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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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17/132

どんな人かやっぱり気になる

 医務室での治療を終えて、今は午後(ラクト)7時

 境界線本部の食堂に、カリアも合流して、みんなで夕飯の時間

 ここでは、どの時間の人も、いつでも来て、ご飯が食べられるように、ビュッフェになっている

 ノエル達も、ここに来てもう3日、何度見てもたくさんのご飯が溢れているこの場所に来る度に、目を輝かせて、たくさん食べていく


 お腹一杯食べた妹二人。デザートにと、たくさんのフルーツなあるコーナーに飛んでいく

 あれこれお皿に詰め込んで、パフェを作り始めてく

それを見たノエル、ここぞとばかりにカノン隊長達に質問をぶつけてく

「あのー、お聞きしたいことが……」


「なんだね?言える範囲なら答えるよ」

 ご飯を食べてニコニコのバルバ大佐が、ノエルの質問を聞く

「僕らの父親は、どんな方ですか?」

 ノエルからの質問に、カノン隊長とバルバ大佐は悩む

「あのー……」

 ノエルの不安そうな言葉を皮切りに、出てくる二人のアゼルへの愚痴


「いや、アゼルは良いやつだがヤバイやつだよ。嫌いではないが……」

「ああ、不遇というか、能力が有るというので良しとするのか」

「だがなぁ……」

「自分ならちょっと嫌だな……」


 あれやこれやと出てくる文句やら愚痴

それを聞いて、落ち込んでいくノエル、気づいたカリアが慌てて止めにはいる

「ちょっと、お二人とも……」

 カリアの声に、やっと止まる二人

「あのさー……」

 口一杯にご飯を詰め込んだクリルが、会話に割り込んできた

「アゼルって人は強い人なのか?どっち側の人なんだ?」


「アゼルは、午後(ラクト)だったよ」


「……つまんねー」


 アゼルと戦えないとわかって、不服そうなクリル

その隣で、妹二人が自作パフェを作って来て、ご満悦。医務室での悩みも消えて楽しそうな様子。その隣でノエルが、父親の話を聞いて落ち込んでいる

 四人の対面で座っていた大人達も、アゼルの事に言い過ぎた二人は、カリアに怒られている


「カリアさん!後で稽古つけてくれよ!」

 ご飯を食べ終えたクリルが、大声でカリアに頼み込む

 二人を叱っていたカリア、呼ばれて食堂の時計を探して考える

「ダメです。午後(ラクト)10時から午前(レクト)3時までは18才未満の魔法の使用はなるべく禁止されています」

 むすっと不機嫌になるクリル

「……ですが、明朝なら、少し時間ありますから、その時なら大丈夫ですよ」

 ニッコリと、話すカリア

 嬉しい報告に、ガタッと椅子から立ち上がり満面の笑みになるクリル

「マジかよ!」

 一転してご機嫌になるクリル

「やった!メイナ頑張って倒すぞ!」

「えっ、私リーリル直さなきゃいけないから……」

 頬っぺたにたくさん生クリームを付けたメイナ、困ったように返事をする

 また、ワイワイと明るくなっていく食堂

 一方、カリアにこっぴどく怒られたカノンとバルバは、そそくさと食器などを片付け、席を立つ

「さ……さて、我々はまだ仕事が残っているので、またあとでね」

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