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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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眠れぬ夜の思いつき

 本部の玄関近くのソファーに、帰りを待っていたカノンとクリル。メイナが見つけてダッシュでクリルのもとへ駆け寄っていく


「ただいまー!」

 勢いそのまま、クリルに抱きつくメイナ

「おかえり……」

 待ちくたびれたのか、話疲れたのか、テンション低めで出迎えるクリル

「学園はどうでしたか?」

 カノンはいつも通り、ニコニコでみんなを出迎えている

「疲れたぁ……ねむーい……」

 眠くてうとうとしているリエル。学園を大分歩いてさすがに、疲れた様子。リーリルをずっと抱いたまま、足元はふらふらしている

「あらあら、学園は思ってるより広いですからねぇ。お疲れさま」


 一方、リエルと同い年のメイナはまだまだ元気一杯、クリルと今日の出来事を話している

「お兄ちゃんは、今日はカノンさんと何してたの?」

 ワクワクで聞いてくるメイナ。答えに困るクリル

「おーっと、それはメイナちゃん、我々の秘密ですよ」

「えー?」

 カノンが、代わりに答えると、不満そうなメイナ


「なに話したの?なに食べたの?」

 結局あれこれ聞いてくるメイナに、やっぱり答えに困るクリル

 ふぅ。とため息ついて、クリルがメイナの頭を撫でると、満足したのか仕方ないか。と諦めた


「さて、時間も時間ですし、夕御飯食べて眠りましょうか。ていうか、寮に戻ってくれないと、僕らが怒られちゃいますので、よろしく」


 みんなで、夕御飯を食べて、寮へ戻り午後(ラクト)9時。今日はカリアが仕事なので、メイナとリエル、二人で就寝。クリルも気疲れて早々に眠り、少し時間がたった午前(レクト)1時。静かに部屋を出ていく人影。ノエルが起こさないように、部屋を後にしていく



「この少年ですが……」

「うーん……どうしようかねぇ」

 夜中でも、忙しそうにざわついている、本部の廊下では、カノンと隊員が仕事内容を話し合っている

「……カノンさん」

 ちょうど、出会したノエル。いつもと違う真剣な表情のカノンに声をかけれず戸惑っていると

「あっ……」

 隊員がノエルに気づき、カノンに伝えると、ノエルを見たカノンは、いつものようなニコニコとした顔にに戻っていく

「おや、ノエルくん」


「ダメじゃないか。寮に戻って眠らなきゃ。明日も忙しいよ」

 隊員との話し合いを無理矢理終えて、ノエルの元へ来る。どうやら落ち込んでいる様子

「どうしたの?」

「ちょっと……眠れなくて」

 もう真夜中の時間帯。本当はノエルが眠らないとカノンが怒られてしまう。でもまあ、仕方ないと、ため息をつく

「そうかい。では一緒にお散歩でもする?」


「ありがたいですが、仕事は……」

 ノエルには嬉しいカノンからの提案。でも、さっきまで仕事をしていた姿をみていたので、良いのか不安そう

「僕も気分転換したかったし。君とも話せたら、それは良いことさ。ほら行くよ」

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