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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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みんな仲良しが楽しい

 会議が終わって、部屋を出ていく本部の人達

クリルとノエルも疲れた様子で、カノンとバルバ大佐と共に、メイナ達が待つ寮へと戻っていく


「おい。アゼルの子よ」

 突然、呼ばれるノエル。その声は、本部に来た日に、大暴れをしていたダングという人。今日は、落ち着いた様子で、近寄ってくる

「あの……」

 怯えるノエル。ダングに会ったのは、その日以来。また暴れるかと、少しカノンの後ろに隠れて身構える

「ダング、意地悪はダメですよ。それに名前はノエル君ですよ」

 二人の様子に思わず笑うカノン

「ノエルというのか。あの時はすまなかったな」

 手を差し出し、ノエルに握手を求めるダング

「い……いえ」

 恐る恐る握手に答えるノエル


「まあ、あの時は僕らも焦っていましたからね。気持ちはわかりますよー」

 自分の言葉にうんうんと、頷くカノン

「おまえ……」

 そのカノンの言葉にイラつくダング。三人の様子を呆れながら見ているクリルとバルバ大佐


「なあ、こんな体格の人も嫌がる人なのか?そのアゼルって人」

 クリルが、バルバ大佐に話していると、聞こえていたのか、なぜかカノンが質問に答える

「んー……会ってみてのお楽しみにしておいたほうが良いですよ」




 寮へ着いた会議参加者の四人。朝クリル達が寝ていた玄関近くのソファーに、メイナ達が、帰りを待っていた

「お兄ちゃん、お帰りー!」

 クリルの元へ駆け寄るメイナ。じーっと見つめるクリル。メイナが抱っこしていたリーリルを取ってなぜか抱きしめる

「ど……どうしたの?」

 リーリルに何をされるかと不安そうなメイナ

「いや、なんか……色々今までムリさせたなって思って……」

 何か深刻そうな顔でリーリルを見つめるクリル

「お兄ちゃん……」

 さっきまで何があったのかと心配そうなメイナ

「……こいつに」

 そういうと、リーリルを指差すクリル。自分に言ってると思っていたメイナ。バシバシとクリルを叩きだす。負けじとリーリルを盾に逃げ回り、はしゃぎ回る二人


「仲良いねー」

 元気なメイナを嬉しそうに見るリエル。その発言に、何かを思いつくカノン

「あ、そうだ。後で僕と対戦する?見学はいつでもいいし」

「えー……」

 突然の、申し出にスゴい嫌そうなノエルとリエル


「そうだ!それがいい。そうしよう!」

 ノエルの肩をガシッとつかんで、カノンからの提案に乗るクリル

「君が言う?」

 嫌そうな返事をしても、聞く耳持たず、メイナと

二人、テンション高くうんうんと、大きく頷く

「練習は毎日しなきゃいけないんだぞ!」

「だぞ!」

 ノエル達にビシッと指差す二人

「……仲良いねぇ」

 呆れるノエル達に、四人を楽しそうに見ていたカノン達

 時刻はちょうど午後(ラクト)12時。どこからか、チャイムのような音が聞こえてくる

「じゃあ、ご飯のあと、僕と対戦しましょ。お手柔らかにね」

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