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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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85/132

ここは、私のお家

「こっちだよ!」

 二人より先に、自分の家に着いたリエル。ドーケムの村からちょっとだけ離れた、森に近い場所にある一軒家。久々の家を見てテンションも上がる。だが、入り口の前に誰か居るのが見える

「えっ……誰?」

 髪の毛がボサボサの男の人が、リエルの声に気づいて、ちょっとだけこちらの方を向く

「あのう……どちら様ですか?」

 恐る恐る近づいて、話しかけてみる

「……君は」 

 ちらりとリエルを見る。一瞬ビクついて、後退りしながらも男性に話しかける

「ここ私のお家だけど……お兄ちゃんに、ご用事ですか?」 


「私のお家……?」

 この少女の家と聞いて、突然ふふっと笑う男性

「いやはや、来ることを知っていたのか、やはり変なやつだな」

「あの……あのー」

 自分の家の前で一人笑う不審な男性に、少し怯えだすリエル。男性は怯えるリエルの声に気づいて、また笑う

「いや、失礼。道に迷ってね。そうか、君のお家なのかい……」



「リエルー!どこー?」

 遠くからメイナの声が聞こえてくる

「二人ともこっちだよー!」

 家の側の道沿いに出て、二人を呼ぶ。声のする方へと、リエルも向かう。走ってきたメイナとカリアと合流すると、メイナの腕を引っ張って、家の方へと二人並んで走る

「あのね、お家に変な人が……」

 メイナにさっきの男性のことを話しながら、家へ向かう


「あれ?いない」

 家に到着したが、さっき男性がいた場所には誰もいない。居るような気配もなくなっている

「誰かいたの?」

 二人に遅れていたカリアもリエルの家に到着する

「うん、変な髪型の男の人が……」

 三人で家の回りを探す。でも、やっぱり誰もいなかった

「変な人かな?」

「不審者かしら?」

 メイナとカリアの心配をよそにあっけらかんとしているリエル。それよりお家に入りたそう


「まあいいや。早くお家入ろう。二人とも入って!」

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