表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/132

同い年、仲良くよろしく

「ここは、知っての通り境界線本部。なので、この建物内および周辺は何時であっても誰であっても、魔法は使えません」


 カノン隊長の本部内説明を聞きながら、寝床へ向かう四人


「そして……」

 カノン隊長が案内した先は、二手に分かれている

「右が女性寮、左が男性寮なので、ここで別れてもらいます」



「でも……」

 不安そうなメイナに、カノン隊長は微笑み話しかける

「お兄ちゃんなら大丈夫。暴れても弱いから」

「はあ?」

 カノン隊長の言葉に反応し騒ぎ始めるクリル

だが、全く相手にしないカノン隊長


 そんな側で、不安そうにノエルが妹リエルを見ている

 ノエルに気づいたリエルが、わたわたと声をあげる

「わ、私は大丈夫!」

 

「私も大丈夫!リーリルも一緒だから」

 メイナもつられて、ぎゅっとぬいぐるみを抱きしめ、声をあげる

 

「女性二人には、後から女性隊員が来ると思います。しばらく、ここで待っていてくれますか?」

 男子とは違い、優しく声をかけるカノン隊長

「は、はい……」

 リエルとメイナは緊張しながらも、返事をする 

「では、男性陣はこちらに……」

 カノン隊長と共に、男子寮へと向かうノエルとクリル

 残された女子組は、ぽつんと廊下で待っている

「えと、メイナさん?」

 先に話をかけたのはリエル

「はっはい!」

 話かけられて驚くメイナ

「えっと、私はリエルです。よろしく……」


「私もよろしく……あの、えと……」


「いくつですか?私は10才だけど」


「私も!10才!」


「そうなんだー!よろしく!」

 ニコニコ笑顔のリエルとメイナ


 男性陣とは違い、ほのぼの感が流れる二人

その時、二人の元に駆け寄る女性がやってきた

「すみません、リエル・ライムさんと、メイナ・バータナさんですか?」


「はっはひ!」

 突然の声かけに声が裏返る二人

にっこりと微笑む女性は、細身の綺麗な女性

「私が二人を案内します。カリアと申します。よろしく」

 カリアに見とれるリエルとメイナ


「では、参りましょうか。部屋へ案内します」



「お前!ノエルとかいう奴!お前!」

 びしっと指差し、騒ぐツンツン頭もといクリルという少年

「僕ですか?」

 クリルとは違い、のんびりとした返事のノエル 

「そう!いくつだ?!」


「えっ?12ですけど……」

 ノエルの年齢に目を輝かせるクリル

「俺もだー!」

 そう叫ぶと、ノエルに握手を求める

「よろしく!」

 ニコニコ笑顔のクリルに

「よろしくー」

 ノエルもニコニコと握手に応じる


「マジで……アゼルのやつ……」

 二人と対照的に壁に手を当て、落ち込むカノン隊長

「あの……」

 ノエルが話しかけると、あたふたと気を取り戻し、再び部屋へと案内を始める

「失礼、この先の部屋が君たちの部屋だ。相部屋になるが、すまないな。とりあえず、今日は休んでくれ。深夜は、なるべく寝るように法で定められているからな」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ