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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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綺麗な花が咲く街

 翌日の午前(レクト)7時、本部の玄関、いつもいるソファーに最初に来たのはカノンとバルバ、ダングも一緒にフラワードへ調査に向かう

「フラワードに行くと思うか?」

 昨日の話の後からずっと、うつ向いたままだったクリルとメイナをバルバとダングが心配していても、カノンはのんびり待っている

「行くよ。あの子達は強い子達だから……」


「おはようございます」

 しばらく待っていると一番に来たのはノエル。その後にクリルもやって来た

「おはよう。クリル君よく寝れたかい?」

 笑顔で出迎えるカノンに、ムスッとした表情で質問に答える

「おかげさまで眠れなかったです」


「おはようございます」

 ちょっと遅れて、カリアとリエルがやって来た。カリアの後ろに隠れてメイナも来ている

「おはよう。みんな来たね。メイナちゃん、フラワード行けそう?」

「はい……。あっ、お兄ちゃん」

 クリルを見つけたメイナ、カリアから離れてクリルの手を取り、不安そうな顔になる。それを横目にカノン達が淡々と出発の準備を始めていく


「じゃあ、ここからフラワードは結構遠いから、急いで行こうか。移動は飛行隊にお願いしているからね。予定はお昼過ぎまでいる予定ですので……」


「着いた……」

「お花綺麗……」

「さすが、フラワードという名だけありますね」

「村はもう少し先だが……素晴らしいな」


 フラワードに着いてすぐ、見渡す限り沢山の花が咲いていた。みんなが足を止め目の前に咲く花や木々に見とれているが、クリルとメイナだけが、この先にある街に行くのを怯えていた


「ここは……そうか……」

 フラワードの調査も兼ねている為、バルバとダングはあちらこちらと、メモを取りながら辺りを見渡しているが、カノンは調査をせずに、ノエルと一緒に花を観賞している


「見たことないお花いっぱいだね」

「うん……」

 本部やタストス、ドーケムなどでは見たことのない花を見て嬉しそうなリエル。上の空で返事をするメイナはずっと、フラワードに来てからカリアに抱きついて離れないまま。クリルも立ち尽くしたまま、一番後ろで皆を見ている


「あっ、誰かいるよ……」

 リエルが指差す先には、花畑から人影が見える。若い女性の姿がちらりと見えたカノンが、近寄り話しかけていく

「こんにちは。私は境界線本部のカノンと申しますが……」

 突然の声かけに、一瞬ビクッとする女性。ニコニコと不審な男性が来てちょっとだけ焦りだす

「こちらはフラワードで宜しいですか?」

「え、ええ……」

 段々近づくカノンに、後退りをしながら答えているのも気にしないで、話を聞こうと更に近づいていく

「すみませんが、境界線本部の調査のため話を聞きたいのですが……」

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