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第89話 人は見かけによらないよね

オカマ三人組に絡まれたユウとレイモンドだったが...



「なによアナタッ!?」

「そうよっ‼ヤルなら相手になるわよっ‼」

「そのフード……早くとりなさいなぁ?あはっ、あはっ」


 レイモンドさんの声を聞いて、

 3人共身構えて戦うつもりみたい?

 レイモンドさんの方は違うみたいだけど。


「そこの馬鹿共?

 アンタらはいつもそんな事してんの?」


 レイモンドさんは僕の横に立ってるんだけど、

 フードを被ってるから表情が分かんない。

 だけどさっきまでと違う感じがする。


 声はそのままなのに威圧感が……?


「な、なに言ってんのよっ?」

「馬鹿共って何よっ!?」

「……聞き覚えある声だねぇ?戦慄……?」


 あれ?

 なんか3人の様子が変わった?

 身構えてるけど、震えてる?

 それに、あのヤバい人は会った事あるのかな?

 ちなみに戦慄って?


「私の声、忘れたのかしらね?

 あんなに優しくしてあげたのに、ねぇ?」


「え?忘れた?」

「はぁっ!?優しくっ!?」

「声……?この声、懐かしい?妬ましい?」


 もしかして、どっかで会った事あるのかな?

 それにしては対等な関係じゃないっぽいけど?


「再教育、常識からやり直そうかしら?」


「な、なんで!?ふ、震えがっ!?」

「か、身体が、動かないッ!?」

「ま、まさかっ!?」


「身体は正直ね?でも、性根が曲がってるわ?」


 レイモンドさんは動いた。

 その動きは可憐で優雅だった。


 ただ、歩いて


 ただ、近付いて


 ただ、回転しながら


 3人のお尻を蹴り上げた、だけ。



「ぎゃㇶッ!?」

「ッオゥッ!?」

「んはぁッ♡!?」



 うん、1人ヤバいのがいる。


 一瞬の出来事だったけど、

 もしかしたら僕でも出来るかもしれない。

 お尻、蹴るだけだったらね?


 でも今の動き、実は無駄が無かった。

 僕には1発蹴り上げただけの様に見えたんだけど、

 ルナが教えてくれたんだ。



 足音をたてず

 

 まっすぐ数歩で距離を詰め


 柔軟な足腰が溜めの動作を無くし


 一瞬の動作で三方向へと蹴り上げた


 

 誰もマネ出来ないんじゃないかな?

 特に一瞬で三方向に蹴り上げるとか。

 どうやんだろ?


 こう?

 いや、こう?


〈...ユウ?...無理...〉


 あ、はい。


 ルナに止められた。

 僕には無理、という事で。

 さっきのカッコよかったなぁ?


 というか、レイモンドさんって魔法使いじゃないんだ?

 どう見ても格闘系だよね?

 それでアビゲイルさんより強いんでしょ?

 意外だ……。


「貴方達、思い出したかしら?」


 言いながらフードを取るレイモンドさん。

 その顔はやっぱり綺麗な女性。

 見かけによらないよね?


「あ、姐さんッ!?」

「副長さまッ!?」

「じょ、女王さまっ‼」


 どうも1人だけズレてるよね?

 それでいいのかな?

 えーと、ソウル・キッスさん達?

 

 というか、え?

 副長?姐さん?


「ユウちゃん、ごめんなさいね?

 ウチの馬鹿共が迷惑かけたわ」


 ウチ、って?

 もしかして?


「この人達も、義賊、の仲間ですか?」


「残念だけどね?

 この三人はウチの中堅よ。

 言い忘れてたけど、私は副船長よ?

 今は船を降りた身だけどね?」


「え?……えぇぇぇぇっ!?」


 やっぱり人は見かけによらない。

 レイモンドさんが化け物達の上司だなんて。



 ここで会う事はルナ先生、知ってたのかな?

 僕には偶然か必然かは分からないけど。

 


外が急に冷え込んだからヒーター点けたら暖かくて眠たくなってしまった。

というか、寝てた。

なんだ、もう、限界みたいだ。

短編考えたかったのにぃ。


ちなみに三人組のセリフにフラグを入れてみた。

頭文字でな、か、ま、だよ?

今後もしれっと入れてこうかなって思って。

ぶっちゃけ過去話でしれっと練習したんだけどね?

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