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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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第一回目の会議室

「君達は、アゼルを探しているんだよね?」

 カノンの、質問に小さく頷くノエル

 机に置いた資料を再び手に取り、数枚めくって考え込むカノン

 周りの本部の人達も、資料を手に取り隣同士で、話し込む

 

「前にも話したけどね、しばらく見てないんだ。連絡も取れないし……」

 資料を読みながら話すカノン。うーんとまた考え込む

「元々ドーケムに住んでいたの?」


「いえ、リエルが生まれる少し前に、母と来ました」

 ノエルの返答に、会議参加者の声で、ざわざわとする会議室

 その大人達の雰囲気に、圧倒されてくクリルとノエル

 そんな二人に、気を使って一人ニコニコ笑っているカノン

「そうか……もしかしたら、いつか本部(ここ)に来ると思っていたのかもねぇ」

 

 また資料を読み込むカノン。会議室は、まだ少し話し合いの声で、ざわついている


「この本部は、魔術による事件や事故、魔術の差別等による貧困の相談、魔法関係の事を扱ってるけど……」

 資料を机に置いて、クリルとノエルに話しかけるカノン。その話の内容に、会議室のざわつきも止まる


「主になぜ12時になると使えなくなるのか。と言うことを調べてるのは分かる?」

 カノンからの急な質問に、考える二人。しばらく考えてるのを見て、カノンが壁にかかっている時計をちらりと見る

「今は、午前(レクト)11時だね。ノエル君、魔法使える?」

 カノンに諭されて、いつものように魔法を使おうと

する。だが、時間が違うため、何も起こらない

「僕も午後(ラクト)だから使えない。それの原因を調べてるんだ」

 カノンも魔法を使おうとしても何も起こらず、ただ手を広げてるだけになる


「……気の持ちようなんじゃね?」

 一生懸命どうにか魔法が使えないかとずっと頑張っているノエル。それを見守りながら呟くクリル

 二人の様子に苦笑いするカノン。バルバ大佐も、何だか楽しそうに三人を見ている


「アゼルは、この12時に変わるという研究に携わってて、結構すごい人なんだが……」

 バルバ大佐が、話をする。が、なぜかまだ、どうにか魔法を、出そうと頑張っているノエルと見つめるクリル。その二人の様子を見守る本部の人達


「そうだよ。だから変人、風来坊的な奴でもここにいれるんだけど……」

 そう話すカノンの話も全く聞かない二人

 カノンに、終わるように諭されて、やっとカノンとバルバ大佐の話が進んでいく


「で、まあ。ノエルくん達は、もちろんだけどクリルくん達も魔術能力高いんだし、気にせず本部に住みなよ。ここの人達もみんな望んでるし。けど定期的にこんな風に会議されるけどね」


 本部の人達のざわつきも止まって、クリル達も、疲れてきた会議は何だかんだで一時間くらい経っている

 みんなの様子を見て、ふぅ。とため息つく、カノン自身もちょっと疲れている様子

「ではもう、第一回二人を交えての会議を終わりにしますか。お疲れさまでした」

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