この世界の七不思議
「元気だね。クリル」
リエルとノエルが見つめる先、朝も早くから、練習をしているクリルとメイナがいた。今日は、メイナとカリア、クリルとダングと一対一で練習をしている
「昨日も対戦していたみたいだけど、大丈夫かな?」
メイナはリーリルの制御の練習、クリルは対戦で、相も変わらず傷だらけになっている
「お疲れさま。今日はもう終わりにしましょう」
カリアが終了のお知らせをすると、同時に倒れるメイナとクリル
「疲れた……」
「メイナ、お疲れ」
動けない二人に駆け寄るリエル。カリアとダングはまだ元気そう。対戦内容を二人で確認中
「後からリエル達もだね」
またボロボロになってしまったリーリルをリエルに渡して、地面に座り込むメイナ
「でも、カノンさん達来ないし……」
もうすぐ午後になる頃、本部から少し離れた練習場にいるとはいえ、いつもはもう来るような時間
「明け方まで、仕事していたようですから、遅くなると思いますよ」
話し合いを終えて、カリアとダングも四人のもとに駆け寄り、話に加わる
「今日は、お休みじゃないの?」
「まあ、あってないようなものですから……」
リエルとカリアが話していると、その隣では時間を気にするダング
「すまない。これから学園へ行かねばならない。カリア、後はよろしく」
ダングとも別れ、クリルとメイナの体力が少し戻り、本部へ戻ろうとしていると、12時を告げる音が本部から聞こえてくる
「12時……」
クリルが呟き、魔法を使おうとする。先程まで使えていた魔法が12時になった為、やはり使えない
「……どうして、午後は使えないんだ?」
ずっと当たり前と思っていたことに、ノエル達が答えられずにいると
「それは、学校でも習う昔々のお話なんですが……」
クリルの疑問に答えるように、何時から居たのか、カノンとバルバが側にいた
「おはよう、今日は僕らが遅刻ですね」
「ねぇ、さっきの……」
合流したのも束の間、メイナが急かすように、カノンに話しかける。聞きたいのは、先ほどの昔々の話の内容
「ああ、聞くかい?この世界の七不思議」




