みんなに内緒でお出かけしよう
「さて、どうしましょうか」
会議に参加できず、残されたカリア達はお昼ご飯も食べ終えて、玄関のソファーで、みんなでくつろぎ中
「メイナ、どっか行く?」
「んー……」
ご飯を食べて目が覚めたメイナ。リエルと一緒に暇をもて余して、ソファーに横になってゴロゴロ中
「クリルはどうする?」
「んー……」
時間的に練習もできないクリルも、暇をもて余して退屈そう
「二人は行きたい所とかない?」
カリアも、ノエルとリエルに予定を聞いてみても、二人とも浮かない顔
「僕は特に無いかなぁ……」
「私、ドーケムに行きたいな」
リエルが、ポツリ呟いた言葉に即座に反応したメイナが、ソファーから降りて急に全員に向かって話しかける
「今から行こうよ!」
「え?行けるの?」
ちょっと期待してカリアを見るリエル。だが、少し困った表情のカリア。時刻はまだ午後1時過ぎ。往復も合わせてまだドーケムに行ける時間
「んー……ちょっと遅くなって帰ってくるかもだけど……行く?」
「行く!」
カリアから許可を貰って、リエルとメイナがテンション高く元気よく答える
「じゃあ、みんなで行きましょうか」
「僕は……」
ドーケムに行くのに躊躇するノエル。あまり行く気がなさそう
「クリル君は行く?」
「いや……」
いまいちクリルも行く気がなさそうな様子。そんな二人を見て、なぜかムッとするメイナ
「いいよ。三人で行こう。お兄ちゃんはお留守番ね」
メイナの意見にリエルが、うんうんと頷く
「じゃあ心配させない為に、カノン達に伝えないといけないから、みんなで会議室に……」
と、カリアが話している最中、腕をグイグイ引っ張られる
「カリアさん、もう行こう!」
「早く行かないと、遅くなっちゃうから」
二人に引っ張られ転びそうになりながら、どんどん玄関の外へと向かっていく
「カノンさん達には、僕らが伝えておくので、大丈夫ですよー」
ノエルが叫んで伝えても、外でリエルとメイナが、カリアを、引っ張りながら楽しそうに、はしゃいでいる。話を聞いているのかいないのか、三人から返事がない。急いで三人に駆け寄るノエルとクリル
「メイナ、カリアさんに無理させるなよ」
「リエルも、無理言っちゃダメだよ」
大声で叫ぶノエルとクリルに気付いたリエルとメイナ、心配している二人をよそに、笑顔いっぱいで離れていく
「大丈夫、大丈夫。カリアさん、早く行こう!」
カリアを引っ張ったまま、二人を残して走ってドーケムに行ってしまった
「あっという間に行ったな……」
ドーケムの話が出て数分で出ていったリエル達。残されたノエルとクリル。また静かになった本部の玄関に、残されて途方にくれる
「カノンさん達が来るまで部屋で休んでおこうか」
「そうだな。なんだか、急に疲れたしな」




