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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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36/132

深刻さには走って激突

 夕方、暗くなりかけた頃、カリアとカノンに諭され、本部に帰ってきたクリルとメイナ

 玄関で二人の帰りを待っていたリエルが、メイナの姿を見つけて、走り向かってきた

「メイナー!」

 おもいっきり突撃して、二人とも倒れてしまう

「リエル……ごめんね」


 リエルの後を追うように、ノエルとバルバ大佐が、皆の元にやってきた

「おや、カリアも一緒か」

 カリアを見たバルバ大佐がカリアに話しかける

「ええ、ちょうど先程、本部前で会ったんですよ」

 ずっと一緒に居たのに、なぜかウソをついた

 それを聞いていたクリルとメイナ、カリアの方を思わず見てしまう。視線に気付いて、微笑むカリア


「感動の再会中ですが、ちょっとバータナ兄妹お借りしますよ」

 玄関で騒いでいたリエルに、話しかけるカノン

話の内容に、不服そうなリエルと、嫌そうなメイナ

「心配させたお説教は大事でしょ?」


 嫌々ながらも、カノンの言うことに従うバータナ兄妹

「メイナ!後で一緒にご飯食べよう!パフェ食べよう!」

 一人だけ、帰ってきた事にテンションが高いリエル

。そんなリエルを後にして、カノン達と本部へと入っていく


 さっきまでの騒がしさから一転、本部を静かな歩いていると

「あの……」

 クリルが、一緒に来てくれていたカリアに話しかける

「どうして、さっき会ったって……」

 不安そうに聞くクリルに、優しく微笑むカリア

「ノエル君たち、三人でデートしてたって聞いたら、ヤキモチ焼くでしょ?」


「さてと……」

 カノン達が到着したのは、最初に来たときに取り調べをした場所

「カリアはまだ休息日ですので、ご帰宅願いますよ。二人はこっちね」

 カリアと離れると聞いて不安そうなメイナに、ぎゅっと抱きしめるカリア

「大丈夫。休みと言っても、後で食堂に来るから、頑張って」



「はてさて……なんで逃げたの?」

 カノンと、クリルとメイナだけになった部屋。向かい合わせに座り、二人に話す声が、何となく寂しく響く

「んー……困るのよ。勝手なことしちゃ。せーっかく学校見学の許可取ったのに」

 学園見学の許可書を机に置くカノン

許可書に、自分の名前が書かれているのを見て、しょんぼりし始めるメイナ


「ごめんなさい……」


 メイナの言葉から静かな時間が流れて数分、また数分

 はぁ。とカノンがため息をついた

「終わりましょ、暗い雰囲気は好きじゃないです」

 結局、話は進まず、クリルも一言も話すことはなかった、カノンの説教の時間終わりと言ってもまだ、落ち込む二人


「君達には、まだまだ時間があります。生き急がず、ここでのんびり生きなさいな」

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