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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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未来を話してみては

「いやだなぁ」

 文句を言いながら、朝クリル達が練習をしていた練習場に重い足取りで、やって来たノエルとリエル

「二人とも頑張って!」

 外では、応援をしているメイナの姿。クリルも何だか真剣な表情で、応援している様子

「何で二人とも練習好きなの……」


 落ち込みながら、カノンの元へ向かうノエル。先に来ていたカノンは、朝のクリルとメイナの対戦資料を読んで待っていた

「おっ、来た来た」

 ご機嫌そうなカノンに対し、前の練習の時の傷は治ったとはいえ、まだ数日しか経ってないため、ノエルとリエルの機嫌はとても悪そう

「あら、警戒していますか」

 うんうん、と大きく頷くリエル

「前の練習はすみませんでした」

 二人に深くお辞儀をするカノン。それを見た二人、むしろ戸惑ってあたふた

「いやー、君達があまりにもご両親にそっくりすぎて、思わず……」

 そう話ながら苦笑いするカノン

「だからって……」

「じゃあ、今回は僕のことをボコボコにしていいよ」

 まだ不機嫌そうなノエルに、これは良い提案と話しをする

「……だったら練習したくないですよ」

 嫌そうなノエルの返事に同じくと、うんうんと頷くリエル

「まあ、そう言わずに。ねえ?」

 そう言うと目線はメイナ達の方へ向くと、今か今かと待っているクリルとメイナがいた

「はぁ。じゃあ頑張るかぁ……」



「なあ、バルバさん……」

 呼ばれて、その声の方に向くと、対戦を熱心に見ながら、話しかけているクリルがいた

「ノエルは、これからどうするとか話してるのか?」


「いや……まだ何も決めてないよ。これからだね」

「……そうか」

 二人の話が聞こえていたカリア。話の内容に二人を心配に見ている。バルバも、どうしたものかと、言葉に詰まる

「……ノエル君と話してみたらどうだい?」


「彼も、リエルちゃんの事でも悩んでいるようだし……。これからを一緒に考えてみるのも良いと思うぞ」

 バルバからのアドバイスを聞いて、メイナを見るクリル。大声でリエルを応援している姿を見て、しばらく考え込む

「……はい」

 微かな声で返事をし、バルバとの話を終えて、対戦の様子を見てみると、言葉通りボコボコにされそうになっているカノンと、本気で倒そうとしているノエルとリエルが、もう少しという所まで追い込んでいた


「ゴメン。もうムリ。今日の練習終了ー!」

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