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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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33/132

予想外な出来事がおこる場所

「ここだよ……」

 メイナが案内した場所、カリアが来たかった場所は、ドーケムの街外れにあるお墓がたくさんある場所

  ゆっくり名前を確認しながら進んでいくカリアの後ろを、同じくキョロキョロと辺りを見ながら付いていくクリルとメイナ


 大分奥にある、綺麗に掃除されたお墓に立ち止まる

「あれ?この名前……」

 そのお墓には、マリヤ・ライムと書かれていた

「確か、ノエル達の……」

 二人が不思議そうにしていると、カリアが花束をお墓の前に置いた

「そう、マリヤ・ライムは、あの子達の母親ね」

 お墓を見つめるカリアは、寂しげな表情

「どうして、カリアさんがお墓参りを?」

「それは……」

 メイナの質問に、しばらく無言になったカリア

質問内容が良くなかったのかと、あたふたし始めるメイナ。それに気付いて、メイナに微笑む


「マリヤは、私のお姉ちゃんだから……」


「えっ?」

 カリアの言葉に驚く二人

「優しい人だったけど……亡くなっていたなんて……」

 じーっとお墓を見つめるカリア

「じゃあ、ノエル達の親戚さんになるの?」

 再びメイナの質問に、今度は微笑んで答える

「そうね、二人のおばさんね」

 予想外の事に、まだ驚く二人

そんな二人をよそに、ニコニコ笑って、マリヤのお墓を見つめているカリア

「さてと、私の用事は終わり。二人ともありがとう」

 二人に笑顔で話しかけるカリア

「う、うん……」

 と、二人もペコリとお辞儀で返事する


「ところで、お二人はこのあと用事はありますか?」

 今度はカリアからの質問

「えーと……んーと……」

 ドーケムに帰ってきた後を何も考えてなかった二人

どうしようかと、今さら悩み始める


「何か用事がなければ、ドーケムの街を案内してもらえますか?」

「いいの?!」

 カリアからの提案に、喜ぶメイナ

「ええ、こちらこそお願いできますか?」

 うんうん、と全身で嬉しさを表すメイナ

クリルも、悪くなさそうな反応

「もちろん!よろしく!」

 今度は、カリアの手を取って、ブンブンと上下に動かして喜ぶメイナ

 そんなメイナの予想以上の反応に苦笑いするカリア

「では、お願いしますね」

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