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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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迷子の二人

「ねむーい……」

 待ち合わせていた食堂に、寝ぼけてやってきたリエル。ノエルも、今日は寝起き悪く機嫌悪そうにやってきた

「君達、もう2時ですよ。遅いです」

 コーヒー片手に、仕事の資料を確認中だったカノン

と合流すると、すぐにキョロキョロと辺りを見渡すリエル

「メイナは?お部屋にいなかったけど……」

「クリルもいなかったよ」

 顔を見合せる三人。どこへ行ったのかと、ちょっとだけ考える

「んー、勉強熱心な二人みたいですから、どこかで戦っているんですかねぇ?」

 カノンの言葉に、リエルが、食堂の時計を確認する

「えー?時間違うよ?」

 今度は、リエルの言葉に、ノエルとカノンが時計を確認する

「あー、そうか……」


 どこへ行ったのかとまた、うーん。と悩み始める三人

 そこへ、バルバ大佐が三人の元へやってきた

「あ、バルバさん」

 姿を見つけて手を降るリエル。それに気付いた二人も、リエルにつられてバルバに手を降る

「やあ、二人とも。カノン許可取れたぞ」

 許可書をカノンに渡す

「それは良かった。では、バルバも来たし、迷子探ししましょうか」

 迷子と話す内容に、何事かと、不思議そうなバルバ

「メイナ達がいないの」

 心配そうにバルバに話すリエル

「バルバ、バータナ兄妹、見てないです?」

 カノンもバルバに聞いてみるが、バルバもうーんと、悩み始める

「いや見てないな……館内放送流すか?」

 バルバの予想外だった提案に、えー?という顔をするノエルとリエル

 カノンも、苦笑いで首をかしげて、どうしようかと考える

「んー……、恥ずかしがり屋さんですから止めましょ」



 みんなが、クリルとメイナの安否を心配する少し前、二人は本部の近く、みんなが出会った森の中を走っていた

「お兄ちゃん……本当に良いの……?」

 大分走ったのか、息が荒く苦しそうなメイナ

クリルも疲れているが、休むことなく、どこかへ向かっている

「ああ、ここは俺らは居ちゃいけない……暖かい場所は合わないんだ……」

 そう言うと振り返り、クリルの後ろ、少し遅れて後を追うメイナを待つ

「ごめんなメイナ、学校行きたかったよな」

 追い付いたメイナ、リーリルをぎゅっと抱きしめる

「仕方ないよ……」

 涙を堪えるメイナ

クリルは、それに気付いても、何も出来ず立ち尽くす

「帰ろう、ドーケムに……」

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