表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時を奏でる境界線  作者: シャオえる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/132

秘密の探りあい

 太陽が出てきた午前(レクト)7時

眠い顔の午前組のクリルとメイナとまだ夢の中のノエルとリエル


 起こさないように部屋を出たメイナは、朝からちょっと落ち込んでいる

「どうしましたか?また落ち込んでいるけど?」

 寮へと続く廊下で二人を待っていたカノン

テンションの高いカノンに対し、二人はテンションがとても低い


「学園に、通ったらリエルとあまり会えないかなぁって」

 不安な気持ちを伝えるとリーリルを抱きしめ、顔を埋めるメイナ

午前(レフト)の知り合いを増やすのも大切なことですからねぇ……」

 メイナの悩みに答えているのか、いないのか悩むカノン

 すると突然なにか、あっ。と思い出したような顔をする

「ところで、ところで、聞きたいのですが?」

 呼ばれて、カノンを見る二人

まだ、テンションの低い二人に、さっきより、明るく笑うカノン

「君達、今のところどんな感じ?」


 カノンの質問に、二人はキョトン顔

今日は、その質問の答えを見つけるために学園見学に行く予定だからである

「言ってから決めるんじゃ……」

 クリルもカノンの、質問の返事に困った様子

「んー、こちらとしては、ここから通うのは良いんですけどね、前にも話したけれど、君達は決められそう?ノエル君たちはもう、決定みたいなものだしねぇ」


 まだ、決められそうにないクリルとメイナ。カノンも、二人の返事待ちで、静かに待ってみる

 そんな中、パタパタと近づく足音がまた聞こえてきた


「すみませーん。カノン隊長、確認してほしいことがあるのですが……」

 若い女性隊員が、カノンを呼ぶ

「はいはい、了解です、ちょっと待ってて」

 ふぅ。とため息をつくカノン

「申し訳ない。もうすぐバルバも来るはずだから、それまでゆっくりしていってね」


 若い女性隊員と共に去っていくカノン隊長

 その姿を見送るクリルとメイナの様子は落ち込んでいる様子

「お兄ちゃん……」

 メイナの声も届いているのかいないのか、クリルは歯をギッとくい縛り、手はブルブルと震えて力を込めている様子

「今は考えるな、大丈夫だ。多分」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ