その5
「おらっ‼︎」
メルスはミアのフードを取った。
「お…おまえ…ミア…」
「うっ……」
もういいわ。バレたしもう全部言ってやる。
「はぁ……私はミアルイスよ。この国の次期王女よ。そのかわり誰にも…」
次の言葉を言おうとした瞬間大きな爆発音がした。
「今度はなんだよ。っておい。城が!!」
メルスが指を差した方向は私の城だった。
「え……うそよ。うそよ!まさか…奴らが!行かなきゃ!」
「お、おい、待ってくれよ。奴らって誰だよ。っておい!待ってくれよ!」
私は父と母、城の皆んながが心配になり急いで城に走った。メルスもついて来ているようだ。
「なにがあったんだよ。ってかおい。あいつらは!」
走ってる途中、メルスが指を差した先には暗黒教の信者がいた。
「ふはははは。皆殺しにしろ!女子供関係なく殺害しろ!」
街の人々は次々と殺されていた。
「なんなんだよ…これ…ってかこいつら何処から湧いて来たんだよ…さっきまで何もなく平和だったじゃないか‼︎ 何がどうなってるかさっぱりわからねぇ‼︎クソっ‼︎」
メルスは困惑していた。
「ごめんなさい…ごめんなさい…ルイス王国の民……私たち王家の責任…だから……ここでお前ら全員殺す‼︎」
ミアは怒りをあらわにして剣を出した。
「お前ら‼︎ ここまでだ‼︎ 絶対に許さない。」
「ふん。なんだこいつは。まぁいい我々の敵ではない。お前もここで墓場となる‼︎」
「だまれ‼︎ 暗黒教供が‼︎ うあぁぁぁつ‼︎」
カキーン‼︎ キーン‼︎ ミアと暗黒教の信者が戦い始めた。
「なんだよ‼︎ 今日は‼︎ ミアがルイス家の次期王女とか‼︎ 突然暗黒教とかいう訳のわからん組織も出るし‼︎ 俺も黙って見てるわけにはいかない…そこに落ちてる斧を持ってやるか‼︎」
メルスは斧を持って暗黒教の信者を一人でも多く殺そうとした。
「ぐあああっ!」
「はぁ…はぁ…あと一人…」
「貴様はここでおしまいだ‼︎ 死ねぇぇぇ‼︎」
ミアの後ろから暗黒教の信者が攻撃してきた。
「ミア危ない‼︎ しゃがんでろーーー‼︎」
「はぁ…はぁ……‼︎ 」
ミアは気付きしゃがんだ。メルスはそのまま信者の首に斧をぶつけた。
「なっ!貴様!いつのまに‼︎ ぐあああっ!」
この辺の暗黒教の信者全部始末した。
「ありがとう。助かったよ。」
「これで借りができたようだな…お前城に向かわなくていいのか? 俺もついていく。」
「はっ!そうだわ!父と母が!急がないと‼︎」
ミアとメルスは急いで城に向かった。