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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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16/132

考えたこともないこと

 カリアが、出ていった後の医務室に、うーん……と悩んでいる四人の姿


「どうしよう……」

 メイナがポツリと呟く。メイナの言葉に、少し我に帰ったノエルが、壁に飾られた時計を見た


 時刻は午後(ライト)5時


 今日はおやつもなく、ただ時間が過ぎて、お腹が空いてきた妹二人

「お腹が空いたね」

 リエルが三人に話しかけても、みんなうつむき顔

 なんだか余計に暗くなる医務室。また静かになろうかとしてた時、またコンコンと医務室の扉から音が聞こえてくる


「ご機嫌いかがかね?」

 やってきたのは、バルバ大佐とカノン隊長

「不機嫌ですよ……」

返事をしたのはノエル。その後もどんどんテンションの下がっていく四人

「意外だね、さっきまで楽しそうだったのに」

 昼間までとの雰囲気の違いに、二人も戸惑う


「いや、その……」

 どう答えたら良いのか分からないノエル

メイナとリエルも、ぬいぐるみのリーリルをもふもふと、触りながら悩み続けている

 カリアが出てから、ずっと黙っていたクリルが、カノンとバルバに向かっていく


「なあ、学校行ったらどうなる?強くなる?飯が食えるのか?」


 ぐいぐい近寄り聞いてくるクリルに更に戸惑う二人

 ノエルも、困ったように二人に思いを話し始めていく


「僕もリエルも未来のためと強くなるためとか、そういうので生きてきてないので……だから行ったらどうなるとか将来とかわからなくて……」

 ノエルの言葉にクリルが、うんうんと頷く

「俺もだ。メイナには悪いけど、能力使って強いやつと楽しめればそれで良かったから……」


 二人からの相談に、言葉につまるカノンとバルバ

どう答えを返すべきか、悩みつつもカノン隊長から、話し始める


「そうか、仕方あるまいな。でも、悩んでも致し方ないぞ」

 カノン隊長の言葉に続き、バルバ大佐も話し始める

「どうせ君たちは、帰るところも頼るべき人も今はいないというなら、良い話だと思うが……」

 バルバ大佐が言うその言葉に、返す言葉がない兄妹達

 特に、迷惑じゃないか、大変じゃないか色々考えて悩むノエル

 クリルも、あれこれ考えている様子

 妹二人も、まだぬいぐるみをもふもふしながら、考えている


「それに、君達の能力は、このままにするには、本当に勿体ない。是非ともその能力を有効に使ってほしいのだか……まあ、今すぐとは言わない。ゆっくり考えてくれ」


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