで外にいるんだろ」


 あれが俺たちが倒すゴレムだったのか。

 想像してたよりも、弱そうだ。

 これなら簡単に倒せそうだが、ユリの言った通りおかしい。

 先生の話では、モンスターは部屋にいるはずだ。

 なんで外の通路にいるんだ?


「…………知らないんですか?ダンジョン内でモンスターが部屋を拠点としているのは事実です。しかし、ずっとモンスターがいるとは限りません。モンスターによりますが、何か目的を持って、外に出る事はあります。授業ではやっていませんが、常識です」


 全く知らなかった。

 この世界の事になじめるように、この世界の事を学んできたつもりだったが、これは初耳だ。

 ユリも知らなかったようだし、グリシアの知識が凄いだけなのだろうか。


「へー、そうなんだ。うちも知らなかったわ。グリシアは物知りだね!」


「普通ですよ。……それで、どうしますか?ゴレムは2体ですけど、戦いますか?」


「もちろん!2体だから、ユリとグリシア、うちとコウキで一体ずつ倒そう。それでいいよね?」


 カンナの話を聞き、俺たちは顔を見合わせてから同時に頷いた。

 初めてのモンスターとの戦いで、失敗してしまう所もあるだろうが、カンナと一緒なら問題ないだろう。

 

 しかし、初めてのモンスターとの戦いだ。

 緊張するが、同時にワクワクしている自分もいる。

 落ち着こう。相手は小さな岩のモンスターだ。

 数日間の授業を思い出すんだ。

 俺なら出来る。

 

 そう自分に言い聞かせ、俺は一歩足を踏み出した。

あ、少しでも面白かったら、お年玉だと思って、ブクマか評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ