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コミュ症異世界生存史  作者: GIN
仮冒険者編
101/120

コミュ症は個性的な騎士団にあっても、当然コミュ症を発揮する。①

「……その……ヒガンさん……も……そ……の……」


「……ちょっと黙れ」


「……ひゃい」


 アリウムたちがこの場を去ってから、十数分は経った。

 それでも、ヒガンは一向に動こうとはしない。

 流石に不安になり、話しかけようとするが、恐怖ですぐに黙らされてしまう。

 もう嫌だ。今すぐに担当の冒険者を変えてほしい。


「……おい、ガキ」


「へ……お、お、お……俺です……か?」


「そうだ。今、お前はいくら持っている?」


「え……一応……10000だけ……」


「よし、それならついて来い……さっさとしろ!」


 言われるがままに、歩き出したヒガンへとついて行く。

 道中の街並みは、他の街に比べて建物で溢れている。

 建物はどれも頑丈そうで、そう簡単には傷一つつかなそうだ。

 やはり最前線の街は一つ一つの建物も頑丈に作られているようだ。


 しかし……無言の空間が辛い。

 歩き始めてから、互いに一言も発していない。

 何とか話を切り出したいが、怒られそうで怖い。

 ヒガンの方から話しかけてくれないだろうか。

 そう思った直後、ヒガンが口を開いた。


「おい、着いたぞ」


 前方の建物に目をやると、そこには大きく「カジノ」と書かれていた。

 カジノって、カジノの事だよな。

 ギャンブルとか、そう言う事をしているカジノの事だよな。

 この世界にもカジノがあったとは驚きだ。

 他の街にはなかったから、そう言う物はないのかと思っていた。


「さて……金を出せ」


「……へ?」


「良いから出せ!」


「ひゃい!」


 その鋭い目つきに怯えながら、財布から金を取り出し、手渡す。

 ヒガンは不気味に笑うと、その金を片手にカジノへと入って行く。

 怯えながらもその後をついて行くと、思わず俺は固まった。

 カジノの中は至る所が黄金に輝いており、大量の人で賑わっている。

 その眩しさに驚愕しながらも、遠ざかっていくヒガンの後を追って行く。

 ヒガンに追いついたころには、ヒガンは席に着いており、何やらカードで対決をしている。

 その状況から考えるに、ポーカーに似たゲームだろう。

 

「よし……これでどうだ!」


 そう叫び、ヒガンは自らの手札を公開した。

 それと同時に、店員であろうバニーガールもカードを公開する。

 特殊な柄が使用されており、どちらがどんな手なのかは見当もつかない。

 しかし、突如として叫んだヒガンの様子から察するに、敗北を期したのはヒガンの方で間違いないようだ。


「……おい、ガキ。帰るぞ」


 それだけ呟き、ヒガンは出口へと向かって行く。

 初めて入るカジノをもう少し見ていたいと思いながらも、仕方なくその後を追って行く。

 場所は覚えたし、今度一人できてみよう。

 そう思った直後、俺は気づいてしまった。


 あれ、もしかして今の賭けっぽいので使われたの、俺の金じゃね?


 テーブルの端に金を置いてるのは見えてたけど、あれって俺が渡した金だよな。

 金額的にもあってそうだし、その前の流れからしてもそうだよな。

 あれ、もしかして俺の金勝手にギャンブルに使われて、勝手に溶かされた?

 そんなことある?


「あのー……ひ、ひ、ヒガンさん……お、俺の……俺の金……」


「黙れ、殺すぞ」


「……ひゃい…………」


 怖いって。泣いちゃうって。

 こちとらまだ子供だぞ。もっと優しくしてくれよ。

 というか、金奪って、その上で怒って脅すとかやめてくれよ。

 少なくとも冒険者がやって良い事じゃないだろ。

 あー……この人の元でやっていける気がすでにしないんだけど……。


「おい……ガキ、さっきから何か言いたそうだな。何か言いたいことがあるのなら、言ってみろよ」


「え……えっと、その……あの、ヒガンさん……」


「うるせえ、黙れ」


「………………」


 え、理不尽すぎませんか?

 だって言ってみろって言ったじゃん。

 言えって言われたから言ったら黙れはひどすぎるでしょ。

 流石にメンタルが限界だ。

 もう帰りたい。ユリたちに助けて貰いたい。


「おい、ガキ。着いたぞ、ついて来い」


 怯えながらも顔を上げると、そこには箱があった。

 人一人が入れるくらいの大きさの箱。

 扉が一つついており、それ以外はシンプルなただの箱。

 

 ヒガンは箱へ近づくと、扉を開け、その中へと足を踏み入れた。

 様子を確認しようと、扉の向こうへ目をやると、そこにヒガンの姿はなく、暗い空間が広がっていた。

 まさかと思い、驚愕しながらも、落ち着いて、一歩扉の向こうへと踏み入れる。


「……え…………」


 扉の向こうには、暗闇の空間は存在せず、そこには明るい部屋が広がっていた。

 マリーの家の玄関と同じ。いや、それ以上に巨大な空間。

 所々苔が生えていおり、至る所にビー玉が落ちている。

 所々おかしな所があるが、それでも凄い部屋だ。


「そうだな……一応説明しといてやる。ここが俺達、ヒバナ騎士団の本部だ。お前には今日からここで生活してもらう」


「ここで……」


 明らかに普通ではない。だが、それはそれとしてワクワクしてくる。

 新たに始まるであろう生活に胸が躍り始める。

 ここから始まるんだ……新しい生活が!

体調崩してて小説自体かけてなかった…これから頑張っていきますので評価お願いします!

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