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時を奏でる境界線  作者: シャオえる


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それは、良い提案と相談

「それは、良い情報だ!」


 医務室に戻ったノエルとリエルが、休み疲れていたクリルとメイナにカノン隊長達との会話を伝えていた

 魔術学校に行くという話にテンションが上がる二人

 クリルは学校に行けば、強い人に会えると思っている様子

 メイナは勉強がしたいと話し、医務室はワイワイと明るい声が響いている


「リエルは学校入るの?」

 主にバータナ兄妹の話をしていた四人、今度はライム兄妹の話に変わっていく

「うん!入りたいと思ってるよ」

 ニコニコ話すリエル


「でも、親父さん探ししてるんじゃないのか?」

 ノエルへの、クリルからの質問。答えずらそうに話すノエル

「今すぐ会うのは難しいみたいで……帰る家もないから良いかなぁとは、僕も思っているけどね……」

 苦笑いで答えるノエルに、ちょっと質問を間違えたかと思い同じく苦笑いするクリル

 兄達が言葉に詰まっている一方、その隣で言葉が止まらない女子二人

「メイナも行こうよ。同じクラスになるかもよ!」

 ニコニコのリエル

「そうだね!楽しそう!」

 同じくニコニコのメイナ

 妹二人の気持ちは学校での楽しみで頭が一杯な様子


「じゃあ、カリアさんに話に行かなきゃ……」

 ノエルが、話を終わりにしようとした、その時、コンコンと医務室にノックの音が聞こえた


「失礼します……」

 静かに扉が開くと、申し訳なさそうなカリアの姿

そーっと医務室に入ってくる


「カリアさん!」

 カリアの気持ちも何のその、妹二人はカリアの元へ飛んで抱きつく

 喜ぶ二人と、戸惑うカリアをよそに、兄二人は学校のことに夢中な様子


「二人とも、ごめんなさい。怪我は大丈夫?」


 バータナ兄妹にペコリとお辞儀をして、謝るカリア

でも、気にしていない二人

 カリアの心配をよそに、学校の事や、本部の様子などをあれやこれやと話が進む


「ところで皆さん、ここに住むという話は聞きましたか?」


 話も終わりになりかけた頃、今更ながらとカリアが問いかける


「なあカリアさん、学校には強い人はたくさんいるのか?」

 クリルからの質問に、カリアはしばらく悩んで、答えていく


「学校には、強くなりたい方、知力をつけたい方、色々いるので将来何になりたいか決めてから行くのが良いと思いますよ」


 カリアの言葉を聞いた四人、将来という言葉を聞いて、うーんと悩み始めていく

 騒がしかった医務室が、ちょっとだけ静かになった


 そんな時、再びコンコンと医務室にノックの音が響く

「すみません、カリアさん。相談が……」

 本部の事務員だろうか、カリアと同じ服を着た女性が申し訳なさそうな様子で呼び込む

 医務室から出ていこうとするカリアに、しょんぼりとする妹二人


「ゴメンなさいね、仕事しなきゃ……みんな、ちゃんと休んでね。また後でね」

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