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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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みんなの姉妹はいるの?

「もー!むかつく!」

 ノエルとクリルが、話し込んでいる時、女子部屋では、メイナが怒りに任せ叫んでいた

「どうしたの?」

 慌ててメイナの元へ駆け寄るリエル。カリアも部屋にいたため一緒に駆け寄る


「見て!これ!リーリル、ボロボロ!昨日直したばかりなのに!」

「あっ、ごめんなさい……」

「違うの!カリアさんじゃないよ。お兄ちゃんが悪い!もう一緒に練習したくない!」

 朝、カリアとダングとの対戦の後、二人でちょっと練習をしていた時に、ボロボロにした様子。クリルがずっと隠していたのをメイナが今見つけて、怒り叫んでいる


「ねぇリエルは、イラつくことないの?」

 メイナの怒りも落ち着かないまま、ベットに座ってリーリルを修理中。カリアもリエルのベットに横たわって、リエルと共にのんびりしながら、女子会が始まる

「うーん……。お兄ちゃん、あんまり怒らないし……私も怒るのめんどくさい方だし……」


「ねぇ、カリアさんは兄弟いないの?」

 リエルの言葉に、思わず固まるメイナ。そーっとカリアを見ると、ニコニコ笑って答えようとしていた

「いえ、お姉ちゃんが一人いるけど……ここ最近は会えていないの……」

 リエルに話す声はいつもと同じ。でも、メイナだけあたふたしている。そんなメイナに気付かず、会えてないという話の内容に、しょんぼりしているリエル

「そうなんだ……。お姉ちゃん見てみたいなぁ。カリアさんみたいに優しい人かな?」

「ええ。優しい人で、私も怒った所を見たことがない、とても素敵な人でしたよ」


 微笑むカリアを見て、戸惑うメイナ。リーリルの修理の手が止まって、まだあたふたと二人を見ていると、カリアに呼ばれて三人同じベットに入って布団に潜り込む

 カリアとリエルに挟まれたメイナ。さっきまで怒っていた事や、あたふたも収まって、一気にご機嫌になっていく


「じゃあ、カノンさん達も兄弟いるの?どっちの時間の人?」 

「私以外は、みんな一人っ子。でも、昔からずっと知ってるので、兄弟みたいなもので……。良いことも嫌なことも知りすぎな部分もありますが……」

 リエルとカリアが楽しそうに話していると、布団の暖かさに負けて、うとうとし始めたメイナ

「メイナちゃんも眠そうだし、もう寝ましょうか。お話はまた明日。おやすみなさい」

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