その13
「はあっ…はあっ…」
今日も相変わらずエクトルさんに一発も当てられてなかった。
「何がたりねぇんだよ。クソっ。」
色々どうすれば良いか考えたがどれも成功できなかった。答えが見つからない。
「メルス。確かに私は考えろと言った。だが、お前は相手にどうすれば当てられるのか少し考えすぎてる。」
考えて戦うことは間違っていない。しかしメルスは逆に考えすぎて相手の動き、自分の神経を鈍くさせていて、かえって、逆効果であった。
「すみません……でもこれじゃ永遠に当てられませんよ。コツぐらい教えてください。」
「はぁ………わかった。なら少しだけヒントを教えよう。相手に当てる時どう集中するかだ。」
エクトルはため息をついてから説明した。
「どう集中するか……か。」
体に何かを集中させる?例えば血管、細胞、身体の感覚、その辺りだよな?
「エクトル様!そろそろお時間です。フィリピ国王様へところへ向かいます。あっ…メルスさんも一緒に来てください。」
フィリシアが呼びに来た。今時刻は10時半ぐらいか。今日の午後から緊急会議があるらしい。
「ああ。わかった。準備してから馬車に乗る。少し待っててくれ。 メルス。続きは明日だ。まずは服装着替えてこい。」
「わかりました。すぐ着替えてきます。」
10分後…
「メルスとエクトル遅いわね。遅れちゃうわよ。」
「まぁまぁ。ミア落ち着いて。」
ミアとジュリアは馬車で待っていた。
「悪りぃ。悪りぃ。待たせたな。遅れてしまったぜぃ」
「ミア様、ジュリア様 待たせてしまって申し訳ございません。」
案外エクトルさんも時間守るのが苦手なんだな。ジュリア様はニコニコ笑ってるけど…ミアめちゃくちゃ呆れた顔してる。1分でも遅れたらすぐに怒るタイプだなこりゃ…
「では皆さん。出発しますよ。」
「はぁーい。」
フィリシアが馬を操っているようだ。
さて…国の代表としてくる奴らはどんな奴らなんだろうか。




