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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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19/132

嫌だと言っても、もう遅い

 ノエルとリエルが、やっと起きた午後(ラクト)1時


もう疲れはてたクリルとメイナが、ライム兄妹がいる大広間にやって来た


「疲れた……」

 ぐったりとした表情でノエルに話しかけるクリル

 天気の良い時間には似合わないほど、ボロボロになるまで、カリアにやられた二人

 痛そうに傷の手当てを受け始めた二人を、引きぎみに見守るノエルとリエル

「カリアさん……手加減しなよ……」

 ノエルが、呆れながら声をかける

「ゴメンなさいね、手加減しているつもりなのですが……」

 手当てを受けているクリル達を不安そうに見るカリア

「いいよ、強い人と手を合わせるのは楽しいから」

 不安そうなカリアをよそに、ニコニコと話すクリル


「君たちも、僕とどうだい?」

 クリル達の対戦を見ていたカノン隊長。ライム兄妹を対戦に誘う

「えー……」

 クリルとは違い、基本的に対戦嫌いのノエル

カノン隊長からの誘いは嫌そうな顔で返事をする


「そういや、二人の戦い見てないや」

 二人の会話にクリルが参加

「見たい見たい!リエルどんな魔力使うの?」

 メイナも、対戦に興味津々

「私、回復専門だから……」

 ノエル同様、戦い嫌いなリエルも嫌そうな顔

「いやいや、是非とも……そうですね、5時からどうですか?」

 ライム兄妹の意図を介せず、話を無理矢理進めていく

「……お仕事は?」

 ヤバイ雰囲気に話をそらそうと、話題を作るノエル

「君達を見守るのが仕事です」

 その手には乗らないカノン隊長、ニッコリ笑顔で応戦する

「いや、他にあるでしょ?」


「まあ、君達の家族捜索、学校手続き、寮確保までは、共にいますので」


「お父さん、いたの?」

 リエルから突然の質問

「アゼルは、まだ……」

 うーんと答えるカノン隊長

「君達の父親は、うーん、まあ生きている。とだけ今は思ってくれたまえ」

 バルバ大佐も、リエルの質問に答える


「というか、会いたくないだけじゃねーの?」

 クリルが言った言葉に、カノンとバルバあたふたと変な動きで否定する

 その様子をじーっと見つめるカリア。それに気づいた二人、せっせと大広間から退出の準備を始めてく


「そ、そんな事はないけど……5時に対戦するから、よろしく」

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